先日、世界的に有名なジャズ喫茶『
ベイシー』を訪れました。東京から東北新幹線で約3時間弱で一関駅まで…駅から約10分くらい商店街を歩いて行くと、ベイシーがあります。店内には3組のお客様がアナログレコード演奏を楽しんでいました。私はコーヒーを注文しきょろきょろ店内を眺めました。アナログレコードの膨大な数と、JBLのスピーカーからながれる臨場感あふれる音響、そして音の浸透力には圧倒されちゃいました。オーナーの菅原正二さんが様々なアナログレコードのアルバムを棚から取り出して、2、3曲ずつかけてくれました。店内のほぼど真ん中に座って、レコード音楽を聴いていたのですがまるで、ミュージシャンたちが実際に演奏している様な不思議な感覚に陥りました。30年以上もジャズ喫茶を持続することの《すごさ》はベイシーまで足を運んだ人しかわからないと思います。『自分の好きな音楽を聴きたい』という思いを持続する意志というか純粋な店主の心が店内の隅々にしみ込んでいて、30数年間のジャズ喫茶のさりげない日々の営みが、伝統になり、伝説にまで昇華してとてもいい味がでています。とても好感が持てる素敵なジャズ喫茶です。
ぼくは十年以上前に初めてニューヨークを訪れた時に
マイルスディビスのお墓参りをしたことがあるので、ベイシーのスタッフの方に、「もし良かったらマイルスディビスの音楽を聴かせていただけますか?」とおそるおそる尋ねてみました。ほどなく店主の菅原さんは2枚のマイルスのアルバムをさりげなくかけてくださいました。とても嬉しかったですね。
当日聞いたアルバム名を記しておきます。また近々伺いたいと思います。
BUD POWELL IN PARIS
Flight To Jordan
MILES IN BERLIN
DUKE ELLINGTONS
70TH BIRTHDAY CONCERT
THE RUBY BRAFF GEORGE BARNES QUARTET
MILES DAVIS IN CONCERT
追伸
『聴く鏡』 菅原正二 著 はとてもいい本ですよ。かなり売れてるみたいです。