土の音(食育のグリーンノート&土の音工房)

「食と健康セミナー」(食養料理教室や講演会)の開催中。
「土の音工房」で、オカリナ製作販売・演奏・教室(初心者~)を主宰

【冬の思い出】汲取り屋は医者より偉い

2021-12-27 | 食と健康
あめつちの便り🎵
【冬の思い出】汲み取り屋は医者より偉い

今月11日、金沢北倫理法人会のモーニングセミナーに招聘頂き「お話+土笛演奏」をさせて頂く機会があった。

早朝6時半からの大勢の前で何曲もの演奏なんて初めて😨❗️
    「帆かけ舟で太平洋を周ったお話も含めて」との依頼なので、プロジェクターで当時の映像をご覧頂きながら、情景に応じた曲を奏じることにした😅

【海と星にありがとう❣️】〜ほうき星号との一万浬(カイリ)から〜
と題した「土の音トークコンサート」は、「満天星・プラネタリウム」(石川県柳田星の観察館・柳田村植物公園内)以来久々。

振り返れば、富山市科学博物館のプラネタリウムや 津幡町小学校や養護学校など教育施設、医療機関からお寺まで、同タイトルで演奏する有難い機会があった。

実は【海と星の美術館】を設置し、子どもたちの未来に夢と希望を持ってもらえたらという筆者の願いへの序曲でもある❣️

早朝のセミナーでお話をしながら、内心思い出しつつ踏み込む余裕がなかったことを  以下の替え歌に凝縮してみた。

【冬の思い出〜汲み取り屋のバラード〜】
   (夏の思い出 のメロディーで) 詩 Akira.U

    冬にな~ると  思い出す

        横須賀じゅうの~  汲み取りを

        ホース担いで  坂登り

            肥おけ担ぎ  山登り

      糖尿出てると  喚起 ほどこす

          吸い取り口の  み~ずのほとり

        しぶきを浴~びて  汲み取るも

            遥かな沖へ~   棄てられた

◆帆かけ舟(小型帆船)の作り方を身に付け、太平洋に出る帆船を自作しようと、大工の木工見習いとして飛び込んだ横須賀の造船所が、まもなくつぶれ給料がもらえず😩❗️

急遽見つけた清掃業は、バキュームカーでの作業。つまりは「汲み取り屋」だった。

冬は早朝4時前から、凍りついたバキュームカーのフロントガラスをヤカンのお湯をかけて溶かし、出車(出撃とさえ云える)の準備。

寝坊をすると山ノ上の下宿(横須賀市小矢部)まで呼びに来た職員が、大声で「おはよぉ~‼️」
    「はーい‼️」と下宿の大家が寝ぼけて返事(*_*;
怖い大家の返事に飛び起きた(苦笑)

横須賀は急な斜面が多く、山手は30m(又は50m)の汲取りホースを担いで登り(左右の肩 二本の時も)、最短の斜面にホースを通し最大6本(180~300m)まで繋ぐ。

それでも届かない所は、そこからさらに肥桶(こえおけ)を天秤にして担ぎ、汲みに上がる。
    柄杓(ひしゃく)で汲み取って(約80kg×2)担いで降りるという、登山家顔負けの重労働。

フラフラヨチヨチ歩くのを心配した親方が(ひっくり返すと大変だ)、「オイ!代わってやる」と助け船❣️

 ともかく鍛えられました(^_^)v

汲み上げホースの先端で「便の山」を崩し、お粥状態にして吸い取る際、汚物が弾(はじ)いて飛沫を被ることも(*_*;

凍っていると、水を掛けて山を崩す作業から。
(かき氷🍧の食べ方を連想😆?)

一軒一軒回る度、
    「糖尿出てるよ~気を付けな~!」などと、し尿の匂いや状態から病気への注意を勧告するベテラン職員の気配りを目の当たりにする。

なるほど~、
    「汲み取り屋さんは医者より偉い」と言い伝えられた理由を納得❗

便所の窓に、家主が目立たぬよう ご祝儀を包んであるのも、声に出さない感謝の念なのです。

この額が意外と大きく、なぜ運転手の日当が六千円で、助手職員が四千円、臨時の筆者が五千円(祝儀配分は無し)。
    そのの理由が後にわかり、驚きと共に住民の感謝の念が身に染みたのだった。

    江戸時代なら人糞が肥料として商品にもなり、農地と産物を通してリサイクルされました。
 しかし当時の横須賀では、苦労して集めたし尿は船に積んで海の沖合に廃棄されていたのです。

この経験は、後々「食・いのち‥・健康・循環」といった食環境全体を意識する大きな原点となりました。

ヒトの原点、生きる原点に還り、各自が自らの「便」=「心身からの便り」を診ることの大切さを痛感します。

学生時代に汲み取り体験をする環境があるなら、きっと健康と資源と地球環境をいとおしむ意識も育まれるでしょう。

因みに バキュームカーは、今なお東京都心でさえ現役❗
 開発格差からか、下水道の通っていないところの浄化槽の清掃等にも大活躍しています。

◼️〈意外メモ〉
 ゴミ集積所の青いバケツ(ゴミ箱)のルーツは「肥桶」又は「肥担桶(こえたご)」😲❗

かつて家庭やゴミ集積所に置かれていた、フタの着いた青く大きなポリバケツは、当初「肥桶」を想定して製品化されたもの。

「万能桶」として、自衛隊の米飯容器や拘置所の便器等に使われ、東京都では 1964年のオリンピック開催前に、ゴミ収集容器に指定された。

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