東京電力福島第1原発事故で精神的苦痛を受け続けているとして、宮城県丸森町筆甫地区の住民らが東電に慰謝料の増額などを求め、21日に裁判外紛争解決手続き(ADR)を原子力損害賠償センターに申し立てることが16日、分かった。
住民自治組織「筆甫地区振興連絡協議会」によると、集団申し立ての参加者は272世帯698人。隣接する相馬市など福島県内23市町村の「自主的避難対象区域」と同程度の放射線量などの被害を受けたとして、18歳以下の子どもと妊婦は1人当たり24万円、その他の住民は8万円を請求する。請求額は、丸森町民と自主的避難対象区域の住民が受け取った賠償金の差額に相当し、総額は約6500万円となる見込み。
丸森町ではこれまで、精神的損害の賠償金として18歳以下の子どもと妊婦に1人当たり28万円、その他の住民に4万円が支払われている。
同協議会の引地武男会長は「原発事故で地域が受けた被害は同等なのに、県境で対応を線引きされるのは納得できない」と話している。
2013年05月17日 河北新報
住民自治組織「筆甫地区振興連絡協議会」によると、集団申し立ての参加者は272世帯698人。隣接する相馬市など福島県内23市町村の「自主的避難対象区域」と同程度の放射線量などの被害を受けたとして、18歳以下の子どもと妊婦は1人当たり24万円、その他の住民は8万円を請求する。請求額は、丸森町民と自主的避難対象区域の住民が受け取った賠償金の差額に相当し、総額は約6500万円となる見込み。
丸森町ではこれまで、精神的損害の賠償金として18歳以下の子どもと妊婦に1人当たり28万円、その他の住民に4万円が支払われている。
同協議会の引地武男会長は「原発事故で地域が受けた被害は同等なのに、県境で対応を線引きされるのは納得できない」と話している。
2013年05月17日 河北新報