Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

私の本音

2019-09-05 | 大学・仕事

何だろう?
と思って院長室に入ると
なんか真剣な眼差しの院長。
そして、
こう尋ねてきました。

「一体全体、どういう理由があって
キミは歯科衛生士の免許を更新しないわけ!?
歯科衛生士の仕事、嫌いなの?」

と。

「いいえ、大好きです。
歯石まみれの口腔内や、腫れあがった歯肉見たら
ゾクゾクして鳥肌が立つくらいです。」
と言うと、

「そうだよね。
横で小さくガッツポーズしてたよね。」
と先生。

してたんだ…
それは無意識だったわ…(汗)

「じゃあ何で免許更新しないの!?」
と言うので、

「何でって言われても…
仕事をしなくてはいけない状態ではないことと、
(というより、旦那が私が外へ働きに出るのを嫌がっている)
長いブランクがあるので、
歯科助手からスタートして
歯科の環境に慣れた方がいいかなぁと思って。」
と言うと、

「もう慣れたでしょ?」
と先生。

えっ?まだ復帰して2日目なのに…(笑)。

「あのね、うちの医院は
見習い期間が3カ月なんだけど、
キミはもういいわ。
全部分かってるから、
教えることがない。
こんな歯科助手、今までに雇ったことがない。
あのね、キミ、昇給!
環境に慣れるのは、すぐだから、
心配する必要ないよ。
それよりも、
早急に歯科衛生士の免許更新しなさい!
キミは歯科衛生士に戻らなきゃダメな人だ!
歯科衛生士になったら、
うちで衛生士として雇うから。
給料も全然違うよ!
いい?早急にだよ!」
と、ガッツリ腕を掴まれ言われました。

すっごい押される感じ…(汗)

それから始まったのです。
私の高速免許更新が!!
美容部員と歯科医院の仕事、
プラス24単位習得、
子育て&家事。

目の回る忙しさ!
でも充実してる。

それにしても面白い。
私が宣わっていたことが現実になった。

NYで歯科界復帰の就職活動をしていた時
(デパコス美容部員前です)、
よく叫んでたことがあった。
お酒飲んで酔ってる時も、酔ってない時も。
日本に帰省して
歯科衛生士の友達と食事したときも、
親にも、旦那にも。

(以下、相変わらずガラ悪いですから、
閲覧注意!!クレーム受け付けません!)

「とにかく、1日雇ってみ!って話。
1日私を雇えば分かるのよ、出来る女ってことが!
よく分かんないけど、根拠のない自信がすっごいある。
この自信が、どこから来るのかわからないけど、
どんなに医療がデジタル化されて、
10年前と器材がごっそり変わっても、
基本的にやってることは一緒なのよ。
1〜2回やれば出来るに決まってんじゃん!
患者の口の中は、
今も10年前も変わってないんだから。
あんだけ熱意持って勉強しまくって、
実習しまくった私が
忘れるわけないっちゅうの!!

だけど、『使ったことありますか?
出来ますか?』
って面接で聞いてくるわけ!

10年現場にいなかったんだから、
使ったこともないし、
使ってみないと出来るか出来ないかも分かんないっつ〜の!
バカじゃないの?
そんなくだらん質問するな!って思うわけ。

それがさあ、
バカな歯科医師ばっかでさ、
ブランクが何年間か、
何歳の子供が何人か、
週に何日何時間働くことが可能か、
何歳か(年齢を聞かれないアメリカでも
履歴書に書いた大学を卒業した年から逆算すれば、すぐに年齢が分かる。)
気にするのは数字ばっか!

歯科医院経営なんて
医療でもあるけど
接客業の部分が大きいんだから、
紙切れ(履歴書)から読み取れる数字ばっか意識する程度の経営者で
どうすんの?って思うわけ!

面接受ける度に
こいつも理系のバカだったかって
がっかりさせられるわ!

こんな歯医者のとこで仕事したら
1日に何人の患者を診たか?
一人の患者に何時間費やしたか?
売り上げがいくらか?とか
数字ばっか気にして、
追われるような仕事させられるだけだから
こっちからゴメンだわ!

バカばっかで、やってらんねーわ!

マジで、
ゴチャゴチャ言わずに、
とりあえず一回、私を雇ってみ?って話。

そしたら、
絶対うちで働いてくれ〜〜って
縋り付いてくるわ!
(アハハハハッ)」

って、
本気と冗談と負け惜しみが入り混じって
よくホザいてた。
夜空に向かって叫んだこともあった(日本で)。

ブランクの年数も
子供の年も数も、私の年齢も、
努力で変えられない部分をネチネチ責めてくる歯科医師が
想像以上に多くて、
興醒めしてた。
本気で、こういう視野の狭い歯科医師とは
一緒に仕事したくない。
けど、出会うのはそんなのばっかりだった、

嫌な思いさせられてまで
歯科界に戻る必要もないし。
だから、歯科界で働かなくても
働きやすい環境が他にあるなら、
そっちで働いていいんじゃない?って
そう思うようになった。

高級デパートも
化粧品売り場も
美容部員も
女が中心の職場で、
しかもガッツリ接客業なので
紙切れ(履歴書)上の数字は一切尋ねられなかった。
というか、履歴書を提出していない。
面接で受ける、その人の印象と
化粧品の知識だけで決まった。
そんな企業もあるんだ…と
正直救われる思いがした。

私の周りにいる人は
私の性格をよく知ってるから、
どんなに私がホザいても、
苦笑いして、
「そうだ!そうだ!」って言って、
付き合ってくれてた。

えっらそう言ってるわ〜と思うでしょ?
でもね、
技術職は(医療系、美容系、アート系に関わらず)
これぐらいの自信がないと
仕事は出来ないと思う。

まあ、こうやってホザいて発散させてたわけです。

それがどうよ!
私の言ってたとおりになったじゃないの。
ハッハッハッ!!
習得したスキルってこういうもんです。

技術や資格、学歴や言語などは
習得したら失わない。
誰も奪えない。
そういう強みがあるってことを実体験で味わいました。

つづく

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