土の音(食育のグリーンノート&土の音工房)

「食と健康セミナー」(食養料理教室や講演会)の開催中。
「土の音工房」で、オカリナ製作販売・演奏・教室(初心者~)を主宰

金沢市の歴史建造物、町家保全活用の調査にようこそ♪

2015-07-01 | 食と健康
金沢市の歴史建造物・町家保全活用の調査にようこそ♪

土の音工房“Atelier Clay tone”のある GREEN NOTE(光明食養研究所)は、光明堂薬局時代から築百年以上の歴史建造物に類する典型的な町家です(間口に対して奥行きの長さから、うなぎの寝床と云われる)。

店舗はそれなりに昭和風に改装されていますが、基礎的な造りは土壁のままなので、夏は意外と涼しいのです♪

「金澤 町家 再生活用 事業対象区域」にあり、市の担当者が調査に来られました。
古の塩屋町時代は、塩屋町銀座と云われる通りで、当時は薬局も少なく、光明堂薬局には行列が出来たそうです(叔母談)。
文字通り「塩(salt)」問屋があったのです。

金沢駅~塩屋町(現 瓢箪町)・浅野川界隈~東山茶屋街・寺院群~卯辰山公園…等と、ヘルシー散歩ルートとしては、それなりに楽しめるエリアです。
騒音が大きい表の大通りからみれば、町家の佇まいが感じられる通りでもあり風情があります♪

土の音工房からは、土の音の優雅な音色も折々に流れます。仲間とオカリナ練習をしていると、道に佇んで聞いている人がいたり、手持ちのオカリナを持って質問に来る人も♪

最近は、外国からの旅行者にも興味を持たれ、好んで町家に足を運ぶ人が増えているそうです(写真記事)。
GREEN NOTE(光明食養研究所)にも、折々に留学生等が滞在していました。

山を崩し、谷を埋め、次々とローンを組んで新築する一方で、自然を残し資材(地球資源)を再利用し、先祖代々の歴史的な遺産を活用する取組も地道に進められているのです!

市としても、まだまだこれからの草の根的な取組です。
本当の町起こしは、人起こしから!
パッションのある人が増えなければ、市の予算も微々たるものです。

「百姓の持ちたる國」の象徴「尾山御坊」(現 金沢城) は、織田信長軍に何万人もの百姓や坊さんの首を斬られる歴史を経て、前田利家が入り金沢城となり、それまでの土着の文化の多くが消滅させられました。盆踊りとして金太郎飴の如く定番化した百万石音頭は、1954年古関裕而が作曲したものです。

歴史に詳しい友人の説では、勇者が惨殺された残りの子孫の驚愕の記憶が今なお深く残り、問題意識を持ちつつも、お上に文句を云う者が少いオトナシイ金沢人が多いのだとか…

しかし北陸には、加賀には古来、「Do it yourself」の精神が生き残っているはずなのです!

金沢城に先行する浄土を願う加賀一向一揆の拠点であった金沢御坊址は城址の奥の林の中に碑が立っているだけで遺構はほとんど見られないと云うけれど、千の風に身を移してなお、世界を浄土にと、天・地・人‥調和の機を窺っているのではないだろうか。

※ Salary(賃金)の語源は古代ローマの兵士に遡るとされ、貴重品で生活に欠かせない「塩代=塩(ラテン語でSal)を買うお金」salariumの意。