すべてが
変ること
への感傷から
すべてが
変ることへの
感動へ
この句は、私が失恋して、そこからはい上がろうとしていたときに書いた詩の一節だ。相手の気持ちが変わってしまったことを悲しむ感傷は強かったが、確か一年過ぎて、彼女の心変わりも変化のひとつだと知るに至った。そして、いまの自分もまた変化していて、新しい出発点に立っている。その自分を発見するー変ることの嬉しさ、ありがたさ、このことに感動してこの句ができた。詩集『放曠』から。
加島祥造
変ること
への感傷から
すべてが
変ることへの
感動へ
この句は、私が失恋して、そこからはい上がろうとしていたときに書いた詩の一節だ。相手の気持ちが変わってしまったことを悲しむ感傷は強かったが、確か一年過ぎて、彼女の心変わりも変化のひとつだと知るに至った。そして、いまの自分もまた変化していて、新しい出発点に立っている。その自分を発見するー変ることの嬉しさ、ありがたさ、このことに感動してこの句ができた。詩集『放曠』から。
加島祥造