Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

医療用手袋不足にも関わらず…

2020-12-11 | 新型コロナ in New York

日本はどうなのか分かりませんが、
アメリカがそうなら、
日本もそうだろうと思うのですよ。

こちらニューヨークは、
9月あたりから医療用の使い捨て手袋不足が深刻なことになるぞ!
と噂されていまして、

10月には決定的になりました。

こういう物流状況というのは、
いろんな医療従事者とコネクション持っているほうが
情報が早めに入って来るんです。

私の場合は同業者仲間が、
マンハッタンの至るところにおりますから、
彼女たちから連絡がきました。
10月の話です。

それを切っ掛けに、
歯科医院を開業している知人に伝えていたのですが、
要はケチな医院は、あえて備えなかったわけです。
「うちはまだあるから大丈夫。」
「数か月後には解消されるわよ。」
的な。

バカタレが…。

只今12月。

使い捨て手袋の値段が、普段の4~5倍に跳ね上がっておりまして、
入手困難。

コロナが再び猛威を振るっておるにもかかわらず、
”手袋使いまわし”
背ざる負えない施術者が増えているのが現状です。

私はおっきな組織でも仕事をしておりますので、
こちらのほうは政府絡みで、
優先的に備品が流れて来るんです。
手袋不足なんか嘘のように、
先日も私専用の私だけが使用するSサイズ手袋が1ダース
運ばれてきました。

一般の医院では2箱でさえも入手困難っていうのに、
1ダース!

それを狙って、
「きっとユウコがなんとか取り合ってくれるに違いない。」
みたいな安易な考えのバカもいて、
そんな期待や発想をされること自体、
イラつくんです。

私ね、許せないんですね、こういうの。

見過ごすことができない。

あらゆる手段で、手袋を確保しようと努力しているにも関わらず、
それでも入手できなくて困っているのであれば、
こちらも裏に手を回して、
力になれるのであれば…と思うけれど、

忠告を軽く聞き流し、
「まあ、大丈夫。」という先見の明の無さ加減を棚に上げ、
反省も、申し訳ない思いもなく、
患者には内緒で、
手袋使い回せばいいでしょ?
という考え方。

で、そういう医院に限って、
医院のホームページに、
「うちは感染予防対策、万全です!」
って言ってるわ。

今でも、4~5倍の値段を払えば入手できるのに、
そんなお金は払いたくないから買わない。

医院経営者として、何を優先させてんだ?
と思うわけ。

きちんとした医院は、
10月から購入数が制限されていた中、
様々な業者から少しずつ購入し、
備えてきていたんです。
地道な努力です。
それが、医療従事者と患者の安全を一番に考えた行動ですよ。

唾液でうつるといわれているコロナ感染爆発時期に、
他の患者の口の中を触り捲った、
唾液や血液の付着しまくった手袋を、
「よく洗えば大丈夫!」って、
自分の口腔内に入れられたら、どう思います?

信じられない…、その倫理観。

ってことで、
司直の手を入れるしかない。
私は、米国労働安全衛生庁に通報するつもりでいます。

業務停止とか罰金とか、
そういう痛い目に遭わないと分からない人は、
痛い目に遭えばいい。

どういう措置が下されるのかは、
米国労働安全衛生庁次第ですが、
私って、行き過ぎた考え方なのかな~?

患者の立場の人にお勧めなのは、
予約を取るときに、
「手袋が不足していると噂で聞いたんですけど、
そちらは大丈夫ですよね?」
と一言尋ねてみる。

病院や歯科医院に行ったら、
自分の目の前で新しい手袋を付けてもらうことです。

もし、医療従事者が既に手袋を付けていたら、
「すみません、ちょっとコロナのこともあって神経質でして。
新しい手袋に付け替えてもらえますか?」
と言ってみるべきです。

それを断る医院は、使い回している率高し。

P.S.
先ほど、友人の非常勤歯科医師から
手袋の件について連絡がありました。
「洗って使い回せと言われたら、辞める。」
という、覚悟の連絡でした。
一般開業医は少人数なので、
密告しても、誰が通報したのかバレるんですね。

医療現場の状況確認後、
4~5軒、報告します。

深刻なところは深刻なのです。

コメント
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