第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

AmartyaSen(ノーベル経済学賞受賞者)

2005-06-18 14:05:49 | Weblog
彼の思想にひとまず簡単に触れようと

「貧困の克服ーアジア発展の鍵は何か」 著:アマルティア・セン 集英社新書

という本を読んだところであります。この本には彼が世界各地で行った講演の内4本が収めてあります。

各講演の内容はすばらしいものでしたが、ここではそれらに言及はしません。
巻末で、本書の翻訳者大石りらさんが書いた「アマルティア・セン 人と思想」
を読んで思ったことを書きます。

----
大石りらさんは非常に分かりやすくセンの思想について教えてくれます。
センの発想が世に出る前の経済学のトレンドや、センの発想が呼び起こした議論についてなどが書いてあります。

ですがとても残念なことがあって、
自分の経済学的基礎知識があまりにもないので

「肝心要の部分がさっぱり分からない」

のです。

----
特にこの前コメントいただいた(H君ありがとう!!)、

Social Choiceの話が、もう、さっぱり、わかりません。

本を読んでいるとSocial Choiceについて何度も言及されるのですが、、、。

たとえば、
「(センにおいて)経済学と哲学を橋渡しする最も重要な役割を果たしているのは、社会選択理論、ですが」とか
「センは・・・中略・・・社会選択理論をさらに発展させて、経済学に対するラディカルな批判を繰り広げました」

とか。
一番excitingなところがわからないんですよー。

いやー困った。

----
ですが、

「新古典派経済学は事実を倫理的価値から切り離すために、人間の行動の動機というものをあまりにも狭く捉えている」とか
「(他人の権利が侵害されているときは)自己の置かれている状況にはなんら利益をもたらさないことだけれども・・・中略・・・侵害をやめさせるために何らかの行動に出る決心に出る」

という言葉から感じられるように、
センが持つ人間に対する優しさ(!。経済学のイメージが変わったよ!)はやはり素晴らしい、と感じました。

----
今回は、あまりにも偉い人の名をそのまま題名にしたのに、
大したことが書けませんでした。
てゆーか本から抜書きした量が多すぎ。
訴えられたらどうしよう、、、。

これからがんばります。

ではまた。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2005-06-18 20:01:04
社会選択「Social Choice」について。



社会選択理論とは分かりやすく言うと、社会的意思決定の方法についてのお話です。例えば何か集団で物事を決定する際に多数決を使うか、それとも議論して議長に決断してもらうか、などなど・・・。



分野としては広く公共経済学などに入ると思います。日本ではうちの大学の長名教授が第一人者であるらしく、去年Allowの定理やSenの定理などについて学びました。



これらの定理は順序集合や公理的方法を取り入れた、かなり数学的に難しい内容です。証明とかまで把握するのは結構厳しいですが、その結果自体は大変面白いと思います。



もし興味があれば言ってくださいな。
返信する

コメントを投稿