地下貯水槽の汚染水移送完了NHK
東京電力福島第一原子力発電所で、ことし4月に相次いで水漏れが起きた地下の貯水槽から汚染水を地上のタンクに移す作業が9日午後、終わりました。
福島第一原発では、ことし4月、汚染水をためている地下の貯水槽から相次いで水漏れが起き、7つの貯水槽の使用を中止するとともに、たまっているおよそ2万4000トンの汚染水すべてを地上のタンクに移す作業が続けられていました。
その結果、9日午後2時前、残っていた6号貯水槽からの移送作業が終わり、汚染レベルの低い水を除いて、すべての汚染水を地上のタンクに移す作業が完了しました。東京電力は、今後、地上のタンクだけで汚染水を保管する方針で、計画的にタンクの容量を増やし、汚染水の量を減らす対策にも力を入れるとしています。
しかし、タンクを設置できる場所は不足してきています。
汚染水の増加を抑えるため地下水が建屋に流入する前にくみ上げて海に放出する対策も、風評被害などを心配する地元の漁業者の反対で実現のメドが立たない状況で、今後も汚染水の管理は、綱渡りの状況が続くことになります。
06月09日 19時21分
東京電力福島第一原子力発電所で、ことし4月に相次いで水漏れが起きた地下の貯水槽から汚染水を地上のタンクに移す作業が9日午後、終わりました。
福島第一原発では、ことし4月、汚染水をためている地下の貯水槽から相次いで水漏れが起き、7つの貯水槽の使用を中止するとともに、たまっているおよそ2万4000トンの汚染水すべてを地上のタンクに移す作業が続けられていました。
その結果、9日午後2時前、残っていた6号貯水槽からの移送作業が終わり、汚染レベルの低い水を除いて、すべての汚染水を地上のタンクに移す作業が完了しました。東京電力は、今後、地上のタンクだけで汚染水を保管する方針で、計画的にタンクの容量を増やし、汚染水の量を減らす対策にも力を入れるとしています。
しかし、タンクを設置できる場所は不足してきています。
汚染水の増加を抑えるため地下水が建屋に流入する前にくみ上げて海に放出する対策も、風評被害などを心配する地元の漁業者の反対で実現のメドが立たない状況で、今後も汚染水の管理は、綱渡りの状況が続くことになります。
06月09日 19時21分