シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0156■連れ合いの逆襲

2006-04-18 | アニキ物語
「復活の日」が終わったらしい。でも、なんにも起きなかったぜ。
どっか行ってたデカい方の子どもが帰ってきて、小さい方が喜んでる。
おいおい、2人とも学校行かないのか?家にいるなら、静かにしろよな。
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(これは続き話。初めてだったらVol.0152から読んでくれよニャン。)
(どーも寒いなと思ったら、爆睡してるうちに日陰になっちゃった。
最近、日が短いよな~。もう家に入ろっと→)

「最近、あきらめてばかりだな。」
前回そう言ったけど、これで引き下がる連れ合いじゃない。そんなこたぁ、14年も一緒に住んでりゃわかるさ。せっかくアニキが自分の手からツナを喰ったっていうのに、もう別の作戦を考え初めてた。やっぱり、
「お手々まんま」なんかやってられっか。
腹が減りゃ、喰うだろう。

と思ってる。

頑固なアニキに再挑戦ってことか、どうすんだろね?どっちも頑固だよな。それに比べりゃ、おいらなんて従順。なんでもOK でいいヤツじゃないか。と思いながら、キッチンに行くと、
「あれ?」
おかしい。ご飯がない。いつもキッチンに出しっぱなしになってるのに。

待てよ、においはする。でも、ないんだ。おかしいな。
「このにおいはどこから来るんだろう?」
と、その辺をウロウロしてると連れ合いがキッチンに入ってきた。
「おっ、ピッピ、なんか喰うか?」
と言いながら、高いところに載せたボールを降ろしてきた。おいおい、なんでそんなとこにあんだ?

はふはふ喰いながら、
「もしかして・・・」
と四つ足にしちゃぁ、珍しく考えてみた。
予想的中!
連れ合いは朝と夜以外、おいらたちが何も喰えないように、ボールを高いとこに上げとくことにしたらしい。思い切り腹を空かせといて、一気に喰わそうってことなんだろう。

でも、ちょっと待ってくれよ。そうやってインシュリンを打たなきゃいけないのはアニキだけで、おいらは全然関係ないんだぜ。こう見えても、おいらはけっこう小鳥喰いで、1日何回もちょっとずつお上品に喰うのが好きなんだ。
朝と夜だけのドカ喰いなんて、困るよ~。
あ~ぁ、なんだか大変なことになってきちまった。
(つづく)


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