infinity

とりあえず復活

2008-03-10 00:24:35 | beet emotion
しばらくぶりに復活です。

今日、高橋尚子さんのマラソンがあった。

結果は、惨敗だった。

その後のインタビューで膝の怪我の話をしていた。

前監督は、直前の調整にミスがあったと言った。

どちらでもいい。

結果から見れば、高橋選手はもう過去の選手だという事。

すぐ故障をして、ここ数年は満足にも走れず、往年の走りは全く見られなかった。

そういう選手だったはず。

なのに、メディアは復活のストーリーを作ってしまった。

あきらめなければ、夢は叶うと。

そうなのか?と思う。

アスリートには、諦めなければいけない時期が来る。

体は、必ず老化する。

それを分かっていながらの復活劇を、名古屋で優勝してオリンピックに出るのが復活だという物語を、メディアが盛り立てつつも、高橋選手がのっかってしまったのは、どういう気持ちだったんだろうと思う。

高橋選手は、今の時点ではその物語を実現する力がないのは知っていたのではないか?それでもあきらめなければ と言い続けたのは、五輪だったんだろうか?
ひょっとしたら、走る事、マラソンに出ることだったのではないか?と僕は思う。

ただ、五輪への復活ストーリーに盛り上がる世の中に、ただ走るのだけが夢なんですとは間違っても言えなかっただろう。複雑な気持ちだな。

高橋選手が失速したとき、予期せぬ出来事が起きました。とアナウンサーは言った。放送時間に高橋選手がゴールできなかった時、アクシデントが起きました。と言った。

そんなのおかしいでしょ?と思う。いつまで強かった時代の高橋選手を夢見てるんだろう?35歳の故障ばかりしているランナーの現状をどうしてみないんだろう?と思った。

全てのボタンの掛け違いは、アテネ選考会の東京での失速から始まっている。あの時、這ってでも名古屋に再チャレンジすればと思ったのは僕だけじゃないはずだ。僕には逃げたように見えた。名古屋に出たら五輪でメダルがとれなくなる。東京の結果でも大丈夫なはずだと。

結果は自分で掴みに行かないといけない。その時、強くそう思った。あそこで逃げなかったら・・・といつも思っていたので、常に高橋選手の復活は気になった。でも、やはりならなかった。たくさんExcuseは出る。それを出していたら、いつまでたっても変らない気がする。

高橋選手のやり残したこと、それはそのかけ違いを取り戻す事にあるのではないか?という気がする。

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