大倉草紙

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【大阪】 ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち (国立国際美術館) 

2009年07月20日 21時00分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
7月12日(日)
当日の行程:(京都市地下鉄・東山駅) → 【ルーヴル美術館展 ― 17世紀ヨーロッパ絵画 ―(京都市美術館)】【無声時代ソビエト映画ポスター展(京都国立近代美術館)】 → (京都市地下鉄・東山駅~三条京阪駅…京阪・三条~渡辺橋) → 【ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち(国立国際美術館)】


ルーブル美術館展のはしごをした。
大阪で開かれているこちらの展覧会は、「子ども」というテーマのもとに構成されている。
どちらのルーブル美術館展も、それぞれ違った楽しみ方ができる。
そして、日曜日ということもあってか、どちらの展覧会も大盛況。

ルーヴル美術館の7つの部門(「古代エジプト美術」、「古代オリエント美術」、「古代ギリシャ・ローマ美術」、「絵画」、「彫刻」、「美術工芸品」、「素描・版画」)から選りすぐりの200点が、7章に分けて展示されている。
心に残ったものをいくつか挙げる。


《台車にのったライオン》《台車にのったハリネズミ》中期江ラム時代、前12世紀
これらは、神殿に奉納されていたものと推定されているらしい。
愛らしい。
紀元前12世紀に、こんなに精巧な置物(?)が作られていたとは、と驚かされる。


《幼いホルス神に授乳するイシス女神》末期王朝時代、第30王朝以前、前722-前380年頃


アンドレア・デッラ・ロッピアの工房《幼子イエスを礼拝する聖母》
色彩の美しさに目が行く。


ジョルシュア・レノルズ《マスター・ヘア》1788年
てっきり女の子だとばかり……。
この時代の上流家庭の男の子は、女の子の格好で育てられたそうだ。


《少女のミイラと棺》新王国、ラメセス朝時代、おそらく第19王朝、前1295-前1186年頃
日本初公開。
ルーヴルに所蔵される唯一の子どものミイラなのだそうだ。


前:ジャン=バティスト・ドフェルネ《悲しみにくれる精霊》
後:《蛇を絞め殺す幼児ヘラクレス》前480-前470年頃
《悲しみにくれる精霊》は、その表情が真剣すぎるゆえに、観ていて笑いたくなってしまう。
身体と表情に、ギャップがあり過ぎるのだ。
《蛇を絞め殺す幼児ヘラクレス》は逸品。
ただ、ヘラクレスは幼児には見えないけれど。
大人と同じ姿で子どもが表現されていたとのこと。