詩『言葉の街から』 吉本隆明シリーズ
5
振り返れば靄(もや)の中
全ての起源は
すばやく通りすぎるように見える
6
実際は今と同じように
枯葉が日々降り積もり積もって
起源の熱は底の方から微かに今に届いている
7
(そうだね はじまりは
年輪のように今に在り
なんらかの発動を続けているみたい)
8
((その発動の機構がわかれば
もっと気楽に
人の性格も歴史の性格もわかりそうなんだが))
5
振り返れば靄(もや)の中
全ての起源は
すばやく通りすぎるように見える
6
実際は今と同じように
枯葉が日々降り積もり積もって
起源の熱は底の方から微かに今に届いている
7
(そうだね はじまりは
年輪のように今に在り
なんらかの発動を続けているみたい)
8
((その発動の機構がわかれば
もっと気楽に
人の性格も歴史の性格もわかりそうなんだが))