大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

地震と水

2011-05-10 10:00:00 | 原子力関係
 地震と水の関係について興味深いブログを紹介します。大変なインテリゲンチャのブログです。人為的に人工地震を起こせることについても慎重に紹介されています。もしよろしかったらこちらをお読みください。

『地震学のウソ』山本寛著、工学社

人為的な行為が地震を引き起こした事例としては、「大きなダムの建設」や「地下への水の注水」などがある。
 特に1962年、アメリカ陸軍がコロラド州デンバー郊外で3671メートルの深井戸を掘り、兵器庫の廃水を注入したことによって引き起こされた群発地震が知られている。
 この事例では、注水を中断すると群発地震の回数は減り、再開すると回数は増え、注水と群発地震の数の増減に見事な相関関係が報告されている。
 また、この群発地震では、多くの住民が非常に大きな爆発音を聞いている(日本でも直下型地震の際には、爆発音に近い衝撃音が体感されている)。

 この事象にアメリカ地質調査所が注目し、陸軍から実験を引き継いで、水の注入と停止を繰り返した。しかし、とうとう民間の建物に被害が出るような地震が発生したため、この実験は中止された。
 その後、アメリカ地質調査所は、同じコロラド州のランジェリーガス田で、天然ガス増産用に水を注入したところ群発地震が発生したことを受けて、ここに実験の場を移して、「水の地下注入」と「地震発生」の因果関係の研究が進められた。
 その結果、水の注入によって地震をコントロールすることが可能であるという勇ましい論文が、著名な『サイエンス』(Science)に掲載された。 
 これ以後、地下への水の注入は地震を引き起こすことが広く知られることになり、日本においても、「松代群発地震」「兵庫県南部地震」などの震源地で、注水実験が行なわれており、注水による地震発生が確認されている。(太字は引用者による)

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