いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

<苺> スカイベリー

2021-05-10 07:43:28 | 食品

 「スカイベリー」

■スカイベリーとは?
●スカイベリーの来歴
 「女峰」から「とちおとめ」と長年イチゴ生産量日本一を維持してきた栃木県ですが、近年全国各地のイチゴ産地ではオリジナル品種の開発競争が激化し、人気品種も沢山生まれています。そんな中、平成23年には「とちおとめ」の有効期限が切れ、全国どこでも生産できるようになってしまう事もあり、他府県産と差別化できる次のオリジナル品種が待ち望まれていました。


 
 「スカイベリー」はそんな栃木県が全国で始めて設置したイチゴ研究所から、打倒「あまおう」を目標に生み出された新しい品種です。正式な品種名は「栃木i27号」といいます。

とちあいか(栃木i37号)とちおとめ スカイベリー(栃木i27号)
 「スカイベリー」の育成過程は下記のとおりです。

2006(平成18)年 非常に大果で玉揃いと果形が良く光沢が有り、果実外観に優れる「00-24-1」に、硬度はやや低いが、糖度が高く食味が優れ、炭疽病に耐病性がある「栃木20号」の花粉を交配。

2008(平成20)年 得られた実生の中から「06-36-1」を選抜。

2009(平成21)年 特性検定試験実施。外観品質、収量性が 優れ,炭疽病および萎黄病に対する耐病性が認められたため、「栃木27号」と系統名を付した。

2010~2011(平成23)年 系統適応性検定試験実施。

2011(平成23)年11月 「栃木i27号」として種苗法に基づく登録出願。

2012(平成24)年 出願公表し、全国から名称を公募。

2014(平成26)年 品種登録完了。

スカイベリー/栃木i27号<いちご/イチゴ
 「スカイベリー」という名称は、2012(平成24)年に全国から公募され、9月に4338件の応募の中から選ばれたものが商標として登録されました。『「大きさ、美しさ、美味しさ」の全てが大空に届くような素晴らしいいち』ごという意味が込められているそうで、百名山の一つ栃木県の「皇海山」(すかいさん)」にもちなんでいるとの事です。

栃木県 スカイベリーホームページ http://www.tochigi-skyberry.jp/

●スカイベリーの特徴
 「スカイベリー」の果実は大きく、25g以上の大粒になるものが6割を超えるとされています。全体に粒ぞろいがよく、形はややなで肩の円錐形で、表皮の色は明るく艶のある濃い橙赤色です。そう果の窪みは中くらいで、そう果の色は黄緑から赤です。

 ガクはあまり大きくなく、付け根の部分はくぼんでいます。

 果肉は薄い橙赤で、果心部まで色が付いており、中心部の空洞は小さいです。糖度と酸度のバランスがよく食味はとちおとめ並みにいいいちごとなっています。

  収量は「とちおとめ」よりも多く、 炭疽病及び萎黄病に対する耐病性が「とちおとめ」より強いとされています。

 農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『-----

 果実の大きさはかなり大、果実の縦横比は縦長、果実の形は円錐形、

 果皮の色は橙赤、果実の光沢の強弱は中、そう果の落ち込みは落ち込み小、

 果実のがく片の付き方は水平、果径に対するがく片の大きさはやや大、

 果実の硬さはやや硬、果肉の色は橙赤、果心の色は淡赤、果実の空洞は無又は小、季性は一季成りである。

 出願品種「栃木i27号」は、対照品種「姫香」と比較して、花の数が少であること、花の直径が中であること等で区別性が認められる。

 対照品種「まりひめ」と比較して、果皮の色が橙赤であること、果実の成熟期がやや晩であること等で区別性が認められる。

 対照品種「濃姫」と比較して、果皮の色が橙赤であること、果実の成熟期がやや晩であること等で区別性が認められる。

-----』以上、抜粋。

●実際に食べてみたスカイベリーの食味
  2021年2月に取り寄せた那須いちごの森で作られた「スカイベリー」は一粒50g前後の大粒で、ほとんどのいちごが全体にガクの付け根まで色付いていました。

 箱を開けるといちごらしい香りが強く感じられ、艶のある果実はどれも整った円錐形でした。

 食べてみると甘味がしっかりとあり、それと共に程よく酸味も効いていてとても美味しいいちごでした。糖度を計ってみると11~12.7度ありました。

 2014年2月に京都の百貨店で購入した「スカイベリー」はどれも縦長の円錐形で形が整っており、艶がありましたが、色付きを見ると若干若いようにも見えました。

 食べてみると、固さはややしっかりとしていて、噛んだ時に優しい歯ざわりが感じられ、適度な果汁が口に広がりとても良い食感が得られます。味的には、特別甘いという印象はありませんが。甘味と酸味のバランスが良く、香りも十分にあり、美味しいイチゴです。

●スカイベリーの収穫時期と旬
 「スカイベリー」は早生種で収穫時期は「とちおとめ」とほぼ同じとされています。12月初旬頃から始まり、1月から3月頃が最盛期となり5月初旬頃まで続きます。本格的な出荷は2014年に始まったばかりで、今後作付面積も拡大され、出回る量も増えてくるでしょう。

*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/Strawberry-Skyberry.htm より

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<言 葉> 夏の言葉 蚯蚓出

2021-05-10 07:34:27 | 言葉

 「蚯蚓出-みみずいずる」

 5月10日は七十二候の「蚯蚓出」。 

 みみずが地上に出てくる頃。畑土をほぐしてくれるみみずは、動き始めるのが少し遅めです。

*https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/ より

 ミミズが土を耕すことはかなり古くから知られていたようで、日本では「自然の鍬(くわ)」といわれてきました。生物学に精通していた古代ギリシャのアリストテレスはミミズを「大地の腸」と名づけていました。

 英語名はearthworm。「地球の虫」です。

 春に孵化するミミズは、夏になると本格的な活動期を迎えます。雨の後などに道路に出てくることがありますね。ぼやぼやしていると鳥に見つけられて、食べられてしまうミミズさん。

 ミミズは腐葉土を食べ、窒素やリンを含んだ栄養豊富な糞を排出しています。その糞は小さな微生物たちの格好の住処となり、さらに分解されていき、肥沃な土を作ります。健康な土には1グラム中に1億もの微生物がいるといわれています。土は生きているんですね。

 またミミズ自身が動き回ることによって、土中にはしっかり酸素がゆきわたり、通気性や透水性がもたらされます。鍬を入れなくても、ふかふかの土を作ってくれるミミズの効果は絶大なのです。

*https://www.543life.com/seasons24/post20200511.html より

 

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<現役ミュージシャン> 意外な年齢のミュージシャンたち-スージー・クアトロ

2021-05-10 07:30:06 | MUSIC

 「スージー・クアトロ」

 1950年6月3日生まれの70歳

 スージー・クアトロ 2年ぶりスタジオアルバム『Devil In Me: スージーの心奥』完成 完全無欠のロックンロールナンバーからソウルフルなバラードまで ”恍惚のクイーン・オブ・ロック” 健在! 2021年02月01日 (月) 19:00 | HMV&BOOKS online - ロック

 女王健在!スージー・クアトロ 2年ぶりスタジオアルバム『Devil In Me: スージーの心奥』完成
 70年代に「The Wild One」「48 Crash」「Can The Can」「Devil Gate Drive」といったヒット曲を連発し、女性ロックアーティストの草分けとしてその存在を確立。2019年に8年ぶりのアルバム『No Control: 永劫の女王』をリリースするなど今も精力的に活動を続け、実に55年以上のキャリアを誇る伝説的女性ロッカー、スージー・クアトロの最新スタジオアルバム『Devil In Me: スージーの心奥』が完成。

 2020年、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大とロックダウンにより、スージーも100本以上のショーのキャンセルを余儀なくされたが、その空いた時間を、前作に引き続く形で息子リチャード・タッキーと今回のアルバム制作に充てたという。

 タイトル曲をはじめ、「Get Outta Jail」「Hey Queenie」といった完全無欠のロックンロールナンバーから、昨年末に公開されたソウルフルなクリスマスソング「My Heart And Soul」のロングヴァージョン、パブの雰囲気にインスパイアされたという「Loves Gone Bad」、ピアノやサックスの音色が響く「In The Dark」まで、前作以上にレンジの広いバラエティに富んだサウンドが楽しめる。

 国内盤SHM-CDのみボーナストラックとして、「Can I Be Your Girl」のセルフカヴァー、イーグルスの「Desperado」カヴァーを収録。

*https://www.hmv.co.jp/news/article/2102011051/ より

 

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<日本酒> 三重 おかげさま/伊勢萬

2021-05-10 07:12:55 | 日本酒

 【平成30酒造年度全国新酒鑑評会 金賞銘柄一覧(名古屋国税局)】
 〈三重〉 おかげさま/伊勢萬

 伊勢萬 内宮前酒造場
 お店の奥が酒造場になっている小さな造り酒屋。伊勢で唯一の地酒です。
 地酒「おかげさま」などを五十鈴川の伏流水を使った製造しています。 小さな蔵で手づくりしている為、地元だけに限定販売の商品も。
 日本酒、梅酒、甘酒などを店内で味わうことが出来ます。

*http://www.isejingu-kankou.com/shop/iseman.html より

 伊勢萬 【内宮前酒造場】三重県伊勢市宇治中之切町77番地の2

 ラインナップ

 「おかげさま」大吟醸・吟醸

 「老緑」         など

 

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<伝統野菜> 岩手 地うり・昔きゅうり

2021-05-10 07:08:57 | 伝統野菜

 「地うり・昔きゅうり-じうり・むかしきゅうり」

 【生産地】岩手県下閉伊郡岩泉町

 【形状】市販されているきゅうりより、ずんぐりとした形で瑞々しいのが特徴。

 【食味】さわやかな苦味があり、食感はジューシー。外側の皮は苦みがあるので、向いて食べるのが一般的。地元では味噌をつけて食べられることが多い。

 【来歴】シベリア経由で伝来したと考えられるきゅうりで、岩手県北から北上山地にかけて現在も伝えられており、「地うり」や「地きゅうり」と呼ばれている。

 【収穫時期】7月~9月

*https://tradveggie.or.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%EF%BC%8D%E5%B2%A9%E6%89%8B/#i-10 より

 

 

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<漢字検定> 1級 読み 74.回答 75.出題

2021-05-10 07:00:30 | 漢字検定

 前回の回答

 

 次の漢字(熟語)の読みを答えてください。

 


 問1 喘息  -ぜんそく-
 1 あえぐこと。息のせくこと。

 2 息を吐き出すのが困難で、喘鳴を伴う発作性の呼吸困難を主とした症候群。アレルギーなどによる気管支喘息のほか、心臓病のある人に起こる心臓喘息や、尿毒症のときに起こるもの、神経性のものなどがある。

 

 問2 甲冑  -かっちゅう-戦いのとき身を守るために着用する武具。胴体を覆う甲 (よろい) と、頭にかぶる冑 (かぶと) 。

 

 問3 煤煙 - ばいえん-石油・石炭などの不完全燃焼で生じるすすや煙。大気汚染防止法では、硫黄酸化物・窒素酸化物・一酸化炭素や自動車の排気中の鉛化合物なども含める。

 

 問4 馮河 - ひょうが-徒歩で黄河を渡ること。無謀なことを行うたとえ。

 

 問5 愁悶 -しゅうもん-嘆き苦しむこと。

 

 今回の出題

 

 次の漢字(熟語)の読みを答えてください。

 

 問1 梵唄  

 

 問2 聚斂  

 

 問3 蟠踞  

 

 問4 炯眼  

 

 問5 毀傷

 

 

 *漢字検定Web問題集 HP より

 *goo辞書 ・精選版 日本国語大辞典 より

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<経産大臣指定伝統的工芸品> 静岡 駿河竹千筋細工

2021-05-10 06:56:21 | 経済産業大臣指定伝統的工芸品

 「駿河竹千筋細工」

 Description / 特徴・産地

 駿河竹千筋細工とは?
 駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)は、静岡県静岡市周辺で作られている竹工品です。静岡の安倍川の上流域には古くから良質の竹が自生しており、古くから竹細工が作られていました。
 駿河竹千筋細工の特徴は、細い丸ひごを1本1本組み上げて作っていることです。「千筋(せんすじ)」とは、幅3尺(約90センチ)の畳に1000本並べられるくらい細い竹ひごを意味しており、直径わずか0.8mmほどの丸ひごを使用します。駿河竹千筋細工は竹に小さな穴を開け、その穴に独特の技法でしなやかに曲げて作った極細の丸ひごを差し込んで、自由な形に組み上げていきます。竹ひご作りから組み立てまでの全工程をほぼ一人の職人の手で行います。それに対し、九州や北陸地方など日本全国に竹細工の産地では、地方の竹細工の多くは平ひごを編んで作り上げます。
 でき上がった竹細工は竹の持つ色、艶や風合いを生かし、丸ひごの繊細な曲線が生み出す優美なしなやかさが魅力です。

 History / 歴史
 駿河竹千筋細工 - 歴史

 安倍川とその支流の藁科川の流域は、古くから良質の竹の産地でした。登呂遺跡からは竹製の籠(かご)やザルが出土しており、弥生時代後期には、すでに生活用具として竹製品が使われていたことがうかがえます。
 1607年(慶長12年)に徳川家康が駿府を居城にすると、多くの職人たちが移り住み、駿河国は「職人の町」として発展して「駿河竹細工」も名を知られるようになりました。江戸時代初期には、籠枕(かごまくら)が参勤交代で宿場に立ち寄る諸大名の間で人気となったと言います。
 寛永年間(1624~1644年)には、江戸で流行した高価な籐編み笠(とうあみがさ)の代わりに竹ひごの編み笠を作ったり、鷹狩の餌を入れる籠や鈴虫籠(すずむしかご)が作られるようになったという記録が古い文献に残っています。
丸ひごを使用した駿河竹千筋細工は、1840(天保11)年、駿河に立ち寄った岡崎藩士・菅沼一我(すがぬまいちが)が、脇本陣(わきほんじん)の息子であった清水猪兵衛に竹細工の技術を教えたのが始まりと言われています。その後、清水猪兵衛は研究を重ねて、今日のような繊細な駿河竹千筋細工が作られるようになりました。

*https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/surugatakesensujizaiku/ より

 

 繊細な竹千筋細工に宿る和の心
 登呂遺跡からも竹製のざるが見つかっているように、静岡では古くから竹細工が盛んに行われてきた。駿河竹千筋細工として精巧な技術が用いられるようになったのは1840年ごろからという。いさぎよい直線としなやかな曲線、その竹の妙技に心打たれる。

 
 竹に親しんできた静岡の歴史
 静岡駅に下り立つと、北口ロータリーの植え込みに孟宗竹が数十本、空に向かって伸びているのが目に入る。竹文化が根づいた土地なのだとあらためて感じられる。そして、思い出すのは「竹取物語」。かぐや姫の伝説をもつ町は日本中に多くあるらしいが、静岡県でも富士市にかぐや姫と竹取の翁が暮らしたと伝えられる場所がある。「野山にまじりて竹を取りつつ、よろづの事に使ひけり。」この物語の冒頭の一節のとおり、竹は生活用具の多くに利用されてきたのだ。竹の弾力性を活かし、ひごを巧みに組み合わせた竹千筋細工は、伝統的な技術を使いながらも、つねに現代性を取り入れて時代に合ったものに進化している。

 問屋仕事からオリジナル作品へ
 「竹工房はなぶさ」の黒田英一さんは、この道に入り50年を超える。もともと物を作ることが好きで、子ども時代は模型の飛行機や船に興味があったという。祖父と叔父が竹細工職人。小学校5年のときに漆職人だった父が亡くなり、16才で叔父に弟子入りした。6年ほどで独立したが、最初は問屋からの注文仕事をこなす日々だった。「当時の職人は自分の仕事を人に見せたがらなかったですね。それから世の中が変わり、しだいに研修などを行うようになったんです。職人が互いに技術を見せ合い、いろいろなものが作れるようになりました。」

 柔軟さとしたたかさ
 「千筋」とは、畳の幅3尺(約90センチ)に1000本並ぶほどの細いひごという意味らしい。他産地では平ひごを編んで使うが、駿河竹千筋細工は丸ひごを使い、輪に穴をあけてひごを差し込む。「竹を割ったような性格」というが、竹が縦方向に割れていく様は、やはり潔い。先端部分に切り込みを入れてしならせると、どんどん切り裂かれてひごになる。それを微妙に大きさの違う数種類の穴をあけた鉄板に通して丸くする。熱を加えて曲げるとしなやかな流線を描くが、柔らかさの中にもどこか頑固さ、したたかさが感じられ、完成された花器や虫かごや行灯には、そうした竹の魅力が存分に活かされている。


 街を歩き、アイディアを吸収する
 住宅インテリアとしての需要が高まるにつれ、デザインも多様化しているようだ。「籐を加えて作ったり、木を台にしたり、あるいは四季を通して使えるように色を加えたりしていますね。」たしかに、生地のままの竹細工は涼しげで夏によく合うが、茶や黒の色を塗るとまた趣が変わり、落ち着いた印象を与える。「自由に作れるところに、やりがいを感じます。」と黒田さんは話す。アイデアはいろいろなところに転がっている。ある時、デパートの前の敷石が波打ったような模様になっているのを見て、「これは面白いかな」と思い、波型のフロアスタンドを作った。「女の人をイメージして作ったのかと言われますけどね。」


 つねに上を向いて努力する
 「自分の作品が思うように作れなかった最初のころは、楽しむよりは生活のため。ひとつでも多く作ろうと思いながらの仕事でしたが、こういう時代になって良かったと思いますよ。」と語る黒田さん。「展示会などで、たくさんの種類の中から自分の作品を目の前で買っていただけると、本当にうれしい。」新しいものに取り組むのが何より楽しそうだ。発表する場があれば、それに向けて意欲がわく。毎年新作展が開かれるので、つねに「今度は何を作ろうか」と考える。
 若い世代への期待も大きい。「若いからこそ、思い切ってチャレンジしてほしいですね。なかなかうまくいかなくても、そこからひとつひとつ階段を上がっていけばいいんですから。」


 職人プロフィール

 黒田英一 (くろだえいいち)

 1931年静岡市生まれ。
 竹細工一筋50年。「自分で納得できる作品が、お客さんにも認めてもらえたときには最高の喜びがある。」


 こぼれ話

 インテリアとしての虫かご

 虫かごといえば今ではプラスチック製がほとんどですが、竹千筋細工の虫かごを見ると、あまりの繊細さに驚くばかりです。虫を入れるのにこんな立派なものを、という考えが一瞬浮かびましたが、そういえば、昔は「虫の音」を聞くのが秋の風流だったんですよね。
なるほど、それならおしゃれな虫かごもぴったりです。駿河の竹細工で使われる丸ひごは、鳥かごや虫かごを作ったときに羽や触覚を痛めないという役割も果たしたそうです。
 ところで、こんなに素敵な虫かごですから、インテリアとしても幅広く使えそうです。電球を入れて小さな間接照明として使ったり、観葉植物の小さな鉢を入れてみたり。いろいろ工夫してみてはいかがでしょう。

*https://kougeihin.jp/craft/0614/ より

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