若生のり子=誰でもポエットでアーティスト

文字さえ書ければ、ポエット
感覚次第で、何でもアート
日日を豊かに遊び心

ガンバッタ幼虫さん(シャクトリムシ)

2014-01-10 | 小さな生き物
家中の南の窓際に、もうこれ以上は置けないを通り越して、大小の観葉植物150鉢ほどを置いています。
大きな鉢の上にさらに中位の鉢その上に小さな鉢と、“親ガメの上に子ガメその上に孫ガメ”状態です。
そうなので、外は真冬でもいろいろな小さな生き物が、お日様燦々の日は温かい窓辺で蠢きます。
この子もそのうちの一つです。

夏の幼虫とは違って、栄養と気温と太陽が足りないのか、とてもスリムだったのでちゃんと育つか心配していたのですが、、。
尺取虫みたいなので、検索してみましたらやっぱりそうでした。
シャクトリは普通のイモムシと違ってもともとスリムなのだそうです。
「よかった。心配いらなかったのね。」(末尾参照)




 
だんだん食われた葉っぱの穴が日一日と大きくなっていきました。
毎日その所在を確かめて、まだ頑張っているとホッとしていたのです。




そして、或る日、姿が見えなくなって、[どこへ行ったのかしら]と、枝中の葉っぱを探したのですが見つかりませんでした。
[寒さで死んじゃったのかしら、なきがらを見るのは嫌だな~」と思っていたところ、
数日して、机の上を片付けていたら、
小さな奇跡が起こっていました。
重ねていたメモ用紙の一片に薄い膜を張って、さなぎになって居たのです。

ウレシ~イ!!!

どうしてここまで来れたのかしら 
彼の小ささからするとかなりの長距離なのに。
人間に換算すると、東海道五十三次位、山あり谷ありです。
先ず、葉っぱから枝に行って、幹に渡り、鉢(八号鉢)まで下り、鉢から降りて(これは大変なこと)、受け皿(少々水あり)に、次に出窓の段差を超えて、乱雑な机(PCコードやらメガネやら鉛筆など)に到着し、そして束ねてあるメモ用紙まで来るなんて。

「スゴイ、ガンバッタネ!」

「食べる葉っぱが足りなくなったらどうしょう」
と思っていたけれど、たった2枚のウンベラーターの葉っぱを食べただけで、さなぎになったのです。



間違って捨ててしまわないように、普段あまり使わない引き出しの3番目に入れて置きました。

どんな蛾になるのかしら?
何か月かかるのかしら、
春までなのかしら、

楽しみ!

冬には殆ど見られなくなる小さな生き物が、このように姿を見せてくれるなんて。

私は「幸せだわ~」 皆様にもお裾分け!

ウンベラータさんご協力ありがとう。
あなたは、何枚も葉っぱはあるので、2枚くらいはどってことないよね。
小さな生き物の命を助けたのだもの。
本当にありがとう。


食べられて枯れた葉っぱが枝から落ちました。

春には、一回り大きな鉢で栄養一杯の土に植え変えるからね!
それまで待っててね。

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シャクトリムシ(尺取虫)は、主としてシャクガ科のガ類の幼虫である。特徴のある歩き方で愛嬌がある。別名は尺蠖(しゃっかく)、蚇蠖(おぎむし)。
シャクガ科のガの幼虫は、多くが毛や針に覆われない、所謂イモムシであるが、通常のイモムシとは様々な点で異なっている。通常のイモムシは、胸部に3対の足を持ち、腹部に5対の疣足があるが、シャクガ科では腹部の疣足が後方の2対を残して退化している。
シャクガの幼虫は、他のイモムシと比べて細長いものが多い。通常のイモムシは体全体にある足と疣足を使い、基物に体を沿わせて歩くが、シャクトリムシは体の前後の端にしか足がない。そこで、まず胸部の歩脚を離し、体を真っ直ぐに伸ばし、その足で基物に掴まると、今度は疣足を離し、体の後端部を歩脚の位置まで引き付ける。この時に体はU字型になる。それから再び胸部の足を離し、ということを繰り返して歩く。この姿が、全身を使って長さを測っているように見えることから、「尺取り虫」と呼ばれる。
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ということです。ウキペディアより