Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

厳しいNYの教会学校(宗教教育)に吃驚!

2014-09-24 | NYの育児・教育事情

マンハッタンの都会のほうはどうだか知らないけれど、
こちら田舎は、
多くの子が学校とは別に宗教の勉強をしている。

私が住んでいるところはジューイッシュ(ユダヤ系)が多いのだけど、
公立校には通わず、私立ジューイッシュの学校へ通う子は、
へブライ語やイーディッシュ語、ユダヤ教の教えや、ユダヤ人の歴史などを学ぶ。
(私立といえど、高額な学校から、寄付金のみで賄われている無料の私立もある。)
公立校へ通う子は、週末に補習校へ通い、
これらの宗教教育を別で習う。

イスラム系の子も同じ。
公立校へ通い、週末モスクでの補習校にて、
アラビア語の読み書きと、イスラム教の教えなどを学んでいる。

そうやって、アメリカという多人種多文化の異国で暮らしていても、
自分達のルーツを幼い頃から教えていく。

中国系は、
仏教のお坊さん(という呼び方なのかな?)が主催している週末補習校があり、
宗教のことを教えるとは聞いていないけれど、中国語の読み書きを教え、
寺子屋のような感じだと思った。
年会費が$400程度と安く、
中国系の親を持つものなら、誰でも気軽に中国語の勉強ができるようになっている。

人口の多い在米コリアンはキリスト教が多いということもあって、
韓国系だけで成り立っている教会がかなりある。
勉強熱心ということもあり、
日曜学校やアフタースクールプログラムも充実していているようだけど、
正直、よそ者の私はなんか怖くて近寄れない雰囲気(韓国語しか話さないし)。
彼らの価値感に沿った教えだったり、
韓国の歴史や文化も含め子供達に教える。

という具合に、
各国の宗教が中心になって、
子供達に母国の言語はもちろん、
信仰するものや文化を教える場があるため、
アメリカで生まれ育った子であっても、
自分達のアイデンティティーを見失わずにいられるだろうし、
メンタル面で強くなると思う。

では日本はどうかというと、
国の核となるような宗教基盤がないので、
残念ながら、そういうのは、ない!!
正直、他の人種と大きな差がつく部分だろうなとは思う。

さて我が家。
我が家はこれでも一応カトリック。
正確に言うと、私も旦那も、プロテスタントからカトリックへ変わった。
アメリカのキリスト教って緩い、
特にカトリックって、聖書読まない(読めない)人沢山いるし、
甘いと思っていたけど、
日本とは全く違って、無茶苦茶厳しくて正直驚いた。
さすが、「キリスト教国」と言うだけのことはある。

各教会で内容は異なるのだけど、
私たちが所属している教会では、
「教会学校」とは呼ばず「宗教教育」と呼ぶ。
公立校に通う子は、カトリック要理や聖書、祈り方を学ぶ機会がないので、
それらを習う為に、放課後のカトリックの学校校舎へ通う。
加えて、初聖体を受けるためには、
この宗教教育を受けた者しか与えられない。
詳しいことは省くが、この聖体拝領というのが、
カトリック者にとってはとても重要なので、
これが受けれないというのは、
たとえ幼児洗礼を受けていても、
「カトリック信者」と認められていないということになる。

そして、この教会は
毎週1回の授業を2年間が必須。
もちろん授業料も払う。
1年間のうち4回欠席したら、また最初からやり直し。
宿題あり、テストありで
かなり厳しい。

日本なんて4回くらい無料の講習受けたら「初聖体」受けられるから、
この差は何だ?と思った。

今日から開始した息子の「宗教教育」参加者は、
小学生の部だけでも80人以上。
息子と同じ学校の上級生や、
空手道場の道場メイトも結構いて、
「へぇ~、あの子もカトリックだったんだねぇ~。」と話した。

日本里帰り中に参加していた「日曜学校」の楽しい雰囲気を期待していた息子は、
先生達が仁王立ちで待ち構え、
学校の「厳格」な雰囲気に緊張していた。
幼稚園の頃からのベストフレンドが、「デヴィッドと一緒に参加したい」
と加わってくれた。
そのお陰で随分救われた。

初日の終わった後、
息子の手には図鑑並みの厚さの問題集があった。

カトリックも子供達の教育に熱心じゃん!と感動すると同時に、
親としての責任も感じる。
息子のこれからの2年間が終わると引き続き娘の2年間が始まるので、
今後4年間、
私は毎週教会への送迎に走り回ることは確定している。

聖書の教えは親が教えるのは限界があるので、
ここでしっかり学んでもらいたい。
同じカトリックの友達ができるのも楽しみ。
「みんなジーザス信じてるんだねぇ。」と息子。

聖書の言葉を知識として学ぶだけではなくて、
その奥の、自分という存在について、
与えられる環境の意味、生かされる意味、
人間よりも遥かに大きな存在を感じられる心の目(日本ではスピリチュアルと言うけど)、
そういうものを子供のうちから感じられる子に育って欲しいと思う。

半年ほど前、
歩道橋にあった「God Bless America!」という落書きを見て、

「God Bless America!って言うけれど、GodがBlessingするのはAmericaだけじゃない。
世界中の全ての国の、全ての人種をBlessingするのだから、
Americanだけは何をやっても神様にBlessingされるなんて思ったら間違いだよね。
そこをアメリカに住む者は勘違いしちゃいけないよね。」
と言った息子の言葉に、本当にそうだなと思ったことがある。
子供だからって馬鹿にできない。
大人よりももっと真っ直ぐ世界を見てる。

言葉を鵜呑みに信じるのではなくて、
きちんと解釈できる子に育って欲しい。

因みに、プロテスタント系のほうはこんなに厳しくないと思う。
日曜学校はもっとアットホームで、楽しい感じじゃないかな。
まあそのアットホームな雰囲気が心地良い人には向いてると思う。

宗教の話になるとどうも重苦しくなるけどね。
まっ、もう当分ここではしません。
とりあえず、ご報告まで。

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2 コメント

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キリスト教 (道産子ママ)
2014-09-29 18:51:04
いつも、拝見させていただいております。
常々、素晴らしいなぁ~!って唸りながら、読んでいます。
生活習慣も、教育への取り組みも。
今回、プロテスタントから、カトリックへ変わったとのことですが、ぜひ、そこを詳しく知りたいな、と、思いました。
宗教の話って、なかなか書きづらいですよね。機会があれば知りたいです。私はプロテスタントで、カトリックからプロテスタントに変わった人は何人か知っていますが、逆パターンはあまり聞いたことがなくって、興味があります。

このコメントは、ブログに反映されずにいてください。
ブログの更新、楽しみにしています!お元気で!!!
一ファンより
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道産子ママさん (ユウコ)
2014-09-30 10:39:19
はじめまして。
コメントありがとうございます。

いやいや全然素晴らしくも何ともないんですよ。ただただ毎日必死です。
そうですね、プロテスタントからカトリックへ変わるのは珍しいって思われますね。

実は私はプロテスタントの家庭で育ちました。父は大学卒業後、牧師になるために神学校へ。母は日曜学校の先生。私はずっとプロテスタントの日曜学校へ通っていました。

話すと恐ろしく長くなるので、また機会があれば(書く勇気があれば)書いてみようと思います。

でも、そういうところに興味持っていただいて嬉しいです。ありがとうございます。やっぱり宗教の話は引く方多いと思うのでね。とか言いつつ、ちょこちょこ取り上げていますが。
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