粉引(こひき)の魅力は、独特の白さにあります。
下の作品は、ロクロで成形し高台を削った後、生乾きさせたものに白化粧土を掛け、素焼き後、灯油窯で還元焼成した作品です。何度か焼成したものが混ざっています。化粧土の掛っていない地の粘土が黒くなっている作品は還元度が強い場合です。その時の焼成の度合いや作品の置く場所によっても異なります。以下は、手元にあるお気に入りの粉引の器たちです。
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❶ 粉引湯呑 高;8.4、径;7.5
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❷ 粉引湯呑
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❸ 粉引湯呑 高;8.4、径;7.5
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❹ 粉引湯呑 高;8.4、径;7.5
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❺ 粉引湯呑 高;8.4、径;7.5
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➏ 粉引湯呑 高;8.4、径;7.5
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❼ 粉引湯呑 高;8.4、径;7.5
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➑ 粉引湯呑 高;8.4、径;7.5
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❾ 粉引湯呑 高;8.4、径;7.5
化粧の掛け残しを「火間(ひま)」といい、見どころになる部分です。これは、白化粧の合間に素地を見せる技法で、特に茶碗などの場合は、「火間」を高台から腰にかけて残すことによって景色を楽しみます。また、透明釉を掛ける場合、腰の部分を指3~4本で支えて掛けますが、この釉の掛っていない部分もまたよしと。この粉引もまた、粘土や化粧土の調合、焼成の仕方など奥が深く楽しい分野です。