ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

ハワイ行:聖ベネディクト・ペインテッド教会

2018年02月04日 | ハワイ:ハワイ島

前のオーナーの趣味らしく、ちょっと和テイストでもあった

カイルアコナのエアビー
アメリカ本土からの新オーナーのもとでどう変わるのか?
2人でせっせとDIY中でした


2泊3日だった街を後に



ハワイ・ベルトロードの州道11号線をさらに南下



目指したのは
聖ベネディクト・ペインテッド教会
これは正式名で、
通称はペインテッド・チャーチ


「塗装教会?ペンキを塗っただけの教会ってこと?」
英語でも日本語でもなんともチープな響きだったので(笑)
「一夜城的なも?」と思いつつ、名前が気になってやってきたら


ホナウナウの丘の上に立っていたのは小さな白亜の教会

さすがカトリック教会


華麗さや緻密さがプロテスタントととは全然違い
木造建築でよくぞここまで!という繊細さ。
 
でも、ずっと白壁でどこが塗装教会


と思いつつ、一歩中に入るや・・・・・・







正面の輝くばかりの白い祭壇以外は



天井といい壁といい柱といいあらゆる面が

壁画で覆い尽くされています


それは宗教画だったり



ヤシが繁るハワイの風景を模したものだったり。



ヨーロッパの教会だったらフレスコ画となりそうなところも



遠近法を活かして奥行きをもたせて

平面を限りなく高く深く押し広げ
小さな空間に巨大な宇宙を生み出しています。


なんという情熱。なんという宗教心。
寝食も忘れ一心不乱に自分の魂まで塗りこめたような絵。

描いたのは教会を建てたベルギー人宣教師ジョン・ベェルゲ神父


1899-1902年にかけて教会が建設され、その後絵が描かれたそう。

神父は絵画の教育を受けていない我流画家だったそうで


流派や技巧に頼ることなく、ほとばしる情熱を

これでもか
これでもか
これでもか
・・・・・

・・・・・

・・・・・


と絵筆に込めていったからこそ、宗教というものを超えて

観る者の心を打つのでは。


振り向けば極彩色の空間が闇に沈むような外の眩さ。



外に出れば丘の向こうはただただ碧い太平洋



こんな場所に眠る幸運を得た人たち



いかついトラックでやってきた白シャツの男性が

教会の入り口にひとり座って、いつまでも海を眺めていました。


ハワイ島は雄大な景色に感動しきりでしたが、
建物としては最も忘れがたい場所になりました。

カイルアコナに来るときは必ず立ち寄りましょう。


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