大川原有重 春夏秋冬

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5年ぶり古里・南相馬で舞台 30日に日本舞踊の小藤流分家「悠駒の会」

2014-11-17 18:02:16 | 原子力関係
福島民報

■家元の小藤悠駒さん 首都圏と地元を往復し会員指導

 南相馬市小高区で活動していた日本舞踊の小藤流分家「悠駒の会」の震災後初の発表会が30日、同市鹿島区のさくらホールで開かれる。東京都江東区の東雲住宅に避難している家元の小藤悠駒さん(59)=本名・遠藤久子さん=が東京と地元を往復しながら会員を指導し、5年ぶりの舞台にこぎ着けた。

 東日本大震災が起きたのは10月に開く2年に一度の発表会に向け準備が始まったころだった。原発事故で小高区から避難した悠駒さんは平成23年4月に東雲住宅に入居。踊りからは離れていたが、浪江町の避難者から地区の盆踊りで披露する「相馬盆唄」の指導を求められたのをきっかけに、東雲住宅の集会所で首都圏に避難した会員らと教室を開くようになった。
 秋からは南相馬市での教室も再開。相馬地方で避難生活を送る会員を集めて月に1回の教室を始めた。
 昨年12月、都内で開かれた避難者交流会では悠駒の会が踊りを披露。舞台の緊張を思い出し、遠ざかっていた発表会を地元で開催することになった。
 首都圏と地元の会員約20人はそれぞれに練習を重ねており、3人が前日に初めてそろう踊りもある。それでも久しぶりの舞台は心の張り合いでもある。浪江町から避難し、原町区の借り上げ住宅に住む稲本弘子さん(76)は「しばらくは何もしたくなかったが、踊りを再び始めたら、動かなかった足も動くようになった。舞台はドキドキだけど、一生懸命練習していると嫌なことなどを忘れられる」と言う。
 悠駒さん自身、避難生活の中で父親と義理の両親を亡くした。「母は震災前年に亡くなったから、苦労を知らなくてよかったねって、家族で話すの」と語る。
 発表会は午前11時からで3部構成。古里に帰りたい気持ちを込めた「ふるさと小高」も踊る。小藤流宗家家元の小藤悠芸さんらがゲスト出演する。

(2014/11/17 11:25)

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