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沖縄ノート」集団自決訴訟 元軍人の遺族らの訴えを退ける 大阪地裁編集する

2008-03-31 | 沖縄問題
軍は集団自決に関与した-。ノーベル賞作家・大江健三郎さんらの著作の記述が焦点になった沖縄集団自決訴訟。教科書検定にまで影響した史実論争に、大阪地裁は二十八日、一つの結論を出した。「新しい精神を信じ、訴え続けたい」。判決後、大江さんは語った。  「請求をいずれも棄却する」。午前十時すぎ、大阪地裁二〇二号法廷。原告、被告双方が見つめる中、深見敏正裁判長が主文を読み上げると、傍聴席は一瞬ざわめき、被告の支援者から「よっしゃ」との声も上がった。
 「集団自決には日本軍が深くかかわったものと認められる」「信じる相当の理由があった」。
 「裁判長が正確に読んでくださった」。元守備隊長側の請求を棄却した二十八日の判決後、大江健三郎さんは代理人らとともに大阪市内で記者会見。判決への思いを語り「(戦争を拒む)戦後の新しい精神を信じて訴え続けたい」と決意を述べた。

 「個人名を挙げて、悪人、罪人とは言っていない。今日の判決はよく読み取っていただいたと考えております」

 法廷では終始表情を変えず落ち着いた様子だったが、会見では時折前に乗り出しながら熱弁を振るった。

 訴訟の背景には、二〇〇三年の有事法制、〇五年の提訴、〇七年の教科書検定意見での「軍の強制」削除の三つの動きがあるとし、「『戦争ができる国』は出来上がった。それを拒むことが、戦後の民主主義が生み出した新しい精神だ」と訴えた。

 また、教科書検定をめぐる動きに対して開かれた、昨年九月の沖縄県民大会については「二十代から沖縄にかかわり続けたが、最も感動した大会だった」と振り返った。
東京新聞 2008年3月28日 より

関西テレビー大江氏の記者会見の模様
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