河北新報
福島第1原発事故による避難後に死亡した双葉病院(福島県大熊町)の患者と病院系列の介護施設入所者の遺族が東京電力に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、東京地裁であった。東電は請求棄却を求める一方、原子力損害賠償法に基づく「異常に巨大な天災地変」による免責は主張しない意向を示した。
東電は「原発事故と死亡の因果関係が不明だ」として具体的な認否を留保した。遺族側は次回までに患者らの病状や様子を記した資料を証拠提出する。
これまで患者・入所者4人の遺族が提訴し、17日はこのうち3人の弁論が別々に開かれた。遺族側の弁護士は「複数の裁判体に判断してもらうため審理を分けた。和解には応じず、あくまで判決を求める」と話した。別の患者2人の遺族も同日、提訴した。
遺族側は患者1人当たり約3000万円の賠償を求めている。訴えによると患者らは2011年3~4月、避難時の過酷な移動や避難先での不十分な医療などで体調が悪化し亡くなった。いずれも自治体が関連死と認定している。
2013年07月18日木曜日
福島第1原発事故による避難後に死亡した双葉病院(福島県大熊町)の患者と病院系列の介護施設入所者の遺族が東京電力に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、東京地裁であった。東電は請求棄却を求める一方、原子力損害賠償法に基づく「異常に巨大な天災地変」による免責は主張しない意向を示した。
東電は「原発事故と死亡の因果関係が不明だ」として具体的な認否を留保した。遺族側は次回までに患者らの病状や様子を記した資料を証拠提出する。
これまで患者・入所者4人の遺族が提訴し、17日はこのうち3人の弁論が別々に開かれた。遺族側の弁護士は「複数の裁判体に判断してもらうため審理を分けた。和解には応じず、あくまで判決を求める」と話した。別の患者2人の遺族も同日、提訴した。
遺族側は患者1人当たり約3000万円の賠償を求めている。訴えによると患者らは2011年3~4月、避難時の過酷な移動や避難先での不十分な医療などで体調が悪化し亡くなった。いずれも自治体が関連死と認定している。
2013年07月18日木曜日