大倉草紙

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【京都】 建仁寺

2008年11月07日 17時02分20秒 | 旅 - 京都府
7月20日(日)
当日の行程:(阪急電鉄・烏丸駅)…(自転車) → 【建仁寺】【圓徳院】【高台寺】【八坂神社】【平安神宮】【無鄰菴】【吉田神社】


建仁寺は、京都最古の禅寺として知られる。
開山は、建仁2年(1202)、栄西禅師(1141~1215)による。
開基は、源頼家。
京都五山の第三位。


   
                  西門

   
                  三門

三門は、大正12年(1923)、静岡県の安寧寺から移築されたもの。
空門・無相門・無作門の三解脱門。
「望闕楼」の扁額がかかる。
これは、「御所を望む楼閣」という意味だという。
楼上には、釈迦如来、迦葉・阿難両尊者、十六羅漢像が安置されている。


   
                  法堂

江戸時代、明和2年(1765)に東福寺から移し、再建されたもの。
正面須弥壇には、本尊・釈迦如来坐像と脇侍・迦葉・阿難両尊者が祀られている。
法堂の中に入るには、本坊から回る必要がある。


   
                 双龍図

法堂の天井に描かれている双龍図は、平成14年(2002)の創建800年を記念して描かれたもの。
小泉淳作画伯の筆による。


   
                  浴室

寛永5年(1628)に三江紹益禅師が建立したものといわれる。
浴室は、修行の場でもある。


   
                  茶碑

建仁寺開山・栄西禅師は、中国から茶種を持ち帰り、喫茶の法を普及したことでも知られている。
境内には、茶碑が建ち、その裏手は茶園になっている。


   
                  桑の碑

栄西禅師は、71歳のときに『喫茶養生記』を記している。
上巻では茶の効用、下巻では桑の効能について触れている。
以下、桑の碑を説明する立て札から一部引用する。
「病には五種の相あり。一に飲水病、二に中風、三に不食、四に瘡病、五に脚気。そしてこれらの諸病を治する妙薬は『桑』であり、これを服すれば長寿無病を得られるとしている。
 諸病を治するには、仏教に順じた生活をすることが肝要であるが、桑樹は妙薬であり諸仏菩薩の樹であると解く」


   
                  本坊

建物の拝観は、本坊から。


   

本坊を入るとすぐに、俵屋宗達の『風神雷神図屏風』(国宝)が目に入る。
が、通常、観ることができるのは複製。
それでも、迫力は十分に伝わってくる。


   
                  潮音庭

本坊中庭の潮音庭は、小堀泰巌作。
中央に三尊石を、その東側には座禅石を配し、紅葉を廻らせた四方正面の禅庭。


   
     唐子遊戯図・田村月樵(たむらげっしょう)筆(襖絵)


   
             陶製十六羅漢像(一部)


   
                対馬行列輿

五山僧は漢文の素養があり、江戸幕府が外交文書を作る際に重用される。
長崎対馬の寺が通講の任に当たったが、南禅寺を除いた五山から「対州修文職」が選ばれ、輪番制で出張駐在したという。


   
           丸窓から見える芭蕉が美しい。


   
              方丈(重要文化財)

方丈は、慶長4年(1599)に安芸の安国寺から移築されたもの。
本尊は、東福門院寄進の十一面観音菩薩像。


   
                方丈前庭

方丈前庭は、「大雄苑(だいおうえん)」と呼ばれる。
白砂に緑苔と巨岩を配している。


          
               建仁寺の御朱印

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