週明けからの天候の崩れが少し心配です。
さて昨日は、4校時に4年生の道徳の時間にお邪魔しました。
今日の学習は「友達が泣いている」というタイトルでした。
~ふざけ半分で友だちのA君をからかい、頭を叩いてしまったB君。
普段から言い返したり怒ったりしないA君は、困って泣いてしまいます。
それを見ていたクラスの仲間の反応はそれぞれです。
さあ、そんなクラスの仲間に、あなたならどうアドバイスをしますか?~
授業の前半、意見を正しいか正しくないかで分けてみます。
でも中には判断が迷う意見が出てきます。経験豊かな高松先生は、
単に2択にならず、子どもたちにグループで考えさせます。
キーワードである「考え議論する道徳」の神髄です。
「俺だけじゃない」「笑っちゃう子」「見ていないから」「怖くて言えない」
そんな意見に対して、じっくり考え、そして話し合います。
「同じクラスなんだから、心配してあげた方がいいよ。」
「もし逆の立場ならどう感じるのかな。」
「怖くて勇気が出ないことは誰でもあるよ。でも~」
「友だちなら、伝えようよ。」
とかく本音と建て前と言いますが、子どもたちはまっすぐに教材に向き合い、
自分たちのこととして真剣に考えている様子が印象的でした。
ご覧のように、ワークシートには、考えがびっしり書いてあります。
答えは1つじゃない。感じ方もそれぞれ。でも友達の意見や考えを
聞き、自分のものと相対峙することで、考えはさらに深まります。
全体感想の中にこんな意見もありました。
「何をされても怒らないのは、優しい証拠だから・・・。」
B君の立場や、クラスの仲間の視点ではなく、
A君の心情に思いを寄せた内容に、ハッとしました。
「困っている、悲しんでいる友だちの思いに寄り添う=優しさ」
なんですね。うーむ・・・。
<日々雑感> 「今日は何の日?」
「国際教育デー」です。これは、平和と発展のための教育の役割をたたえて、
2018年12月、国連総会で制定されました。
「SDGs(エスディジーズ)」聞いたことありますか?
「持続可能な開発目標」と訳されますが、
平和と地球環境を守る17の目標が掲げられています。
貧困、飢餓、安全な水、エネルギーなどなど。
でもこれもきっと、隣の友だちを思うことから始まるのだと思います。