いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

また出た「デザイン盗用」なんとも情けない

2021-05-11 17:44:45 | 広告

 また出た「デザイン盗用」。

 疫病を鎮めると言い伝えられる妖怪「アマビエ」「ヨゲンノトリ」がモチーフの日本酒「封ジノ酒」を販売する小谷酒店は5月10日、同商品のラベルが既存のデザインを盗用していたとして、公式サイト上に謝罪文を公開しました。*ねとらぼ より

 一応「デザイナー」という職業についている「沖野恭平」氏が、盗作と認めた。

 見比べてみると誰の目にも明らか。

 地方の商品だから「手を抜いた」のか?w

 「オマージュ」どころの話ではない、「パクリ」そのものである。

 この「デザイナー」は永久追放だろうなw

 なんとも情けない話である。

 

 「デザイン」の勉強する前に「モラル」を教えるべきだろうなw

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<苺> すずあかね

2021-05-11 09:43:02 | 食品

 「すずあかね」

■すずあかねとは?

 
●四季成りイチゴ
すずあかねの断面/四季成りイチゴ/夏いちご
すずあかねはホクサン(株)が開発した四季成りイチゴの一種で、同じくホクサン(株)が開発し、それまで夏イチゴ栽培されてきた「HS138」と「HKW02」を交配し2007(平成19)年に登録出願され、2008年にデビューしました。2010(平成22)年には品種登録されています。

一般的なイチゴが作れない夏秋どりの品種として主に製菓店など業務用として栽培出荷されています。味的にも比較的美味しい品種なので、生食用としてもわずかに出荷されています。

●すずあかねの特徴
すずあかねの大きさ/四季成りイチゴ/夏いちご
果実はやや大きめで、ふっくらとした球円錐形で全体に少し濃い赤色に色付きます。果肉は白く、中心部はほんのり赤みがあり、空洞は少ないです。

今回入手したものは長野県産のもので、食べてみると7月に採れたものということもあってかしっかりとした酸味がまず口に広がりました。そのあと甘味が後を追うように広がる感じでした。

イチゴらしい甘酸っぱい香りも強く、この時期に出回るイチゴとしてはとても美味しいと感じます。

●製菓材料にぴったり
外見の大きさや色、それに香りとさわやかな酸味がはっきりしていて、美味しいと感じられるほど甘味もあるので、生食も十分に楽しめますが、生クリームと合わせるような菓子の材料にはもってこいのイチゴではないでしょうか。

■すずあかねの主な産地と旬
●主な産地
すずあかねは北海道をはじめ、岐阜県や長野県、東北地方など各地で栽培されています。ただ、それらのほとんどが製菓店などに向けた業務用として出荷されるので、一般のスーパーなどで見かけることはあまりありません。

●すずあかねの収穫時期と旬
産地にもよりますが、6月上旬あたりから早やどりのイチゴが出始める11月初旬辺りまで収穫出荷されています。

*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/Strawberry-Suzuakane.html より

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<言 葉> 夏の言葉 柿若葉

2021-05-11 08:57:04 | 言葉

 「柿若葉」

 柿若葉とは、芽吹いたばかりの柿の葉のこと。夏の季語でもあります。

 柿若葉は、なんと柔らかな黄緑色なのでしょう!明るさと透明感、ひたむきさ。そんな心地よい力が、まっすぐに押し寄せてくるかのようです。

 そして葉がとても薄く、葉脈も可愛いのです。優しく浮かぶ葉脈の繊細さが愛おしく、つい見とれてしまいます。

 柿若葉が醸し出す雰囲気は、とても軽やか。私たちが知る柿とは、違った世界観です。

*https://kotobanoniwa.com/summer/#i-2 より

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<現役ミュージシャン> 意外な年齢のミュージシャンたち-フィル・コリンズ

2021-05-11 08:52:58 | MUSIC

 「フィル・コリンズ」

  1951年1月30日生まれの70歳

 【COLUMN】「Still Not Dead Yet」復活フィル・コリンズの魅力と今 Genta Kobayashi2019-06-15COLUMN、MUSIC

 バンド、ジェネシスでの活動やソロアーティストとして実績を積んできたフィル・コリンズ。第一線で活躍してきた彼が長年の沈黙を破り、2019年に世界各国でのツアー開始を表明。今月から始まった「Still Not Dead」と題されたヨーロッパツアーでは、6月7日ドイツ・ベルリンでの公演でジェネシスの元バンドメンバーのマイク・ラザフォードと共演したというニュースも上がっています。

 今回は復活ツアー中のフィル・コリンズにエールを送るとともに、改めて彼の魅力、現在の活動とその背景についての記事をお届けします。

 マルチプレイヤー、フィル・コリンズの魅力

 「世界一忙しい男」

 1951年にイギリスで生まれたフィル・コリンズ。70年代イギリスで人気だったプログレ・バンド「ジェネシス」にドラマーとして加入したことから、彼の音楽活動は本格スタートします。

 リーダーのピーター・ガブリエル脱退後はヴォーカルも兼務し、メロディーをポップ路線に変えバンドを飛躍させると共にソロとしても大成功を収め、イギリスだけでなく、80~90年代はアメリカ、日本でも大きな支持を集めた。

 日本では、ディズニー映画「ターザン」の主題歌である「You’ll Be In My Heart」の印象が強いかもしれません。

 

 80年代を象徴する男性ヴォーカリストの一人でありながらドラマー、プロデューサー、俳優など自身の歌以外にもマルチな才能を発揮し、「世界一忙しい男」と言われるほどの活躍ぶりでした。

 ちなみに、母親が芸能プロダクションに勤務していた為、5歳の時から子役として演劇界でも活躍しており、観客役のエキストラで「ハードデイズナイト」にも出演しています。恐るべきタレント力です。


 特筆すべきは1985年にリリースした、自身の3作目のソロアルバム「フィル・コリンズⅢ( No Jacket Required)」

 ホーンセクションとファンクの要素を入り混ぜた当時としては斬新なサウンドの「Sussudio」から、しっとりバラード「One More Night」まで幅広い楽曲が収録されていて、どれも完成されたポップサウンドで統一されています。当時第一線で活躍していたスティング、ピーター・ガブリエルがバック・ヴォーカルで参加していたことも話題に。

 このアルバムからは4曲のTOP10ヒットが生まれ、アメリカだけで売り上げ1000万枚を超え名実ともにスーパースターの地位を確立させたアルバムとなりました。

 魅力的な歌声

 フィル・コリンズの魅力といえば綺麗なハスキーボイスです。燻銀というほど渋すぎない、ポップなメロディーとの相性が抜群の歌声で、少しハモりを入れるだけでその迫力は相乗的に増していくのが特徴的。元のジェネシスのリードヴォーカルである、ピーター・ガブリエルの声がまさにその力があったためにジェネシス脱退のニュースはファンをがっかりさせたが、当時それまで後ろで黙ってドラムを叩いていたフィル・コリンズの歌声を聴いて驚いたといいます。

 

 苦悩からの立ち上がり

 フィル・コリンズはジェネシスの40周年を記念して行われた2007年のパフォーマンスを期に一度音楽活動を休止。また、2011年には父親業に専念するために引退を表明しています。

 その間、彼は神経性の病により2009年に背中の手術を受けています。その副作用で思うようにドラムがプレイできない状態となり、現在に至るまで彼はドラムを演奏することはおろか、歩くことも困難なほどの神経性の病気に長く苦しんでいました。


 このことが原因で公演のキャンセルがあったりと、表舞台から姿を消しつつあった彼。しかし、その熱意は冷めることはありませんでした。一昨年には自身が執筆した自叙伝のタイトルでもある「Not Dead Yet」と題された北米ツアーを行い、今年も現在進行形で「Still Not Dead Yet」と題されたヨーロッパツアーを行っています。

 昔からのリスナーが今の姿をどう捉えるか、彼の衰えを感じている人は少なくないと思います。ですが、今現在のライブ映像を見て魅了されたり、ライブ会場で見せる盛り上がりは確かなものだと筆者は感じています。

 彼の冷め止まぬ音楽への想いと、今現在のツアー活動に敬意とエールを送ってこの記事を締めさせていただきます。

rollingstone

BARKS , M’s system , rollingstone , news.de

by PLAN.net

 *http://2018-plan.net/?p=1771 より

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<日本酒> 三重 若戎/若戎酒造

2021-05-11 08:22:34 | 日本酒

 【平成30酒造年度全国新酒鑑評会 金賞銘柄一覧(名古屋国税局)】
 〈三重〉 若戎/若戎酒造

 若戎の酒づくり
 

 若戎の水
 酒づくりに最適な恵まれた名水を使用

 銘醸地に名水あり、といわれるように、名酒を仕込むのに欠かせない水。日本は山紫水明といわれ、よい水に恵まれています。しかし、飲んでおいしい水と酒づくりの名水とでは少し内容が異なります。
 酒づくりの名水の定義とは、酒が嫌う鉄分やマンガンが少なく、醗酵に有用な成分が適度に含まれ馥郁とした風味を醸す水となります。科学の発達した現代では、その成分はある程度知ることが出来ますが、人工的に生み出すことは出来ません。
 若戎では、四方の山々から流れでた清水が地下水となり、きめ細かい酒を醸す軟水の伏流水として豊富に溢れています。この恵まれた良水が若戎の酒づくりにはかかせません。

 若戎の酒米
 地元・伊賀で作られた良質の山田錦

 清酒の原料として使われる米は酒造米や酒米と呼ばれ、酒米の横綱は山田錦といわれています。事実、酒造業界で最高権威があると言われる全国新酒鑑評会には山田錦で造ったものでないとまず入賞は難しいと言われています。
 山田錦は極めて高価ですが倒伏に弱く、病虫害に弱い、収量も少ないということでこの米を作る農家は少なく、兵庫県で作られる山田錦は手に入り難いお米となっていました。そこで昭和61年(1986)、先代・重藤久一が三重県でも山田錦を作るように農家に働きかけ、伊賀地方でも良質の山田錦(三重山田錦)が採れる様になり、必要量を確保できるようになりました。

 若戎の精米
 精米歩合が高く、洗練された米

 米は白く磨けば磨く程、酒がよくなります。全国の精米歩合の平均は大体78%(100俵が78俵になる)位のものでしょうか。若戎の精米歩合の平均は58%です。一番白い大吟醸用は35%です。しかも只単に数量的に搗けばよいのではありません。砕けない様に、ヒビ割れない様に、原型を保って磨かなくてはなりません。
 若戎では最新鋭、最精巧のセラミックロール調湿装置付、コンピューター制御の機種を導入して、自社精米をしています。

 若戎の酵母
 製品ごとに使いわけた多種多様な酵母

 よい酵母かどうかは酒づくりをしてみないと分かりません。しかも毎年同じ経過であることが必要です。従って偶然から出発することもありますが、常に注意をつづけることが肝要です。
 若戎では、香りの高いもの、味わいのあるものなど自社保存酵母として多種多様な酵母を持ち、その製品ごとに使いわけています。これも若戎の酒づくりの特徴ひとつです。

 若戎の麹
 清潔な環境で作る手づくり方式

 一麹といわれます。工程の順序でもあるのですが、重要なものでもあるのです。昔はよく腐造して倒産した酒造家もあったそうです。それは麹の出来が悪かったり、不潔であることによって酒母もろみの段階で適正な内容が整わず、その隙に有害菌が増殖した為です。ですから清潔な環境で充分酵素を蓄えた麹をつくることが必要です。
 若戎では純度の高い清潔なステンレス製麹機の中で二酸化炭素や湿度を自在に調節し手づくり方式で麹づくりをしています。一般のものと較べて雪の様に白くフンワリと弾力のある麹が安定して出来上がっています。

 若戎の酒母
 本来もつ特質を最大限に引出す2パターンの酒母で対応

 今では酒母をつくらず乾燥酵母や固型酵母を投入して、酒造りをする方法もあります。この方法はコストは安く上がります。若戎はその手法はとりません。あくまで品質を追求します。
 嗜好の多様化に従って淡麗なお酒を造るには速醸酛で、濃醇なお酒を造るには育酛とで対応しています。いずれの場合も本来のもつ特質を最大限に引出しています。

 若戎のもろみ
 温度13度以下で醗酵し、品質を追求

 もろみは低温長期経過ほど酒質がよくなります。若戎ではあくまでも品質追求の蔵です。
 適正規模の仕込より大きくせず、温度は13度以下の醗酵です。

 若戎酒造株式会社 三重県伊賀市阿保1317

 ラインナップ

 「若戎」大吟醸 金賞受賞酒・大吟醸 五年熟成・大吟醸

 「義左衛門」純米大吟醸・三重山田錦 純米吟醸 BLACK など

 「真秀」育酛 純米吟醸                  など

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<伝統野菜> 岩手 遠野かぶ

2021-05-11 07:37:51 | 伝統野菜

 「遠野かぶ」

 【生産地】岩手県遠野地方

 【形状】長さ約20㎝程度、太さ3~4㎝の根長系のかぶ

 【食味】辛味成分が大根の数十倍ともいわれ薬味としての評価が高い。すりおろしての生食は独特の辛味、苦みとほんのりとした甘みがあり、蕎麦・うどん等の薬味としても最適

 【来歴】由来は「暮坪かぶ」と同品種で戦国時代に近江から伝来したといわれる。遠野地方で広く栽培されてきたが、「暮坪かぶ」は商標登録されているため、暮坪地区以外で栽培されるかぶは「遠野かぶ」や「辛味かぶ」と呼ばれている。

 【収穫時期】10月下旬~11月上旬

*https://tradveggie.or.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%EF%BC%8D%E5%B2%A9%E6%89%8B/#i-11 より

 

 

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<漢字検定> 1級 読み 75.回答 76.出題

2021-05-11 07:29:21 | 漢字検定

 前回の回答

 

 次の漢字(熟語)の読みを答えてください。

 

 問1 梵唄  -ぼんばい-
 1 インドの詠法による歌唱。声明 (しょうみょう) 。

 2 四箇 (しか) の法要の始まりに、仏徳をたたえる特定の偈頌 (げじゅ) を唱えること。

 

 問2 聚斂  -しゅうれん-
 1 集めて収めること。

 2 「収斂 (しゅうれん) 3」に同じ。

   -3 租税などを取り立てること。

 

 問3 蟠踞  -盤踞-ばんきょ-
 1 根を張って動かないこと。わだかまること。

 2 その地方一帯に勢力を張っていること。

 

 問4 炯眼 -烱眼-けい‐がん
 1 鋭く光る目。鋭い目つき。

 2 物事をはっきりと見抜く力。鋭い眼力。慧眼 (けいがん) 。

 

 問5 毀傷 -きしょう-損ない傷つけること。

 

 今回の出題

 

 次の漢字(熟語)の読みを答えてください。

 

 問1 街衢

 

 問2 嬌羞

 

 問3 羈紲

 

  問4 波濤

 

 問5 萍水  

 

 

 *漢字検定Web問題集 HP より

 *goo辞書 ・精選版 日本国語大辞典 より

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<経産大臣指定伝統的工芸品> 静岡 駿河雛具

2021-05-11 07:22:05 | 経済産業大臣指定伝統的工芸品

 「駿河雛具」

 Description / 特徴・産地

 駿河雛具とは?
 駿河雛具(するがひなぐ)は、静岡県の静岡市や掛川市、焼津市などで主に作られている工芸品です。
 駿河雛具の特徴は、箪笥や長持、鏡台など、どれをとっても、細かい部分まで本物と同じ工程で製作されていることです。静岡県とその周辺で昔から発達してきた指物や挽物、塗りや蒔絵、金具などの伝統工芸の技術が注ぎ込まれ、職人たちに愛情込めて作られています。
それぞれの工程は、駿河指物・静岡挽物・駿河漆器・駿河蒔絵などと、静岡県の特産品の一ジャンルとして確立しています。中でも、華やかな駿河蒔絵から雛具の製作が始まったと言われ、花鳥山水や唐草の模様が美しい駿河雛具は、駿河雛人形とともに時代を超えて愛され続けています。
 また、木地作りから仕上げの蒔絵までの各工程を分業する体制が整えられたことから、駿河雛具は手工芸であるにもかかわらず量産が可能になり、全国シェアの多くを占めるまでになりました。

 History / 歴史
 室町時代の駿河には、若い婦人に「ひいなはりこ」を贈るという風習がありました。徳川幕府の時代になり、二代目将軍だった秀忠が久能山東照宮、三代目の家光が浅間神社をそれぞれ造営した折に、全国から職人を集めます。この職人たちが、駿河に留まってさまざまな分野の優れた技術を広めました。また、駿河の温暖で湿度の高い風土が漆器の製作に向いていることなど、諸々の良い条件が整って、駿河は工芸品作りが盛んな地域になりました。
 当時の駿河は、当時の大都会であった江戸と京都の中間に位置する好立地を生かして、販売網を広げることにも成功しました。
 大正時代に入ると、問屋組合をつくって結束を高め、さらに東京の問屋と連携して雛具の販売を全国展開します。

*https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/surugahinagu/ より

 

 ミニチュア世界の華麗な装飾品
 戦国時代から、静岡には浅間神社で使う塗物を作る職人集団・御器屋衆(おきやしゅう)が集まり、漆塗りに適した温暖多湿の気候も手伝って、漆器制作の高度な技術が発達した。その伝統の技術を活かした静岡の雛具は、現在全国生産の約90パーセントを占める。

 
 熟練の技と美的感覚が生み出す華麗な道具たち
 箪笥、長持、鏡台、御所車、高杯や椀など、小さいながらも本物に近い製法で作られる雛具は、装飾美術品としての輝きを放ち、雛壇飾りをより華やかに見せる。この引出しをあけたら中に何が入っているのだろう。そんな想像力をかきたてられる独自のミニチュア世界は夢をもたせてくれる。雛具制作は五職と呼ばれる木地職、挽物職、塗職、蒔絵職、飾金具職を中心とした分業体制で行われ、いわば職人技の集大成。古くから木漆工芸の盛んだった静岡ならではの高度な技術が駆使されている。


 正確な手作業が仕上がりの完成度を高める
 市の北西部にある雛具団地へ向かう道筋には茶畑が点在し、川と緑の豊かな風景が広がっている。挽物師である神保紀久雄さんの作業場に足を踏み入れると、まずは木の匂いで迎えられる。雛具の木地は箱型のものは指物師、丸みを帯びたものは挽物師の手によって作られる。寸法に合わせて切った木材を横軸のろくろにセットし、刃物をあてがうと、測ったように正確な丸い形に削られていく。「型があるわけではないから、自分の手の加減で決めていくわけだよね」。小さなものも当然難しいが、太鼓のような大型のものでも、乾燥したときに割れ目が入ってしまうなど、扱いには細心の注意が必要だ。仕上げた木地は神保さんの手を離れて塗りや蒔絵の工程へと進むわけだが、完成して飾られている雛具を見ると、自分の作ったものがわかるという。「手がけたものが、きれいな商品となっているのを見ると、うれしいね」


 蒔絵の技術が雛具制作を支える
 雛具の装飾性を高めているのは、やはり華麗な蒔絵が施されていることだろう。漆で下絵の模様を描いた上に金粉を蒔く。ミニチュアとはいえ気品あふれる絢爛さは目をみはるばかりだ。模様は唐草や花鳥風月が多い。だが、蒔絵師の見城福二さんが描く唐草模様はひと味違う。定番の模様でありながら、その枠の中で自由な創作性を発揮し、新しい感覚を取り入れた作風が人気を呼んでいる。「はまったものばかりじゃ面白くないから」と話す見城さんは、それでもやはり「唐草が一番落ち着きがあっていいね」とこだわりを見せる。創作意欲を刺激するために、デッサン旅行に出かけることも多いらしい。この道に入って50年を超えるが、「一年中、何かに興味を持っています」と、常に新しい試みに挑戦している。


 需要の低下にたいする課題
 全国生産の約90パーセントを占めるとはいえ、出生率の低下と住宅事情の変化で雛具の生産量は第2次ベビーブームのピークだった昭和48年から減少し続けている。この年209万人だった出生数は平成11年には118万人。需要が半分近くに減った上に、都会のマンションでは雛飾りを置く場所もなく、小型化、簡易化が進む。7段飾りが3段、1段と小さくなれば、それだけ必要とする雛具も少なくなる。地元では雛具や漆工芸の職人技を存続させるための自助努力として、まずは小学校の給食の器に漆器を取り入れることを検討している。卒業してからは自分の家で使うようにして、家庭生活の中から需要を広げようという考えだ。関心が薄れている節句行事の伝統に目を向けてもらうことも今後の課題。それが雛具という一つの日本の美の継承につながっていく。

 職人プロフィール

 神保紀久雄 (じんぼうきくお)

 1933年生まれ。
 木地を削る刃物はすべて手作り。
 少しでも切れ味が落ちると、一日に何百回も研ぎなおす。

 中学卒業後、工芸の訓練校で蒔絵を学ぶ。
 現代感覚を取り入れた作風が独創的。


 こぼれ話

 漆器をjapanと呼ばせた蒔絵の技術

 英語で陶器はchinaといいますが、漆器はjapanといいます。中国や東南アジアでも生産されていた漆器がjapanと呼ばれたのは、日本独特の蒔絵の技術がひじょうに優れたものとして評価されたからでした。
 かつて、静岡の漆器は量産化をはかるために下地塗りの材料として安価なものを使い、安物のイメージをもたれたこともありますが、雛具の場合は高価な漆を使わなくても豪華絢爛な蒔絵の加飾を施すことで、装飾品としての価値を高めることができました。体質が雛具生産に適していたということでしょうか。静岡を中心に発達した蒔絵の技術は、「塗りは京都でも、蒔絵は静岡で」というぐらい信頼を置かれてきたものなのです。

*https://kougeihin.jp/craft/1305/ より

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