大川原有重 春夏秋冬

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南相馬「大悲山の石仏」参拝復活 観光ツアーで復興支援

2013-07-31 12:50:13 | 原子力関係
河北新報
 福島第1原発事故で住民が離散したままの福島県南相馬市小高区泉沢にある国史跡「大悲山の石仏」に再び、参拝客が訪れている。水戸市の旅行会社がツアーバスを毎月運行し、延べ800人近くが参加した。「復興に役立てば」と同社は話し、地元に残って石仏を守る住民も名所復活を喜んでいる。

 大悲山の石仏は、岩壁を彫った磨崖(まがい)仏が並び、11世紀ごろから信仰の地だった。薬師堂、阿弥陀(あみだ)堂、観音堂が点在する。
 小高区は原発から20キロ圏で、石仏の保存会を組織する泉沢の住民も各地に避難した。昨年4月の警戒区域解除後は、市内の仮設住宅にとどまる有志2人が集落に通い、境内を守る。その活動を4月10日の本紙連載「ふんばる」で紹介した。
 ツアーバスが訪れるようになったのは昨年11月から。「新しい参拝者の記帳が増えているのは知っていたが、実際にバスの乗客たちと現地で話したのは最近です」と保存会の石井光明さん(66)は言う。
 バスを運行しているのは水戸市の「石塚サン・トラベル」(綿引薫社長)。震災直後から毎週、石巻、東松島両行きのボランティアのツアーバスを企画し、計約1万6000人を運んだ。
 南相馬市へのツアーについて同社は「被災地を訪ねることが支援になれば、という年配者向けに企画した」と話す。同市原町観光協会と連携し毎月3回ほど、語り部ガイドが同乗して大悲山や津波被災地、相馬野馬追を伝える博物館などを巡る。
 6月上旬に夫婦で参加し、大悲山を訪れた角谷喜代子さん(78)=水戸市=は「立派な磨崖仏があることに驚いた。でも、誰も住んでいない小高区の風景に泣けた。地元の人たちの思いを伝えたい」と語った。
 石井さんは、仲間の島田滋さん(67)と境内の草刈りや清掃を続ける。「小高区はまだ除染の計画も立たず、帰る希望を持つ住民は少なくなるばかり。参拝客こそ復興への励みだ」と今後の交流に期待している。


2013年07月30日火曜日

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