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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 5424-5427

2023年11月05日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



5424
別に「自分探し」にどこかに
飛び出そうとか
そういう少年ではなかつたような気がする



5425
たぶんこの鈍色(にびいろ)の光景は
重力の主調音となっており
時折祝い事や祭りの明るい変調があるのだろう



5426
日々の時間には小さな明かりが点ることもあり
日が重たく陰ることもあり
そんな波風を受けながら歩いて行くほかないか



5427
だからヒコーキを飛ばす時は夢中だ
時間が少しだけ輝いて
そんな風(かぜ)に乗って飛んでいく