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[ツイッター詩136] (5月詩)

2023年05月09日 | ツイッター詩
 [ツイッター詩136] (5月詩)
 
 
ことばが歩いて行く
ことばにはからだがあるから
向こうからやって来る
ことばに
無言でも
匂いのようなものを感じてしまう
 
ことばは歩く
ことばは水の中にも入るし
泳ぎもする
空だって飛んでいる
 
ことばは自由だ
ことばは自在だ
なんでも
(できる?)
 
ことばは不自由だ
ずばりと言い切ることができない
あれこれかれこれ
道をたどってあの目的地に着く
ことばは遠足か
重い荷を背負ったつらい行軍のようでも
楽しげなピクニックのようでも
(ある?)
 
あるあるあるある
あればあるときあらわれよ
ことばは変幻自在
でもしかし
ことばは何ものかに縛られている
いるいるいる
いろんなものが
まとわりついている
そんな谷間をことばは歩いて行く
 
人に生まれてしまったからには
例えしゃべれなくても
例え書き記せなくても
そんなことば人になってしまった
しまったなあ

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