旅と歴史

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一乗寺三重塔

2015年03月29日 | 旅 歴史
 兵庫県加西市坂本町に一乗寺があります。
常行堂の奥の石段を上ると左手に国宝の三重塔があります。日本国内屈指の古塔で、平安時代末期の承安元年(1171)に建立されています。昭和16年(1941)から2年間かけて行われた解体修理の時、相輪の根元に据えられている伏鉢(ふくはち)から承安元年の銘が発見され、年代が特定できる最古の塔であることが判明しました。
 三重塔は高さ約21.8m、三間、本瓦葺きの三重塔です。塔頂には唐草文様の透かし彫りが施された水煙が印象的な相輪が天を仰いでいます。この相輪の高さは約7mもあり、三重塔の高さの3分の1を占めています。三重塔の屋根は、上に行くほど小さくなるように造られおり、安定感のある優美な塔にみせています。三層の幅は、初層の半分近くまで減少しているそうです。日本でも10指にはいる古塔で、昭和27年(1952)に国宝に指定されました。
 塔の中央間には板戸が入り、その脇間には格子間に隙間の無い盲連子(めくられんじ)がはめられています。軒は二軒(ふたのき)の繁垂木(しげだるき)で、組物は三手先(みてさき)です。中備(なかぞえ)には、三間ともに蟇股(かえるまた)が入れられています。蟇股は平泉の中尊寺金色堂と同様の平安時末期建築の特徴がうかがえます。

下記のサイトにもお立ち寄りください!
http://www.ueda.ne.jp/~ogino/japan/


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