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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 2590-2593

2021年11月22日 | 傘立て詩
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



2590
人の不幸がなくなることがないならば
ぼくの言葉は
常にナノグラムの影を内に持っている



2591
心の原子雲の周りを巡る
オングストロームの
極微の距離を縮めようとする



2592
ぼくの旅の記録がうわべだけの
ものならば
ぼくの言葉は沈黙するだろう



2593
いさかいや戦争がついになくならないものならば
ぼくの言葉は
沈黙の丘陵地を日々上り下るだろう

註.
言葉としての「第十八願」を意識してみました。


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