土の音(食育のグリーンノート&土の音工房)

「食と健康セミナー」(食養料理教室や講演会)の開催中。
「土の音工房」で、オカリナ製作販売・演奏・教室(初心者~)を主宰

believe 信じてる

2022-03-18 | 食と健康
あめつちの便り「土の音」🎵
【Believe】信じてる

ウクライナの悲惨...

福島県沖地震... 
         阪神淡路... 終わらない東北大震災...

それでも、いのちの鎖の蘇生を信じ、祈り、
唱わずにおれない 希望のこころ...

    ☆ 【Believe】信じてる\Played Ocarina &flute by Duo GREEN NOTE
:https://youtu.be/raYeRThM8ZQ

◉【Believe】杉本竜一作詞・作曲

1、たとえば君が 傷ついて
        くじけそうに なった時は
        かならず僕が そばにいて
        ささえてあげるよ その肩を

世界中の 希望のせて
この地球は まわってる

    いま未来の 扉(とびら)を開けるとき
    悲しみや 苦しみが
    いつの日か 喜びに変わるだろう

        I believe in future        信じてる

2、もしも誰かが 君のそばで
        泣きだしそうに なった時は
        だまって腕を とりながら
        いっしょに歩いて くれるよね

世界中の やさしさで
この地球を つつみたい

    いま素直な 気持ちになれるなら
    憧(あこが)れや 愛(いと)しさが
    大空に はじけて耀(ひか)るだろう

        I believe in future        信じてる

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食育のグリーンノート&土の音工房
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2022/03/17

2022-03-17 | 食と健康
あめつちの便り「土の音」🎵
【おぼろ月夜】

菜花食み

         山白くとも

                     香る春

                            - Akira.U -

山にはまだ雪が残るけれど、里の菜花の柔らかい花茎やつぼみを味わえば、春の訪れが心身を目覚めさせます。

    ☆ 菜の花香る土の音【おぼろ月夜】Played Ocarina by Akira.U
:https://youtu.be/MTO0wCZGLD4

ヨメナなど「菜(ナ)」のつく植物は、古来食用とされた野草や野菜といえます。

「菜花」は「菜の花」や「花菜(はなな)」とも呼ばれるアブラナ科の植物で、特有の "ほろ苦さ" があります。

アブラナ科の総称を一般に「菜の花」と呼び、アブラナ科アブラナ属の花は黄色く「アブラナ」が代表的です。

    【食育のグリーンノート】の料理教室では、食事の前に以下を歌うのが恒例です。

<感謝の歌>(おぼろ月夜のメロディー)歌詞 by Akira.U

   1、母な~る だいちぃに お日さ~ま 射して

           こくも~つ 野菜たち おいし~く 育つ

           しぜん~の めぐみぃが いのち~を 結ぶ

           感謝~を 噛みしめて  いつも~健(すこ)やか

2、母な~る だいちぃを    雨が~潤(うるお)し

       こくも~つ 野菜たち おいし~く 育つ

      しぜん~の めぐみぃが  いのち~を 繋(つな)ぐ

       感謝~を 噛みしめて いつも~康(やす)らか

以下の元歌は小学校の音楽の教科書にありますが、味わい深い歌詞ですね。

    《朧月夜》(1914年・大正3年)

    一、菜の花畠に 入日薄れ
           見わたす山の端(は) 霞ふかし
           春風そよふく 空を見れば
           夕月かかりて にほひ淡し

「入日薄れ」…夕日の光がうすくなって
「山の端」…山の裾、山の麓
「にほひ淡し」…ほんのりと明るい

    二、里わの火影(ほかげ)も 森の色も
            田中の小路を たどる人も
           蛙(かはづ)のなくねも かねの音も
           さながら霞める 朧月夜

「里わ」…村里のこと
「蛙のなくね」... 蛙が鳴く声
「さながら」... のこらず、すべて
「朧月夜」... ぼんやりと霞んで見える春の月の夜

 ※ 「菜の花」に多いβカロテンは、ご存じのように体内で必要量がビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を保護し、活性酸素を除去し、免疫力を高め、風邪やがん予防などに効果があるといわれています。

カルシウムやビタミンK、造血作用のある葉酸や、整腸作用のある食物繊維、そしてビタミンCも多く、優れた有用植物といえます。

◼️〈菜の花の仲間〉アブラナ科アブラナ属: アブラナ、ミズナ、カブ、ノザワナ、コマツナ、ハクサイ、チンゲンサイ、カラシナ、タカナ、ザーサイ、ケール、カリフラワー、キャベツ、ブロッコリー

    ★ケアごはん「菜の花ごはん」:https://caregohan.jp/recipe/detail.aspx?id=224

〈材料(4人分)〉
ごはん:600g、菜の花:1/2束、醤油:適量、干し菊:1/4枚(5~10g)、酢:適量、塩:適量、塩昆布:20g、白いりごま:大さじ2、切り海苔:5g

エネルギー291kcal/1人分、塩 分1.6g

〈作り方〉
1, 菜の花はゆでてザルにあげ、醤油をふりかけます。冷めたら短く切ります。

2, 干し菊は沸騰した湯に酢、塩を入れてさっとゆでて、ザルにあげます。

3, 塩昆布は粗みじんに切ります。

ごはんに "1"と"3"と白ごまを加えて混ぜます。
器に盛り "2"と切り海苔を散らします。

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オカリナ展と体験教室

2022-03-16 | オカリナ・心・癒し・ライアー
あめつちの便り「土の音」🎵
【初心者オカリナ体験 & 土笛ギャラリー展】

オカリナを
            ふけば こころが
                    すずむ かぜ

オカリナ体験:6月29日(水)午後2時〜3時半

土笛(火山 久記念)ギャラリー展:9月1日(木)〜30日(金)

ところ:本多の森ホール隣 石川県立生涯学習センター
(二階、まなびすとルーム&マナビティコーナー)

    毎年恒例のオカリナ1日体験は、オカリナは初めての方がほとんど。
    プレゼントされたオカリナが オブジェ化したという方もいます😅

でも皆さん、不安より音楽が好きで興味深々、意欲満々の方ばかり‼️

オリジナルのオカリナ体操を挟んだりと、各自のペースを見つつもテンポよくレッスンが進みます。

皆が知るごく簡単な曲を練習、声を合わせて歌も楽しみます。
    周囲は、オカリナの音が心地よく響く本多の森公園が広がっています。

◎貸出用オカリナや教本の用意アリ

■お問合せ    石川県立生涯学習センター
                       (電話 076-223-9572 )

    ☆「慈しみ深き(白山の森から)」
Lyrics and played by Akira.U
:https://youtu.be/EzOMJg6OU_o

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読書会

2022-03-13 | 食と健康
あめつちの便り「土の音」🌺
【金沢いろりばた読書会】次回3月26日(土) 午前10時〜12時

前回は、新聞記事をご覧になった方々から問合せもあり、ご紹介下さった本も様々で話題が広がりました。

さて次回は、かなり陽気が強くなりましたので、場所を以下にいたします。
    【いろりばた】に居るような感覚で、リラックスして楽しんでくださるようお願いいたします。

3月26日(土)午前10時〜12時(出入自由)
金沢市中央公民館長町館・音楽室

【オカリナフレンズ】との共催のかたちですので、もしかすると絵本を紹介してオカリナ曲を入れる可能性など、自由な愉しさを広げたいと思います。
    以前は、絵本を輪読しながら楽しみました。

詳細は以下をご覧下さい♪
◉金沢いろりばた読書会
https://www.circle-book.com/users/3819

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金星の詩

2022-03-09 | 食と健康









あめつちの便り「土の音」🎵
「金星(ヴィーナス)の詩」

宇宙(そら)に咲く花「金星」は、本日(3月9日)−4.6等級❣️と極めて大きく輝いています。

太陽と月に次ぐ明るい 天体で、現在 1等星の百倍を優に越えます。
    13日に最大光度となり、このころは昼間の青空の中でも金星を見つけやすく −4.9等級に増光❣️

ちなみに、こと座のベガ(織女星・おりひめぼし)がほぼ0等級なので、ベガの約89倍も明るい‼️
(1等級の差は2.5倍で数字が小さい程明るい)
    満月は-12.5等級、太陽は-26.8等級

    ☆「金星(Vinus)の詩」Music &played by Akira.U
:https://youtu.be/M4_F1HsBA2M

明け方見える「金星」を「明けの明星」と呼びますが、英語読みでは「ヴィーナス」。古典ラテン語では「ウェヌス」(Venus [ˈwɛ.nʊs])で「菜園を司る女神」。
    「ウェヌス」の原型は豊穣と関連する太古の地母神崇拝とされるようです。
    また、ギリシャ神話では アフロディーテ、バビロニアではイシュタルで、愛と美の女神とも。

「明けの明星」は10月下旬には太陽と同じ方向となり見えなくなりますが、
    「宵の明星」として夕方西空に見えるのは、12月中旬頃からになります。

「宵の明星」は、かつて帰り道の道標となったり、暗い路の足掛かり(ささやかな灯明)となるほどで、
    筆者が小学生の頃は、ブランコで遊びながらも金星の高度が下がって来たタイミングを見て帰宅を急ぎました...夕飯に遅れると飯抜きのことも(苦笑)。

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39感謝の日松原健之さんとオカリナセッション

2022-03-09 | オカリナ・心・癒し・ライアー
あめつちの便り「土の音」🎵
【39感謝の日・松原健之さんとオカリナセッション】

歌手の松原健之さんと能登の珠洲でコラボコンサートの機会を頂いたのは10年以上前。
    オカリナを40分+健之さんの歌を40分+二人で三曲を合奏…といった内容。

たまたま【3月9日】だったので【39・サンキュー→感謝の日】だと話したらウケた😆
これを機に【3月9日=感謝の日❣️】と呼んでいる。

オープニングには筆者もレコーデイングに加わったCD 「小さないのち」(西村圭也 作曲)のテーマを製作関係者で合唱した。

テレビ金沢本局でのリハーサルでは、歌手として鍛えあげられた健之さんの高音まで柔らかくクリアーな美声に感銘❣️

その後、健之さんの生の歌声を、テレビ金沢の番組取材時に当店「食育のグリーンノート&土の音工房」で聞けると知った熱烈ファンが、なんと千葉県等々からもお運び下さいました。

ちなみに、
【グリーンノート(GREEN NOTE】
→「緑の香調」の意(note =楽譜・音符、香階) 

「玄米・玄米酵素」「天然味噌・醤油」や「自然海塩」等々、“いのちの元の氣”に包まれる中でのセッション。
    「あるがままで結構」と局の意向で即本番へ🎵

    ☆となりのテレ金ちゃん「一曲だけのコンサート」 松原健之さんとオカリナセッション





大地の土でこさえた 土笛(オカリナ)にまつわる話題がメインとはいえ、健之さんのお人柄が歌と共にマクロビオティック食品店でもあるナチュラルな空間にピッタリ😄🎶 感謝感激❣️

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【校歌】

2022-03-08 | 食と健康
あめつちの便り「土の音」🎵
【校歌】室生犀星・詞  山田耕筰・曲

暁の浅野川…
  空に浮かぶ暁の星たちが、白んで来る空間に消えて行くと、町の景色のコントラストが強くなり朝を迎える。

つい、母校(金沢市立小将町中学校)の歌を思い出す。不思議と忘れていない。

室生犀星が作った歌詞には、【校歌】に付き物の学校名や母校を称える言葉はない。
    なので、どこの誰が歌おうが違和感のない愛唱歌となっている。

実は、犀星は太平洋戦争中に戦争を賛美する詩を書いており、戦争に加担してしまった後悔の思いからこのような歌詞になったらしい。

一昨年の冬、当 土の音工房の側にある昌永橋から夜明けの空を仰ぎつつ、ふと【校歌】を思い出し調べると、山田耕作の作曲、しかも室生犀星の詩とわかり驚いた。在校時は知るよしもなく関心もなかった。

が、脳裏に焼き付いたモノを音もなく再生すると、胸の奥に無意識に刻まれた隠れた日本の名曲なのかもしれないと、不思議な感銘を覚えた。
    そんな曲であり 歌だ。

⭕️【校歌】室生犀星 作詞  山田耕筰 作曲 
Played Ocarina by Akira.U
:https://youtu.be/qDfAMTEwpLM

朝早き 町の景色に
    やまかは(山川)を うしろに
        甍(いらか)は 見ゆる    わが 母校の

をしえ(教え)    みちびきの
        あさつゆ清き道のべに

人は人より学び 人は人をみちびく

    有り難きかな    みちびきの奥処(おくが)に
        やまかはの    栄を見出でむ

ふるさとに    生ひたちたるわれら
    わが母校よ 友よ

    よろこびを ささげむ
     よろこびを うたはなむ

          ~♩♬~♫♪~♩♬~

幼稚園、小学校、中学校、高校...と、呼ばれるまま赴いて演奏するとき、最も盛り上がるのは「演奏体験」❣️

子どもにとっても大人にとっても、単に聴くだけでなく、能動的に手に取って土笛の温かみを感じ(陶器は遠赤外線を放つ)、土の音を出して自らの身体に実感する事で、ヒーリング効果は何倍にも増加します。

落ち込んだ気分を癒し、悲しさを和らげ、苦しい時も大地の声で慰め、寂しい時は掌の上で心の友となる。

金沢金箔を埋めた【金のイルカ】がトレードマークの「イルカシリーズ🐬オカリナ」は、長年の研究から「にじみ絵」のように まろやかな音色で合奏時も心地よく馴染むように工夫を重ねてきました。

自らの掌に乗せ、命を吹き込む様に息を入れ、好きなように表現できるようになれば、小さな音の魔法使い。
    自身で癒すだけでなく、隣人の笑顔を呼び起こすことで自他共に楽しく嬉しい気持ちになります😊

三月は卒業や進級の時期。この月にオカリナを手にするご縁を頂いた方には、かわいい【オカリナ形ペンダント(ネックレス)】限定5本をプレゼント🎁
ご希望の方には、イニシャルを彫らせて頂きます。

暖かい音色の空間を皆でシェアし広げ、心のふるさとの環境をあちこちに創れるなら幸いです❣️

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自然調和への自己進化

2022-03-07 | 食と健康
あめつちの便り「土の音」🌺
【自然調和への自己進化】

ここ 二、三年のうちに、自然保護という言葉がマスコミをはじめ選挙運動にも大きくとりあげられるようになった。ほんの十数年前と比べてさえ隔世の感がある。しかし同時に何が変わりつつあるのだろうか。

文明先進国では環境にやさしいと銘打つ物品が確かに増えている。そして発展途上国と言われる土地の、緑を守ろうとする動きもないではない。

これまで資源を搾取するばかりであった国が、今度はこれらの社会的被害をこうむってきた人々に対し、すべての技術がそうでないにしても、彼らが昔から行なってきた自然再生が可能な程度の資源の利用における、つつましい緑との共存生活さえ否定するような管理のあり方をなかば強制崎出しつつあることも事実である。

アマゾンの自然保護地区の土地の住民に対し、これまでわずかの草木とささやかな小動物の犠牲、そして森の精に対する彼らの祈りと献身的生活によって生態系の均衡が成り立っていた社会の代わりに、わずかの補償金を与えて近代的食生活を強要したとしても自然保護になり得るはずはない。

周辺では依然、熱帯雨林の伐採が続いており、文明の恩恵を貧しい人々に、といった発想ではもはや地球は救われないことが明らかである。

世界的大戦争が実況中継される現在、すでに語るべきことは語られ、知り得ないことはないに等しいほどである。あとは我々一人一人の良心における実践次第であるといえまいか。

少なくとも自称文明人が自然と共に生きる人々に対して指導的立場をとれるはずはなく、できることがあるとするならば、文明の失敗経験を伝え、彼らの生き方、死生観を自ら学んで、自己変革すること以外に何があるだろうか。
    開発援助をするどころか、自己衰亡阻止のため救われねばならないのは自称先進国側なのである。

大自然から隔離されたような生活の中では自然の恵とその中に生かされている自己が見えず、過剰な情報に迷い、自ら本当に求めているものが見えなくなるほどに、生態的感覚と判断力が乏しくなりがちだが、生物的本能の最奥でその危険性に気付いている人や気付く可能性を秘めた人は多くいらっしゃると私は信じたい。

環境問題の解決は本当に複雑で困難なのだろうか。     
    私には超電導現象の存在や、目下追試が行なわれている低温下における核融合現象の発見のように、案外単純なきっかけによって生き方と死に方の発想が大いに組み変わる可能性があるように思われてならない。

一ヶ月にいくらの収入があれば生活できるか――を極言すれば、一秒間に何度呼吸すれば生きられるか――ということにもなる。

一日中このような計算をして生活する人は、よほどの病人を除いてまだおられないだろうが、このような計算なしに自然の中の豊かな乱雑性や意志、そして恩恵を微妙に感知することで、何万年にもわたって人類の肺は動き生命活動が折り重なるように連なってきた実積がある。

自然共棲生活技術が茶の湯でいう作法や型とすれば、その心に近づくためには、少なくとも型の修業を実体験し、その延長が日常生活の空間を満たしてゆけばよいことになる。

自己の良心の発掘と実践は、甘い文明にとっぷりひたった現代人にとって大洋に船出しようとする小さな小舟にも似ているかもしれない。
    私には好運にも小さな帆船を作り、無線機もなく単身トンガ王国へ渡航して住民と生活を共にし、彼らの生き方を学ぶと共に、往復約一万凛 (カイリ) の海上帆走生活を体験させて頂く機会があった。

これは人間社会のみから見れば孤独な旅と映るだろうが、実はまことににぎやかな生活であった。
    物理的には独りだとしても、そもそも人は生まれる時も死ぬ時も一人であり、個に撤することは重病人と同様に生死のはざまにある状態ではないだろうか。

しかもダイナミックかつ繊細に移り変わる大自然を実感できる生活の中では自己が拡大視されつつ、個即全体といった意識のつながりが持てるようであり、そこではさみしさどころか、ある意味で人間社会のみの狭く處像的なストレスに対し、凪や嵐、海鳥やイルカとの遭遇、潮騒や風の音や匂い、波や天体の動き、夜の闇などを含めた尾を引くことのない変化に富む豊かなストレスが、自己の生命にプラスの刺激を与えてくれる。

そしてこれらの計り知れない自然の力と自分の意志との微妙な調和の存続によって、いつの間にか運ばれていたというのが航海の実感だった。

その懐に飛び込んでしまえば大自然はすべてを与えてくれる。
    神が与えてくれる生死を含めた恩恵に感謝し、結果を求めない行為が、逆に生や死の文字さえ存在しない自然の現実そのものに楽しく創造的に生かされる瞬間の連続を可能にしてくれると信じる所以である。

そして、そんな意識を内包するようなトンガの人々の豪胆で優雅、繊細かつ楽天的な生活がそれを証明していることを私は体感することができた。
    信仰心の強い彼らと祈りながら、信じることは大自然の恵みへの感謝ではないか。感謝の気持ちに包まれることほど幸せなことはない。

その喜びを発見し、持続するためには、より多くの生命の"種"と共に生き、共に犠牲になり合おうとする積極的な自然調和への発想が不可欠であり、それを可能にする社会的生態的環境を守り、育むことが急務であるだろう。

目ざめた時はすでに自然はなかったのでは笑い話にもならず、まずは自然体験へのきっかけを得る機会の多い社会的背景をつくるために自然保護意識の自覚を持つことであり、大自然の中の実体験を通じた自己把握をしながら自然調和への自己進化をしてゆくことが、環境問題をはじめとする人類の悩みを解決する糸口に違いない。

それはいつどこでも誰もが可能な広き門なのだから。上村 彰 記(エコロジスト) 
〔 波流(ハル)14号\1991.6\(株)はる書房 〕

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トンガ王国から日本の食生活を見直す❣️

2022-03-06 | 食と健康
あめつちの便り「土の音」🌺
【長寿の秘密を明かす】南太平洋トンガ王国の例

「90歳を越える幾人ものトンガ人が、今なお元氣」
    太平洋島しょ地域を巡り、長寿について研究をしている、日本のフード&ヘルスコンサルタント 上村彰さん(国際自然薬方研究会所属)が指摘する。

上村さんは、アラキヒヒフォモータースによる調査内容から分析しており、上記の指摘はあくまでも輸入された加工食品を食べて、不健全な生活を送っている、現在の非常に多くの人たちを除けば、ということである。

「私たちの研究では、多くの野菜と、分離・加工されていない全体食を採取し、活発な野良仕事をして暮らす人々が、最も長寿を全うしている」と上村さん。

彼は、ロシアのコーカサス地方、南米エクアドルや、中国の辺境に世界的長寿郷があると言うが、他方西サモア本島に、ナチバレ・トマ・アガイマロ・ラウプアさんという128歳の女性(注:西サモア政府資料)が、今も健在であることを指摘している。

先月ニウアフォオウ島で、地元案内人の下に彼の調査が行われたが、そこでは高齢者のほとんどが、バナナや木の実や根菜や魚といった、地元産の食べ物に依存していたことが判った。

彼らは雨水のほか、もっぱらヤシの実の果汁を飲用し、適量のカバ(注:カバという木の根の成分に沈静作用があり、男性のみ絞り汁を飲む)をたしなみ、砂糖や卵やバターや、ほかの脂肉はほとんど摂取せず、アルコールも飲んでいない。

この島では、怪我を薬用植物で治したり、伝統的な薬で病気を治療する方法が伝わっており、上村さんは、近代的な医療機器がほとんどないにもかかわらず、80歳代くらいの活動的な人々の数が、島の総人口から見ても多いことに注目している。

専門の研究によれば、正しい食生活と生活様式を守れば、人間の自然な寿命が150歳にも及ぶとしてい
ることから、彼は本来の天寿を全うする最もよい手段として、長寿についての調査を施行するに及んでいる。

好ましい食生活について彼の持論は、野菜類を基盤に置くことであり、それはまた野菜類(※↓)は、獣肉食をまかなうよりも狭い土地で、より多くの需要に供する食物を収穫できるということでもある。

(※)「野菜類」という指摘は →「根菜・葉菜・海藻・野草・未精白穀物」など植物性のものという意味を含む。

『月刊・太平洋諸島』4月号のリリ・ツワイによれば、30年前には糖尿病など、南太平洋のどこにも、ほとんど知られていなかったが「現在この地域は、世界で最も糖尿病の発生率が高い地域である」としている。

それによれば、盲目や手足の欠損など、生命を脅かす合併症を伴う、糖尿病の危機的発生率のために、医学会は、この問題を解決する方法を確立する、緊急の必要に迫られている。

世界保険機構と国際糖尿病基金の両方が、南太平洋地域における糖尿病について「事の項大性は、伝染病と同等だ」としている。
    トンガ、ニューカレドニア、西サモア、パプアニューギニア、キリバス、そしてフィジーも皆、病気と格闘中であり、ナウルにおいて最もまん延している。

ますます多くの人々が、伝統的な食生活と生活様式を捨て、加工食品に偏り、運動不足に陥りつつある。
    そして島民の生活がより都市化されれば、ほとんどの者にとって伝統的な狩猟採取生活は、もはや不可能となる。

上村さんが集めた、90歳以上の人についてのフィジーの新聞記事など、長寿についての資料や政府統計によれば、インド系フィジー人は土着のフィジー人よりも長寿であり、中国系フィジー人は短命だ。
    おそらく、質の悪い油や肉を摂取し過ぎているせいだろう、と彼は言う。

「食文化は最も重要である」。6月14日、トンガ・クロニカル社を通じた上村さんの忠言だ。
    研究によれば、自分たちの伝統的な食文化の重要性を無視した国々ほど、苦しんでいる。それは、生命を脅かす糖尿病によってのみでなく、その土地で採れた食品を、輸入で置き換える経済的負担にもよる。

また日本人は、長寿の評判にもかかわらず、その実態は決して健康でなく、悪性ストレスの少ない生活形態でもない。その証拠に、収入の中に占める、健康管理に使われる支出の割合が高い。

そして、現在「牛乳や肉、化学塩や白砂糖の消費が増加していることから、日本の特に若い世代に、非常に大きな問題が引き起こされている」と上村さんは主張し「日本の子供の2,5人に1人の割合で、大人になった時にガンにかかる可能性があると警告している。
    統計ではアメリカ同様、3人に1人の割合に達しつつある。

    いたって若々しく見える41歳の上村さんは、日本自然保護協会の会員でもあり、彼は以前1981年にもトンガを訪れている。

「私は、無線機などの特別な機械もエンジンも使わず、7mの小型帆船で、単身日本からトンガへやって来ました。水平線上の星が(注:伝統的天文航法)、私を導いてくれました。当時は25歳でしたが、海上生活とポリネシアでの体験から、大変多くのことを学びました」

上村さんは日本に向け、6月21日にトンガを発ったが、彼の得た知見が、地域の健康と長寿に関する機関によって、利用されることを望んでいる。

文責「トンガ・クロニカル」(トンガ王国・国営新聞1996.6.27)

■紙面右下部掲載の【107才】の女性 Mrs Luse-ane Fukofukaさんには、国立病院の看護婦などの通訳で取材させて頂きました。彼女については誤解の無いよう別の機会に記します。

 なお、当時の日本の文部省の予算で、なぜトンガ人は太っているのに慢性病患者が少ないのか?と、栄養士や医師による調査が行われたことがありますが、これについても別途触れたいと思います。

※原文の誤記は訂正し、難解な所は理解しやすい表現になるように試み、また(注:)も入れました。
    本訳文は遠藤直生さん(石川県立大学教員 当時)の協力によるもので、感謝の意を記します。

毎日新聞(1996.7.4)の記事で、最下段の「太り過ぎ」は「輸入食による悪性の病的肥満」という意味ですので、誤解のないように読んで下さい。

懸念されるのは「粗悪な輸入食の摂取過剰による悪性の病的肥満」であり、古来からの健康豪放な大柄体格とは、内容がまるで異なるものです。

コンビーフ、羊肉、砂糖、精白小麦粉、添加物入り消涼飲料水などの、輸入食・洋食による、体内自然環境の汚染と破壊による、病的肥満が大きな問題になっています。

また元来、トンガ人の伝統的美的感覚とモラルでは、健康な太り方こそ豊かさを表わす指針であリ、太って落ち着いて、優しさと威厳のある優雅さを合わせもち、家事をこなす女性こそ、あこがれの美人なのです。

古来の日本女性も、トンガの女性同様に着物が似合う体型でした。
    現代西洋文明社会の、「やせたい」願望は、多くの場合、病的脅迫観念とさえ言えるでしょう。

グリーン・ノート・フォーラム「森のいぶき」誌編集室 上村 彰 記\月刊【人間家族】1996年8月号(スタジオ・リーフ発行)

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