大倉草紙

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【京都】 高台寺

2008年11月09日 05時44分26秒 | 旅 - 京都府
7月20日(日)
当日の行程:(阪急電鉄・烏丸駅)…(自転車) → 【建仁寺】【圓徳院】【高台寺】【八坂神社】【平安神宮】【無鄰菴】【吉田神社】


   
                  台所門   

高台寺は、豊臣秀吉没後、慶長11年(1606)に、北政所(ねね、出家して高台院湖月尼と号す)が菩提を弔うために開創したお寺。
寛永元年(1624)、建仁寺の三江和尚を開山として迎え、高台寺と号した。
造営に際し、徳川家康が多大な財政的援助を行っている。
しかし、度々の火災で多くの堂宇を失い、現存するのは開山堂、霊屋(おたまや)、傘亭(かさてい)、時雨亭(しぐれてい)、表門、観月台など。


          
              高台寺天満宮

   
             高台寺天満宮の牛

高台寺天満宮は、高台寺を創建した際に、ねねが日ごろ崇拝していた綱敷天満宮の祭神菅原道真公を勧請して高台寺の鎮守社としたもの。


   
                 庫裏

拝観受付は、庫裏にある。


   
                 遺芳庵

遺芳庵(いほうあん)は、灰屋紹益と吉野太夫との好みの茶席。
灰屋紹益は、江戸初期の豪商で当代一流の文化人。
六条柳町の遊女・吉野太夫をめぐり、後の関白・近衛信尋と争い、太夫を正妻に迎えた。
遺芳庵の窓は、吉野太夫が愛したという吉野窓(丸窓)である。


   
             方丈前の庭と勅使門


   
       観月台(重要文化財)と開山堂(重要文化財)

渡り廊下に屋根が付いたような形をしているのが観月台、右手奥の建物が開山堂。
観月台は、その名の通り、屋根の下から観月するための建物。
開山堂は、高台寺の第一世住持・三江紹益禅師(1572-1650)を祀る塔所。
観月台の前に広がる庭園は、小堀遠洲作。
国の史跡・名勝に指定されている。


   
                 臥龍廊

          
          霊屋の側から見た臥龍廊(内側)

臥龍廊(がりょうろう)は、開山堂と霊屋(おたまや)を結ぶ階段。
その形が龍の背に似ていることから、このように名付けられたそうだ。
遠くからも目に入り、美しい。


   
              霊屋(重要文化財)

霊屋(おたまや)は、豊臣秀吉と北政所を祀っている建物。
向かって右側の厨子には豊臣秀吉の木像が、左の厨子には北政所の木像が安置されている。
須弥壇や厨子の蒔絵は、高台寺蒔絵と称され、高く評価されている。
霊屋にいた案内の方が、北政所の木像の下に北政所ご自身が葬られていると話してくれた。


   
               傘亭(重要文化財)

          
                傘亭の内側

   
              時雨亭(重要文化財)

傘亭と時雨亭は、伏見から移築した茶席。
利休の意匠によるという。
傘亭の内側は、竹が放射状に組まれていて、まるで傘のように見える。
傘亭と時雨亭とは、土間廊下でつながっている。

「傘亭」という蕎麦屋を思い出した。
その名は高台寺の傘亭に因むのか。


   
           傘亭と時雨亭の近くの竹林


   
           名勝東山三十六峰のてぬぐい

高台寺、高台寺「掌美術館」、圓徳院の共通拝観券を購入したところ、名勝東山三十六峰のてぬぐいをいただいた。
うれしい。


          
              高台寺の御朱印