シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0203■得意技

2006-10-20 | 猫の海外暮らし
きょうはアイツら、朝からみんなでどっか行ったんだ。
アニキはこの間、ケットウチが下がって大変なことになったばっかりだったから、行く前に2人で
「喰え!喰え!」
ってやってたぞ。ネコがいいアニキは必死で喰ってた。
ガンも大変だったけど、糖尿病も大変だな。
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この家に引越してきてからおいらとアニキには得意技ができた。
アニキが得意なのは、
窓越え。
子どもの部屋の窓からひょいっとサンデッキに降りて外に行くんだ。帰って来るときもおんなじ。デッキから窓枠に飛んで、ひらっと部屋に入る。

カッコいいよな。
椅子に上るのが精いっぱいのおいらにゃ、絶対ムリだ。
アイツらにドアを開けてもらわなくても出入りできるのはいいよな。おいらなんて、ドアのところでニャーニャー鳴いて、誰かを呼ばなきゃなんない。

ウトウト昼寝してるときでも、
タンッ
って音がすると、
「あっ、アニキ帰って来たな。」
ってすぐわかる。あの窓は1日中開けっ放しだからホントに便利なもんさ。

おいらの得意技?
体当たり。
今の家、ドアがいっぱいあんだけど押せば開くドアがけっこうあるんだ。それで自然に覚えた。
外に出たとき、ニャーニャー鳴いても誰も来ないときは、
ドンッ
ってやる。

けっこうデカい音がするから、ドアが開かなくても誰か飛んでくるぜ。
「なんだ~、ピッピかぁ。」
ってくやしそうな顔すんのはどいう意味だ? 
最近じゃ鳴かないで、いきなり、
ドンッ
ってのもけっこうあるかな? その方が早く中に入れるから。

(↑見えてんだったら開けろニャン!おいらだって見えてんだぜ。)

アニキと2匹で外に出たときも、体当たりするのはおいらの係。アニキはちょっと後で待ってんだ。ドアがガラスだから夜だと、白いおいらが前にいた方が良く見えるってこともある。二本足は暗くなるとホント目が見えないからな~。

最近じゃ、
「当たり屋」
って呼ばれてんだぜ。また、名前が増えちまったよ。
(つづく)