あちこちで仄めかしてはいたのですが,正式に大学からの入学許可と今回も奨学金がいただけることとなりましたので,お知らせします.2007年1月からニューヨーク大学(NYU)のSteinhardt School of Education(教育学研究科)で栄養および食品全般の勉強をすることになりました.
歯科の専門知識だけの歯科衛生士よりも,歯科衛生士+自分だけの「武器」を身につけ,しっかり根付いた衛生士になりたいなぁと思っていたところへ,趣味の料理と「食」への関心が高い街「NY」に住んでいることがきっかけとなり,栄養と食品(食育・マネジメント・フードビジネス)を結びつけようと思い立ちました.
学部アドバイザーとの面談では,食と歯と健康とを結び付けたいという私の思いに共感していただき,これまでの歯科衛生士としての経緯や学生の頃の成績を全て考慮していただきました.「必要ないよ」と言ったのに,可愛がっていただいた大学教授3人から推薦状が学部のほうへ(勝手に)送られ(笑),たまたま自分の料理記録のために撮っていた写真がポートフォリオの役目も果たしてくれ,まさにこれまでの私の人生の諸要素全てが意味を持つ形となりました.今まで取った単位の多くを移行していただき,私の本職の仕事も配慮してくださり,時間のあるときの受講を許され,無試験での入学です.
この学部(特に院生)は,最近歯科へ積極的にタイアップするようになり,歯科関係者と協力し,待ち合い室で患者さん一人ひとりの栄養指導や食事指導などを実施しています(特に糖尿病疾患,子供を持つ母親など).そういった学部の流れがまた,「歯科衛生士」に興味を持っていただけたようです.自分の置かれるその場所,その場所で,先の人生へと繋がるメッセージがあるのだなぁと思うこの頃です.
私はアメリカの教育が肌に合っていると感じます.教授にも,学ぶ環境にも恵まれ本当に感謝しています.元々NY贔屓ではなかったのですが,ここまで恵まれた環境を与えられながら,NYが嫌いだなんて言うと罰が当たりそうです.荒地のNYで彷徨う何の取り柄もなかった移民の女に目を注いでくれ,手を差し伸べてくれたのはこの国,この街ですからね.そういう意味で,私はこの街に感謝の気持ちでいっぱいです.
歳も歳なので急がず(笑),これまで以上に感謝し楽しみながら,NYならではのベネフィットをフル活用し,のんびりと仕事と学生主婦の生活を送ろうと思っています.今後ともどうぞよろしくお願いします.