シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0205■猫と夜なべ

2006-10-29 | 猫の海外暮らし
きょうは雨だった。
アイツだけじゃなくて、子どもたちまで家で布をチョキチョキ。
ホント、なにやってんだ?
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「シロ猫さんからお手紙ついた。トラ猫さんたら読まずに引っかいた。し~かたがないので、お手紙書~いた。さっきの手紙のご用事なぁに♪」

「トラ猫さんからお手紙ついた。シロ猫さんたら読まずにかじった。し~かたがないので、お手紙書~いた。さっきの手紙のご用事なぁに♪」

アイツがデカい声で歌を歌いながらリビングでなんかやってる。
夜は子どもが寝るとだいたいパソコンの前なのに、珍しいよな。
で、おいらは見に行った。

テーブルや椅子の上には布がいっぱい広がってる!
おおおぉ!目ざといアニキは椅子に置いたタオルの上でもう寝てっぞ。
ふ~ん。
なにやってんだかね?

どっこらしょ、どっこらしょと2回やって、テーブルの上に出た。
おおおぉ!スゴいぞ!ヒモや糸もいっぱいだ。
ちょんとつつくと、爪に引っかかってくるじゃないか。
こりゃ、いい。

「ダメ、ダメぇぇ、ピッピ!」
ほらな~、おいらたちが好きなことはアイツがキライなこと。ホントにうまくいかない。
「ニャー」(いいじゃないか、なにやったんだニャン?)
「縫い物よ。」
「ニャー」(・・・?)
「このヒモの端っこなら遊んでもいいわ。」
「ニャー」(これだけか?でもないよりましかぁ。)

ガジガジガジガジ・・・
とりあえず、前足で挟んでかじってみる。
うまくはないけどちょっとは面白いかな?
ガジガジガジガジ・・・
「やぁね~、よだれだらけじゃない。もう使えないわね、このヒモ。」

ちっ、そんないっぱい持ってて、ちょっとぐらいいいじゃないか。
まっ、パソコンよりヌイモノのほうが、おいらにはいいかな?
でっ、ホントなにやってんだ?
(←こんなものができたらしいけど、おいらたちには
カンケーなさそう。なんだこりゃ?)
(つづく)