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🅼‐56.空腹こそ最強のクスリ(10)~第4章の「❶空腹力で、がんの原因を取り除く」から

2022-10-15 07:00:00 | 🅼医療・健康本~本要約

 第3章 「空腹力を高めれば、これだけの病気は遠ざかる!」の 「❶空腹力で、がんの原因を取り除く」を要約します。



空腹力で、がんのリスクを遠ざける
 1981年以降、がんは長年にわたって、日本人の死因の第一位で、2人に1人はがんになり、3人に1人はなくなっている。がんは怖い病気だが、誰がかかってもおかしくない、身近な病気である。もし、「〇〇という食品いい」といわれても、毎日、実践するのは難しいもの。

人間にはもともとがんを予防するシステムが備わっている
 私たちの体の約60兆個の細胞は、日々分裂を繰り返して生まれ変わっている。細胞が分裂する際には、遺伝子が持つ情報に従って正確にコピーされる。しかし、何らかの原因で遺伝子が傷つけられると、細胞のミスコピーが生じて突然変異を起こし、がん細胞が生れるきっかけになる。胃や腸などの臓器の表面部分が傷がつき、その傷が修復される際にミスが発生して、がん細胞が生れることもある。正常な遺伝子は、周りとの調和をとりながら細胞分裂の速度や回数をコントロールしているが、ミスコピーなどによって生まれたがん細胞は抑制がきかず、どこまでも増殖していく。これが、がんが生れるメカニズムである。

 なお、遺伝子は外部からの刺激や活性酸素などによって様々な攻撃を受けてており、体内では毎日3000~5000個ものがん細胞が生れる。ただ、人間の体には遺伝子を修復する酵素があり、傷ついた遺伝子はすぐに修復される。また、遺伝子が修復不可能な傷を受けた場合、体はすぐにその細胞を除去し、がん細胞の発生を防ぐ。

オートファジーによる細胞の修復が発がんリスクを下げる
 がんと糖尿病、がんと脂肪には、密接な関連がある。糖尿病や肥満ががんになるリスクが上がる。そのポイントは、内臓脂肪。内臓脂肪の多い人は、少ない人に比べ血糖値が下がりにくい。また、糖尿病の人もインシュリンの効果が悪くなる。すると、血糖値を下げるためより多くのインシュリンを分泌するため、体内のインシュリン濃度が高くなる。この状態が続くと、遺伝子の修復作用が低下し、がん細胞が生き残ったり増殖したりしやすくなってしまう。さらに、内臓脂肪が増え過ぎると、がん細胞の増殖を促す悪玉ホルモンが分泌される。特に大腸がん、肝臓がん、胆のうがん、膵臓がん、子宮がん、腎臓がんなどは影響を受けやすいことがわかってきた。

  空腹こそががんの様々な原因を取り除いててくれる
 食べ過ぎによって胃腸の機能が低下すると、腸内にがんの原因になる有毒ガスがたまりやすくなり、腸内環境が悪化すれば、免疫力も低下する。腸内には、数多くの免疫細胞が存在しているから。しかし、空腹の時間を作り、胃腸がよく働くようになれば、有毒物質の発生が抑えられ、免疫力が活性化するため、がん細胞もより除去されやすくなる。さらに、空腹によってオートファジーが働くと、がん細胞を発生させる原因の一つである活性酸素の働きが抑制される。
 なお、「空腹の時間を作る」食事法は、あくまでも予防のためであり、既にがんが発症している人は、医師の指示に従うこと

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