若生のり子=誰でもポエットでアーティスト

文字さえ書ければ、ポエット
感覚次第で、何でもアート
日日を豊かに遊び心

「大阪ハムレット」 を観てのAさんとのやり取り 

2009-02-25 | 映画
アカショウビン
 そちらを観られましたか。私は予告を観て面白そうに思いました、 

 >人間賛歌や男女の愛を表現するには薄すぎます。人生の、人間存在の深い哀しみと喜びが感じられません。残念。

 ★先日観た「闇の子供たち」(阪本順治監督)のエンディングが同じような効果しかもたらさず、ガッカリしたというか怒りが込み上げてきました。しかし、そこで監督のセンスが漏れて出てしまうのかもしれません。それで作品すべてを否定できるわけでは勿論ありませんが。

 「おくりびと」が米国アカデミー賞の最優秀外国語映画賞を受賞したようです。邦画としては久しぶりの快挙を喜びたいと思います。推薦しておきながら私は未だ観ておりませんが近く観に行こうと思います。

ワコウ
アカショウビンさん

ポピュラーなシンガーソングライターの曲を使えばその層にも受けると思っているのかどうかわかりませんが、言葉はきつくなりますがある意味での“へつらい”を感じてしまいます。
幸せの深い涙を感じているのに、片思いの凡庸な歌詞で月並みな旋律ですと興ざめです。

<そこで監督のセンスが漏れて出てしまう>
そうですね、監督の音楽に対する日常の個人的趣味志向が思わず出るのでしょうか。
それは怖いことですね、思わぬところで足をすくわれる危険性があります。
この映画は森下裕美の傑作コミックを映画化したということですが、
(もう久しく漫画を読んでいないので、現在の漫画の世界を全く知らないのですが)その内容は決して若者だけに受けるようなその年代に合った軽さや浅さでもないと思います。
現在を生きている人間の苦悩、不条理、悪魔性、解決不能な闇をネガティーブにもって行かず、そう在ることがポジティーブに幸せに繋がるということを示唆していると思うのです。

矛盾した言葉ですが、「幸せのペーソス」です。

「幸せ」が青い空の真っ白い雲の上にだけのっかているようなものでなく、黒々した泥沼のような雲の上にもあるということだと思います。

ビバ、人間!!

「闇の子供たち」拝読しております。
興味深い映画ですので機会があったら観てみたいと思います。

「おくりびと」は「いい映画です」とお返事したまま感想を書かず仕舞いになってしまいました。
この映画の「死」というのは、死そのものではなくて、それを観る側すなわち送る側のあり方を、映画の中の遺族と共に観客も自分の経験(家族親類縁者の死)に即して色々考えるというように思いました。
他者の死をどう考えるかということです。
もちろん「おくりびと」という職業の主人公の紆余曲折もですが。
大変遅まきですが、思い出しながら感想を書いてみようと思います。

「ぐるりのこと」も書こうと思っています。
あの時何故に、「齟齬があります。」と申し上げたかを書かなければならないと思っています。

昨年お勧めいただいた映画が、それぞれに賞を取っていることに、アカショウビンさんの先見の明、映画に対する感覚の鋭さに驚かされます。
それに、どちらもあの当時にご本人がご覧になっていないのですから、それも不思議なのです。

<久しぶりの快挙を喜びたいと思います>
このように日本の映画が世界で認められることは、単純に嬉しいです。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿