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大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

「研究などで役立てて」 警戒区域で被ばく牛、活用の道を探る--南相馬でシンポ /福島

2012-06-11 17:00:00 | 原子力関係
東日本大震災:「研究などで役立てて」 警戒区域で被ばく牛、活用の道を探る--南相馬でシンポ /福島より転載
毎日新聞 2012年04月23日 地方版

 原発事故で立ち入り禁止の警戒区域に取り残されて被ばくした牛の「活用の道を探る」シンポジウムが22日、南相馬市であった。警戒区域の設定から1年。農家は「牛に対する愛情は言葉では言い尽くせない」「研究などに役立ててほしい」と訴え、研究者は「無駄死にさせてはいけない」などと述べた。

 旧警戒区域の同市小高区で牛の調査研究をしている応用動物行動学会特命チーム(代表=森田茂・酪農学園大教授)が主催し、約250人が出席した。同チームによると、震災前、区域内には牛約3500頭が飼育され、うち約1700頭が津波で死んだり、餓死し、約800頭が安楽死させられた。約1000頭が今も取り残され、一部は研究用に捕獲されたり、農家がエサを与え続けている。

気になる絵画 小寬 仁志 1

2012-06-11 16:34:01 | 美術
先日ふらっと京橋のギャラリーをのぞいてみました。不思議な画面構成に心惹かれました。と同時になんとなく哀愁というか現代日本の憂鬱さを感じてしまい心の穴がぽっかり空いてしまったのですが…生真面目なアーティストの性格が堅牢なマチエール作りに反映されているのかと自分勝手にイマジネーションを膨らませて展覧会を楽しませていただきました。正直全ての作品を欲しい!という気持ちになりました。

 



小寬 仁志

<警戒区域>「野生化」牛、車と衝突相次ぐ 暗闇で目立たず

2012-06-11 16:00:00 | 学習
<警戒区域>「野生化」牛、車と衝突相次ぐ 暗闇で目立たずより転載
毎日新聞 6月5日(火)10時59分配信

警戒区域で群れていた放れ牛=福島県大熊町で2012年3月1日、佐々木順一撮影
 東京電力福島第1原発事故による警戒区域(半径20キロ圏内)内で、農家の管理を離れるなどして野生化した「放れ牛」と車の衝突事故が相次いでいる。福島県警双葉署が事故処理した件数は25件にのぼり、うち23件は夜間に発生していた。街灯も消えた暗闇の中、スピードを出し過ぎて、黒い牛に気付かず衝突するらしい。負傷者は出ていない。 

 警戒区域内での牛と車の事故は、昨年7月上旬、川内村で初めて発生した。最近も富岡町本岡の国道6号で、5月31日午後11時過ぎにワゴン車が2頭に衝突、翌6月1日午後10時過ぎにもワゴン車が1頭と衝突した。

 双葉署によると、町村別では▽大熊町8件▽富岡、楢葉町各7件▽浪江町2件▽川内村1件--で、19件が国道6号に集中している。車はいずれも原発関連の作業員が運転していた。牛の大半は黒毛和牛で、半数は即死状態だったという。

 福島県によると、警戒区域内では原発事故後、約2000頭の牛が安楽死などで処分された。牛舎から逃げ出すなどして野生化した牛を県などが捕獲しているが、自然交配で生まれた牛もおり、200頭以上が放れ牛となっているという。赤色灯をつけて停止していたパトカーが、牛に囲まれて角で突かれたこともあった。

 衝突事故多発を受け、県は関係自治体の協力を得て「放れ牛に注意」などの看板を設置。双葉署は「人通りのない警戒区域だからといって気を抜かず、制限速度を守ってほしい」と注意を呼びかけている。【清水勝】

郡山で見つけたTシャツ

2012-06-11 15:59:48 | 学習
郡山で見つけたTシャツより転載

2012-06-11

郡山のGardenと言う若者向けのファッションの店の前を通りかかったとき、安井敏雄カメラマンが、店頭に飾ってあったTシャツに眼を止めて、「こんなTシャツがありますよ」と私に示した。

私は、一目そのTシャツに描かれた絵を見て、
「うわ、いやだ、残酷で悪趣味だ」
と言った。私は、アメリカで良く売られている残虐な暴力場面を描いた物と思ったのだ。

すると、安井カメラマンが、
「胸のマークを見て下さいよ。TEPCO(東京電力)ですよ」
と言う。
驚いてよく見ると、襲われている男の胸についているのは確かに、TEPCO(東京電力)のマークだ。

さらに、襲われている男の横に落ちている赤い表紙のファイルには、原子力関係を思わせる放射能マークと共に「Confidential Papers(機密書類)」と書かれている。

襲われているのは、東京電力の上級社員(役員、社長)なのだ。
それで、書かれている文句、「Pay Back」の意味分かった。
Pay backとは、「仕返し」という意味がある。最近見たアメリカのテレビドラマで、主人公が「Pay back」と言ったところを字幕では「復讐」と出た。
そして、その下に小さく書かれた文句、
「TIME FOR SOME ACTION…..CAN’T STOP US!(行動するときだ・・・・我々を止められないぞ!)」

の意味も分かった。
同じ絵柄のキャップもあった。

私は、驚くと同時に、興奮してすぐにTシャツとキャップを買った。
私が何故、興奮したか。
それは、福島を取材している間に非常にもどかしい思いが募っていたからだ。
福島の人達は、この原発事故が、まるで天災でもあるかのように扱って、これだけのすさまじい災害を引き起こした東京電力に対する非難、抗議、を口にする人が極めて少なく、「仕方がない」、と諦めきった風である。
東京電力の補償金がまるで嘘のように少ししかでないことを嘆きこそすれ、だからといってそれに対する強い非難をすることも、ましてや何らかの行動を取る人が見あたらない。
それが、私にはもどかしかった。
福島の人達の心の優しさなのか、強大な権力に立ち向かう事を恐れ、諦めているのか、私は福島の人達の態度を歯がゆく思っていた。

そこに、このTシャツだ。
東京電力に対する強烈な抗議だ。
「福島の人達も、こんな思いを抱いているのだ」と思って、それまでの憂さが晴れたように気がしたのだ。
ところが、お店の人に聞くと、このTシャツを作ったのは福島に対する支援活動を続けてきた東京の会社だと言う。
福島の人が作ったのではないことに私はがっかりしたが、このようなTシャツを店頭に飾り、それも売れているところを見ると、郡山にはこのTシャツの意味するところに共感を抱く人達がいる訳で、それだけでも胸が空いた。

ところが、このTシャツを家に持って帰って、連れ合い、弟、甥に見せたところ、評判が悪い。
連れ合いは、とにかく暴力が大嫌いな人間である。
この釘を打ち付けたバットを振りかぶっている人間の姿を見ただけで、反発する。
連れ合いは言う。
「仮面をして、人を殴りつけるなんて、卑怯だし、残虐すぎる」
弟は言う。
「これじゃ、襲われている東京電力の人間が、可哀想な感じで、逆効果だ」
甥は言う。
「結局、暴力で解決しようだなんて、意味がない。暴力では何事も解決出来ない」

確かに、連れ合いたちの言うとおりだ。
あまりに暴力的な図柄で、私の第一印象もそれに対する不快感故の物だった。
しかし、私は、東京電力に対して、強烈な抗議としての、このTシャツは意味があると思う。
暴力は認められないが、あまりに無法な東京電力と政府に対して、福島の人達に、強い抗議の言動を起こしてもらいたいのだ。
私達周囲の人間が、幾ら抗議をしても、福島の人達が自分たちで抗議行動を強烈に展開しない限り、東京電力も政府も、何一つ福島の人達の復興の役に立つことはしないだろう。

ある人が私に言ったことだが、放射線被曝の安全基準値を年間1ミリ・シーベルトだったのを、20ミリ・シーベルトに引き上げた政府の真意は、20ミリ・シーベルトなら安全であると言って安全地域を広げれば、その地域の人に対する補償をしないで済むからと言うことだそうだ。
確かに、空間線量が年間20ミリ・シーベルトの地域を安全とすれば、補償額が大幅に減る。

補償云々は別にしても、安全基準値を年間20ミリ・シーベルトにするとは、狂気の沙汰である。
そのような、人の命を無視したことを政府・東電が行っているのに、どうして福島の人達はもっと強い抗議を行って、その年間20ミリ・シーベルトと言う基準値を撤回させるようにしないのか。
今の段階で、年間20ミリ・シーベルトの空間線量のある地域は福島だけである。
この、20ミリ・シーベルトに引き上げた、その対象は福島の人達なのだ。
政府・東電は福島の人達の健康についてまるで無関心だ。
人間としての良心のかけらもない連中だ。
福島の人達は、この政府・東電の狂気の沙汰に対して強く抗議して、年間20ミリ・シーベルトと言う基準値を撤回させてもらいたい、と私は願う。

このTシャツは私の家族には評判が悪いが、私は、このTシャツの抗議の意図は正しいと思う。
今度は東京の会社ではなく、福島の人達の手で、直接的な暴力をふるうのではなく、もっと効果的に強烈な抗議の意志を表現する絵柄のTシャツを作ってもらいたいものだ。
雁屋 哲

イワシ:漁港内に入り込み、200トン死ぬ--いすみ /千葉

2012-06-11 15:00:00 | 学習
イワシ:漁港内に入り込み、200トン死ぬ--いすみ /千葉より転載
毎日新聞 6月5日(火)12時36分配信

 いすみ市の大原漁港で3日午後、大量のイワシ(片口イワシ)が漁港内に入り込み、4日朝にほとんど死んだ状態になって発見された。漁業関係者から連絡を受けて市農林水産課の職員が3日午後7時ごろ港に到着し確認したところ、イワシの群れは湾内奥の船上げ場まで進入しており、関係者は「港にこんなに大量なイワシが入り込んだのは初めて」と驚いている。
 漁業関係者によると、イワシは総量約200トンにも上るという。4日朝から市や水産加工業者らが死んだ大量のイワシを引き上げたが、まだ海中にも残っているため、5日も引き上げ作業を行う予定だ。イワシは酸欠状態で死んだとみられる。
 鴨川市の水族館「鴨川シーワールド」は「今の時期、イワシは大きな群れで房総半島の沖合を回遊しており、外敵のクジラに追われて沿岸まできたのではないか」と話している。【吉村建二】

6月5日朝刊

野田首相、大飯原発再稼働の必要性を説明するため記者会見

2012-06-11 14:21:15 | 原子力関係
野田首相は詭弁を使っていると思います。16万人以上の福島県民が故郷を奪われて、避難所暮らしをしています。そのことには一切ふれないで再稼働はないでしょう。原発の安全神話はとっくに崩れているのに、再稼働するのはどうしてか?多分アメリカに再稼働をせかされているのでしょう。マスコミはこの件に一切触れていないところが興味深い事象です。

野田首相、大飯原発再稼働の必要性を説明するため記者会見

福井県の関西電力大飯原発3・4号機の再稼働に向け、野田首相は8日午後、原発再稼働の必要性を国民に説明するための記者会見を開いた。
野田首相は、この会見の冒頭で、「大飯原発の再稼働の判断の基軸は、国民生活を守る。これが唯一絶対の基軸である」と語った。

本日は、大飯発電所3・4号機の再起動の問題につきまして、国民の皆様に私自身の考えを、直接、お話をさせていただきたいと思います。
4月から私を含む、4大臣で議論を続け、関係自治体のご理解を得るべく、取り組んでまいりました。
夏場の電力需要のピークが近づき、結論を出さなければならない時期が迫りつつあります。
「国民生活を守る」、それが、この国論を二分している問題に対して、私が、よって立つ唯一絶対の判断の機軸であります。
それは、国として果たさなければならない最大の責務であると信じています。
その具体的に意味するところは、2つあります。
国民生活を守ることの第1の意味は、それは、次代を担う子どもたちのためにも、福島のような事故は決して起こさないということであります。
福島を襲ったような地震・津波が起こっても、事故を防止できる対策と体制は整っています。
これまでに得られた知見を最大限に生かし、もし万が一、全ての電源が失われるような事態においても、炉心損傷に至らないことが確認をされています。
これまで、1年以上の時間をかけ、IAEA(国際原子力機関)や原子力安全委員会を含め、専門家による40回以上にわたる公開の議論を通じて得られた知見を、慎重には慎重を重ねて積み上げ、安全性を確認した結果であります。
もちろん、安全基準に、これで絶対というものはございません。
細心の知見に照らして、常に見直していかなければならないというのが東京電力福島原発事故の大きな教訓の1つでございました。
そのため、細心の知見に基づく30項目の対策を新たな規制期間のもとでの法制化を先取りして、期限を区切って実施するよう電力会社に求めていきます。
そのうえで、原子力安全への国民の信頼回復のためには、新たな体制を一刻も早く発足させ、規制を刷新しなければなりません。
速やかに関連法案の成案を得て、実施に移せるよう国会での議論が進展することを強く期待をしています。
(06/08 18:24)FNNニュース

大飯原発再稼働、「夏限定」で福井県内猛反発 知事、原発相来県で念押しへ

2012-06-11 14:00:00 | 原子力関係
大飯原発再稼働、「夏限定」で福井県内猛反発 知事、原発相来県で念押しへより転載
福井新聞ONLINE 6月2日(土)10時8分配信

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を事実上容認した関西広域連合の一部首長が運転期間は電力需給の逼迫(ひっぱく)する夏期に限定すべきだと主張している点に対し、県内では「ご都合主義」(西川知事)などと反発の声が強まっている。政府は既に期間限定の稼働を否定しているが、近く来県する細野豪志原発事故担当相に知事はあらためてくぎを刺す見通しだ。

 限定的な再稼働は、19日の同連合の会合で橋下徹大阪市長が初めて言及した。藤村修官房長官は「需給の厳しさだけを踏まえた臨時的な稼働を念頭に置いているわけではない」と否定。枝野幸男経済産業相も「福井県やおおい町の皆さんに提示することはとてもできない」と取り合わない方針を示している。

 関西広域連合は30日、再稼働を事実上容認する一方で、声明で「政府の暫定的な安全判断であることを前提に、限定的なものとして適切な判断をされるよう強く求める」とした。

 「限定的」の意味について統一した解釈は示していないが、一部の首長は「需給をにらんだ暫定的、限定的な稼働」(山田啓二京都府知事)、「あくまで限定的な期間、対象に限る」(嘉田由紀子滋賀県知事)と夏限定の運転を主張。橋下市長は1日も「ずるずると動き続けることは絶対阻止しなければならない」と述べた。

 「安全は不十分」(橋下市長)としながら、電力不足を回避するため、短期的な再稼働を求める関西の姿勢に、県内の関係者は猛反発している。

 24日に「ご都合主義の勝手なことは話にならない」と述べていた西川知事は、31日にはあらためて「暫定的とはどういう意味か」と不快感を示した。

 福井商工会議所の川田達男会頭は1日の通常議員総会で「関西は上から目線で『動かしていいよ』と言っているよう。そんなことを言われる筋合いはない」と批判。「暫定、臨時などという訳の分からないものでは非常に収まらないものがあるが、(再稼働を)ノーだとも言いがたい状況。県民感情として納得できない」と言い放った。

 「電気を送ろうという気にならない。(再稼働問題は)地元経済の懸念がなければ放っておく」と不満をあらわにするのは田中敏幸県議会議長。安全確保して再稼働する以上、法定通り13カ月運転して定期検査に入るべきだと指摘した。

 立地市町も「安全面からみれば動かす期間は関係なく、理屈に合わない」(河瀬一治敦賀市長)と限定的運転に否定的。一方、時岡忍おおい町長は1日、「(原子力行政は)国が一元的責任を負っている。その国の判断に委ねたい」とだけ記者団に述べた。

「夏限定や大飯限定の再稼働はダメ」福井県知事

2012-06-11 13:00:00 | 原子力関係
「夏限定や大飯限定の再稼働はダメ」福井県知事より転載
テレビ朝日系(ANN) 6月4日(月)19時27分配信
 大飯原発の再稼働に向けて、細野原発担当大臣が4日午後、福井県の西川知事を訪ねました。

 細野大臣は、大飯原発の再稼働は暫定的なものだとしたうえで、副大臣クラスを常駐させるなど特別な監視体制を設けると説明しました。また、福井県が求めていた関西の自治体への説得についても理解が進んでいると説明しました。これに対し、西川知事は、国と関西とのやり取りに不信感を持っているとしたうえで、夏に限っての再稼働や大飯原発だけの再稼働でないことを国に明確にするよう求めました。西川知事は、地元のおおい町長や県議会の議論などを聞いたうえで、再稼働について判断する方針です。
最終更新:6月5日(火)12時50分

電気料金:東電、家庭向け値上げ32年ぶり申請 関電は否定も不透明

2012-06-11 12:00:00 | 原子力関係
電気料金:東電、家庭向け値上げ32年ぶり申請 関電は否定も不透明より転載
毎日新聞 2012年05月12日 大阪朝刊

 東京電力は11日、家庭向け電気料金の値上げを経済産業省に申請した。値上げ幅は平均10・28%で、7月1日の実施を目指す。原発事故の賠償金支払いや火力発電の燃料費増加が主な理由。国の認可が必要な値上げは1980年以来32年ぶり。一方、原発への依存度が高い関西電力管内では現在までに料金値上げの動きはないが、燃料費の負担は大きく、中長期的な先行きは不透明な情勢だ。

 東電管内の標準世帯の毎月料金は6973円から7453円(6・9%増)に上がり、現行制度が導入された96年以降では原油が高騰した09年1~3月の7206円を抜き最高となる。電気料金には燃料の価格変動に応じて料金を自動調整する仕組みがあるが、今回は原発停止などでコスト構造が大幅に変わったことを理由に、自動調整分とは別に引き上げを求めた。また、夏場の節電を促すため、午後1時から午後4時までの料金が高く深夜は安い新たな料金メニューも6月から導入する。

「埋蔵電力」証拠データを公開する~原発再稼動の大嘘~

2012-06-11 11:30:00 | 原子力関係
「埋蔵電力」証拠データを公開する~原発再稼動の大嘘~週刊ポスト2012/04/27号 「夏に大停電がやってくる」という「官製デマ」より転載

標題の通りです。
少し長いので簡単にまとめます。
○夏に大停電がやってくるは官製デマ

○わずか1週間足らずで、大原発の安全かどうかの判断基準を決め、それに基づいて安全のお墨付きを与えた。おおむね安全で。

○大飯原発の加圧水型原子炉(PWR)とは構造が違う福島第一原発の沸騰水型原子炉(BWR)を前提にして、安全とお墨付きを与えておりデタラメ。

○今回の原発事故で起きた問題のほとんどは、実は専門家の間では想定内のものだった。

○関西電力の予測通りであれば、今年1月第3週から10週間にわたって関西地区ではほぼ毎日、大停電に見舞われていたはずだが、周知の通り、そんな事態は起きていない。

○需要予測はともかく、自分たちがどれくらい発電できるかさえ400万kWも間違うことなど有り得ない。関西電力・政府は、供給量を過少申告しており、役人が認めている。

○埋蔵電力・企業の非常用電源・需給調整契約があるため、停電は問題ない。

○LNGを使う東京ガスはこの3月からガス料金を値下げした。

○大飯原発再稼働しないと自殺だと言いながら、再稼働しても、電力が足りない計算。

「埋蔵電力」証拠データを公開する~原発再稼動の大嘘~週刊ポスト2012/04/27号


電力マフィアに騙されるな!~東京電力・関西電力が隠している「埋蔵電力」証拠データを公開する~原発再稼動の大嘘~週刊ポスト2012/04/27号

性懲りもなく「夏に大停電がやってくる」という「官製デマ」が流されている。一年前に本誌が詳細な資料で明らかにした通り、このデマは必要な安全対策さえ先送りにしたまま「原発再稼動」に突っ走る官邸、電力官僚、電力会社の猿芝居である。”停電が嫌なら原発動かすしかないでしょ”と言いたいのだ。断言しよう。原発なしでも停電は起きない。そして、今のまま原発を動かすことは、とてつもなく危険である。

■素人大臣が安全判断とは

論理もクソもない狂気の原発再稼動が進んでいる。
4月2日の参院予算委員会。政府が第1号として再稼動準備を進める関西電力大飯原発の安全性を追及された野田佳彦首相は「安全性のチェックが最優先だ」と約束し、枝野幸男経産相が「現時点では私も再稼動には反対だ」と言い切ったことは大きく報じられたから、多くの国民が証人だ。地元の福井県やおおい町は再稼動前に新たな安全基準策定を要求したが、その時点では政府に何の準備もなかった。
ところが、野田政権はよく3日の関係閣僚会合から、何かに取り憑かれたように再稼動に驀進する。野田首相が会合で「新たな安全基準をつくれ」と命じて新基準ができるまでが2日間、枝野氏が新基準を基に関西電力に「安全対策を出せ」と指示してから提出まで3日間。わずか1週間足らずで安全かどうかの判断基準を決め、それに基づいて安全のお墨付きを与えるという離れ業を演じたのである。
政府が関西電力の安全対策を承認した9日、枝野氏は記者会見でこう言ってのけた。
「再稼動基準をおおむね満たしている」
「おおむね」で動かされてはたまらない。あのアホの繰り言。「直ちに影響はない」と同じ詐欺的論法である。
しかも、その間、新基準や関西電力の安全対策の評価は野田首相と枝野氏、細野豪志原発担当相、藤村修官房長官の4人の閣僚だけで判断し、閣議にも、総理の諮問機関である原子力安全委員会にも諮っていない。
いうまでもなく、再稼動には専門家による科学的な安全性の立証が不可欠だ。政府は安全確認の方法やデータを公開し、在野の科学者、専門家など第三者の検証が可能な体制を担保したうえで、信頼に足る専門機関が任に当たるのが当然である。科学的検証に「政治判断」が入る余地はなく、そこでの安全だという評価があった上で、次の段階で政権が再稼動を政治判断するのが筋だ。今のやり方は、素人大臣の政治的思惑で、自分たちさえ安全か危険か確信がないまま再稼動に向かっているだけである。
「原発4大臣」の背後には黒幕がいる。4月3日以来、関係閣僚会合の席になぜか民主党きっての原発推進派として知られる仙石由人政調会長代行が加わっている。閣僚会合の事務局である資源エネルギー庁原子力政策課は、「仙石氏はあくまでオブザーバーで、それ以上でもそれ以下でもない」と説明するが、原子力の専門家に助言を求めるならまだしも、大臣でも専門家でもない仙石氏が閣僚会合に出席する根拠はない。
経産省幹部が裏事情をこう明かす。
「仙石さんはお目付け役。総理や枝野大臣らが国会で再稼動を追及されて弱腰にならないように睨みを利かせてもらっている。おかげで事が急ピッチで進んだ」
この政権は原発事故の教訓から何も学ばず、同じ過ちを繰り返そうとしている。
事故を検証した民間の独立検証委員会の報告書は、事故発生当時、専門家に任せるべき事故対応に当時の菅直人首相をはじめ政治家がしゃしゃり出て素人判断で口出ししたことが現場を混乱させ、被害を拡大させたと厳しく指弾した。戦争を考えればわかりやすい。開戦するかどうかは政治判断だが、いったん戦闘が始まれば、戦略や作戦行動は軍に委ねなければならない。素人である政治家がシビリアンコントロールだといって作戦に口を出せば、軍隊はあっという間に全滅だ。
現在、素人判断で原発再稼動を進める野田、枝野、細野、仙石という顔ぶれは、まさに原発事故当時の菅内閣の中枢メンバーだ。特に枝野氏は原発事故の際、SPEEDIによる放射能拡散予測を隠し、一方で「ただちに・・・」と安全デマを振りまいて国民を無用に被曝させた男だ。この男が、野田政権でもスポークスマンを務め、「おおむね安全」などと言を弄して原発を再稼動させようなど、国民を馬鹿にするにも程がある。

■再稼動が先、対策工事は後

野田首相ら素人大臣たちを操っているのが、経産省の「電力マフィア」である。その中心人物が関係閣僚会合に事務方代表として出席し、わずか2日間の新基準作りをやってのけた今井尚哉資源エネルギー庁次長だ。日本経団連名誉会長で現在も「原発業界のドン」である原子力産業協会会長を務める今井敬元新日鉄会長を叔父に持ち、もう一人の伯父は『官僚たちの夏』(城山三郎著)のモデルとなった今井善衛元通産事務次官というサラブレッドで、「将来の次官候補」の呼び声が高い。ただし、東大法学部出身で原子力技術の素人である点ではデタラメ大臣たちと同じだ。
「今井さんは82年入省組で同期3人が東京電力の国有化や原発再稼働で手柄争いをしている。ここで今井さんが再稼働を決めれば、次官当確になるはずです」(同省の後輩官僚)
同期のライバルとは原子力損害賠償支援機構の嶋田隆事務局長と日下部聡国家戦略室内閣審議官。嶋田氏は東電国有地を推進し、日下部氏はエネルギー・環境会議で電力需給予測をまとめ、「夏の電力不足」を煽っている。
電力マフィアたちは原発の安全性など気にもならない。いや、むしろ安全性に問題があった方が、”それでも再稼働を実現した男”として手柄になるとさえ考えている可能性がある。
再稼働の新基準(原子力発電所の再稼働にあたっての安全性に関する判断基準)はその象徴である。新基準には30項目に及ぶ追加の安全対策の必要性が盛り込まれた。しかし、原子力安全委員会の斑目春樹委員長が「再起動の判断には不可欠」と指摘するストレステストの2次評価さえすっぽり抜け落ちている。
それもそのはずで、30項目の対策はもともと再稼働のために検討されたものではないからだ。これは原発の安全管理を怠った原子力安全・保安院の原子力発電検査課が、原発推進派の学者や東京電力の技術者を集めて開いた「意見聴取会」でまとめられたもので、大飯原発の加圧水型原子炉(PWR)とは構造が違う福島第一原発の沸騰水型原子炉(BWR)を前提にしている。30項目はA4判1枚にまとめられた議事録によると、保安院側の用意した文書を学者メンバーが、「しっかりした対策を検討していただきたい」などと追認している代物なのだ。
野田首相の「新基準を作れ」という指示に、早く再稼働させたい電力マフィア官僚たちが”これでも出しておけ”と手元にあった文書をそのまま提出したというのが真相だろう。2日間でできるはずである。
さらに原子力専門家を唖然とさせたのが、関西電力が要請から3日間で提出した俄か作りの安全対策実施計画(工程表)だ。
ここは国民の誤解も多い点だが、今回の原発事故で起きた問題のほとんどは、実は専門家の間では想定内のものだった。経産省の審議会は、07年の中越沖地震を受けて、09年に福島原発の安全基準だった5メートルを超える大津波の可能性を指摘し、原子力安全委員会のワーキンググループも全電源喪失によるメルトダウンの危険性を検討していた。それなのに対策を取らなかった電力マフィアこそ、事故の原因があったのだ。
今回の再稼働手続きそのものが、その愚を繰り返す所業であることは言を待たないが、より具体的な危険も眼前に迫っている。
事故は想定内だったと述べたが、その中で、ほぼ唯一、専門家にとっても衝撃だったのが水素爆発である。メルトダウンによる水素発生は専門家にはよく知られていたものの、ベントによって原子炉建屋内部にその水素が溜まることは想定されていなかったのである。
そこで関西電力は大飯原発に新たにフィルター付きのベント設備を設置するとした。建屋に水素が溜まらないように穴を開けてベント用のパイプを通す工事だ。工程表では整備期限は3年後の15年度までとなっている。
福島第一原発3号炉を設計した原子炉技術者で、基本的には日本の電力供給源として原発を再稼働することに賛成の立場を取る吉岡律夫氏さえ、その工程表には危険な兆候を見い出す。
「炉心がメルトダウンするほどの大事故の際に、ベント設備で爆発を防ぐことができるかどうかは疑問です。ただし小規模の事故であれば有効だから、関西電力も安全対策上は必要と考えて設置することにしたのでしょう。それは無意味なことではないが、ならば、すぐ工事するべきです。建屋穴を開けるのは比較的簡単な工事で多額の費用も必要としない。なぜ工程表では3年後なのか。
福島原発は津波による全電源喪失の可能性が震災2年前に指摘されていたのに、対策を怠ったが故に大惨事を招いた。安全上重要と判断しながら、ベント設備を3年後に後回しにする関電の姿勢には、福島の教訓が何も生かされていない」
どんなに慎重に万全を期しても、セキュリティ・ホールは必ず生じる。そのことを軽視したことが福島原発の最大の失態であり、同時に最大の教訓だった。野田政権の再稼働への暴走は、最も大切な安全思想が何一つ改善されていないことを如実に示している。
だから、この再稼働はこの上なく危険なのである。

■「実績」よりも低い「最大供給力」?

再稼働に合理的な根拠を示せないものだから、マフィアたちは国民に銃口を突きつけて脅す手口に出た。
「原発を再稼働させなければ大停電が起きるぞ」
というのが、またも始まった大マスコミを使った”電力不足キャンペーン”の真相だ。
上のグラフをご覧いただきたい。
関西電力はこの冬、管内の企業や家庭に10%以上の節電を要請し、3月まで毎週、電力需給見通しを発表してきた。グラフは関西電力の予測と実績値を本誌がまとめたものだ。関西電力の予測通りであれば、今年1月第3週から10週間にわたって関西地区ではほぼ毎日、大停電に見舞われていたはずだが、周知の通り、そんな事態は起きていない。
節電努力のおかげでも関西電力の頑張りでもない。最初からアナウンスが嘘なのだ。
例えば、関西電力は3月15日の週の供給力は2244万kW、需要は2459万kWで215万kW(8・8%)足りないと予測していた。しかし実績は供給力が2663万kWあり、ピーク時需要は2205万kWで20%も電力が余ったのである。需要予測はともかく、自分たちがどれくらい発電できるかさえ400万kWも間違うことなど有り得ない。
関西電力の予測のデタラメぶりは参院内閣委員会(3月22日)で問題化した。民主党のはたともこ氏の質問に資源エネルギー庁の糟谷敏秀電力ガス事業部長は、「まやかしではないか、わざと供給を低くしているんじゃないかと、そういうふうに誤解を招きかねないということは重々承知しております」
と、ありもしない停電予測であることを事実上認める答弁をした。
大停電予測が嘘であることは検証すれば一目瞭然なのだが、もともとこのインチキのキャンペーンに加担している大メディアは一切報じないため、厚顔な電力マフィアたちは安心して同じことを繰り返すのだ。
政府は関西電力の大飯原発安全対策を承認した4月9日、いかにもタイミングを合わせて大停電宣言を出した。今夏の関西電力管内の電力需給見通しは、大飯原発の再稼働がなければ供給力2489万kWに対してピーク時需要が3095万kW(猛暑ケース)となり、最大606万kW(19・6%)もの電力不足が起きるという。
藤村官房長官は会見で「非常に厳しい」と渋面を作ってみせ、関西電力の岩根茂樹副社長も「現段階では節電要請を回避できる見込みはほとんどない」とクサイ芝居を打った。マフィアの手先である大メディアも「電力制限令発動か」と危機を煽る見出しでバカ騒ぎする連係プレーを演じた。
多くの国民が「停電は困る」と不安を感じたとしても無理はない。
しかしデタラメだから安心していい。
実績値からそれがわかる。関西電力は今年2月20日に全原発が停止したが、2月29日には2734万kWの電力を供給している。発表されているこの夏の最大供給力が、そこから250万kWも減るのはなぜなのか。
政府の予測と実績を比較すると、2月29日には非常時の電力である揚水発電で459万kWの供給力があったのに、政府予測ではこれが201万kWしかないことにされていた。「電力隠し」である。
「揚水発電は夜間の余剰電力を使って下のダムから上のダムに水を汲み上げ、電力ピークの時間帯に放流して発電する。夏の最大需要期には夜間の余剰電力が少なくなるから、政府は揚水の供給力を低く見積もる。しかし、関西電力はIPP(卸電力事業)などからも電力を購入しており、ピーク時には夜間もフル稼働させて水を汲み上げるようにすれば揚水発電はもっと増やせる。再稼働ありきの低い予測です」(内閣審議官として政府の電力予測に携わった梶山恵司富士通総研主任研究員)
近畿エリアには企業の自家発電など関西電力以外の発電所が418ヶ所あり、出力合計は約662万kWにのぼる。稼働率は60%程度だ。一部はすでに関西電力が購入しているものの、それをフルに動かせば、猛暑でも電力は十分賄える。

■3つの巨大な埋蔵電力

電力会社や企業の発電能力を検証すると、さらに全国には利用されずに眠っている埋蔵電力がまだまだあることがわかる。
第1の埋蔵電力が前述の自家発電だ。資源エネルギー庁の内部資料によると、企業などの自家発電設備(1000kW以上)は全国で、ほぼ東京電力1社に匹敵する5373万kW分ある。
多くの火力発電所が被災した昨年はそのうち2213万kW分が東京電力や東北電力に供給された。しかし、残る約3200万kWからも掘り起こせるはずである。
第2の埋蔵電力は企業の非常用電源(1000kW以下)で、2300万kWある。これは自家発電とは別に、企業が工場などのいざというときのバックアップ電源として設置する発電機で、常時使われてはいないため送電線に接続されていない。それでも、電力需要のピーク時に稼働させれば電力会社の負担を減らせるし、送電線につなぐとしても大したコストではない。
第3が電力会社がひた隠しにしている大手企業との「需給調整契約」だ。電力不足になったときには供給を停止できるという条件で電力会社が企業の電気料金を大幅に割引する制度(随時調整契約)であり、「通告即時停止」「通告1時間後停止」「通告3時間後停止」などの条件によって割引率が違う。
東京電力はその実態について「個別の企業との契約内容はお答えできない」(総務部広報グループ)と明かさないが、本誌はこれが大企業向けの電力料金が家庭向けや中小企業向けより大幅に低くなっているカラクリだと指摘してきた。本来、昨年の震災後の電力不足の時には真っ先にこの調整契約による送電停止が発動されるべきだったが、なぜか東京電力は家庭向けも同時に止める輪番停電を実施し、経産省も電力制限令で大企業も中小企業も横並びに使用量を削減させた。
電力会社にすれば、電力のピークカットのために電気料金を安くしているのだから、需給調整を発動すれば強制的に電力需要を減らすことができる。そうした契約をしている大企業では、自家発電設備などを備えているケースが多いと見られる(そうでないなら、はじめから電力カットなどないとタカをくくっていることになる)から、カットをためらう理由はないのだ。先の2つと重なる部分もあるが、これも一種の埋蔵電力である。
実は、これによってカットできるピーク時電力は馬鹿にできない。
経済産業省資料「今夏の需給調整契約の状況」には昨年の電力会社ごとの調整契約の実績がまとめられている。それによると、東京電力の場合、1050件(事業所)の随時調整契約を結び、174万kWはいつでも止めることができるようになっていた。中部電力は71万kW(204件)、関西電力が37万kW(24件)、中国電力115万kW(36件)など、全国では原発五基分に相当する505万kW分にのぼる。
政府の需要見通しには、この第3の埋蔵電力による需要抑制効果が全く計算されていない。
これら3つの埋蔵電力をしっかり利用すれば、この夏の電力会社のピーク時電力使用量が記録的猛暑だった10年と同じだったとしても、「原発再稼働なし」で乗り切れる。
電力マフィアが「大停電デマ」の次に狙うのは電気代の大幅値上げで国民に音を上げさせる作戦だ。枝野経産相も、「再稼働がなければ火力の燃料費高騰で電気料金は15%上がる」と値上げをチラつかせている。しかし、同じLNGを使う東京ガスはこの3月からガス料金を値下げした。
増税と同じ構図でウンザリするが、国民はこれが役人と政治家と大メディアの嘘であることをよく知った上で、徹底して再稼働も値上げも拒否すればよいのである。


野田首相「精神論だけでやれぬ」=福井県同意に期待―大飯再稼働

2012-06-11 11:15:00 | 原子力関係
野田首相「精神論だけでやれぬ」=福井県同意に期待―大飯再稼働より転載

時事通信 6月10日(日)19時54分配信

 野田佳彦首相は10日の講演で、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を再稼働する意向を表明したことについて「精神論だけでやっていけるのかというと、やはり国民生活、経済への影響を考えて、万が一ブラックアウト(停電)が起これば、大変な悪影響が出る」と述べ、夏場の電力が不足した場合の国民生活などへの影響を重視したことを強調した。
 首相は「1年前の(東京電力福島第1原発)事故の生々しい記憶が残っている中で、国民は複雑な思いを持っていると思うが、(再稼働の)判断が迫られている時期だった。(世論が)二分している問題について、しっかりと責任を持って結論を出すというのが政治の役割だ。私の責任の下で判断をさせていただいた」と強調。その上で「福井県で所要の手続きが進められることを強く期待したい」と述べ、同県の同意に期待を示した。 

<東電>火力燃料「割高で調達」…料金審査委が公表

2012-06-11 11:00:00 | 原子力関係
<東電>火力燃料「割高で調達」…料金審査委が公表より転載

毎日新聞 6月4日(月)21時36分配信
 東京電力が電気料金の原価に算入している火力発電の燃料費が、貿易統計の平均価格に比べて割高であることが4日、明らかになった。東電の電気料金値上げの妥当性を審査する経済産業省の有識者会議「電気料金審査専門委員会」(委員長・安念潤司中央大法科大学院教授)が公表した。東電は「環境規制への対応や発電効率向上のため、硫黄分の低い高品質の燃料を調達しているため」などと説明している。

 東電は、電気料金の原価を算定する期間(12~14年度)の平均価格として、原油は1バーレルあたり123.98ドルとしたが、貿易統計の12年1~3月の平均価格より5.9%高かった。同様に、石炭は1トンあたり148.75ドル(同2.0%割高)、液化天然ガス(LNG)同875.38ドル(同1.7%割高)だった。委員からは「(調達価格が)指標価格などと連動しているか、具体的に示してほしい」などと、注文がついた。

 東電は、将来的には、市場価格が低い北米産の新型天然ガス「シェールガス」を購入し、調達価格を現在より抑えることも検討するとしたが、公的な統計に比べて割高な原価は批判を浴びそうだ。

 また、経産省は同日、東電の値上げについての一般から意見聴取するため7、9日に開催する公聴会の参加予定者が15人にとどまることを明らかにした。インターネットでの意見募集では600件以上の声が寄せられているという。同省によると、東電が98年に値下げ申請した際の公聴会には1日で二十数人が参加した。【和田憲二、小倉祥徳】