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第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

道楽息子の一週間

2005-07-24 10:55:13 | 演劇
なんていうか完全な道楽息子の様相を呈してきています。

一週間ずっと一限から四限まで授業が詰まっていたのにもかかわらず、、、(しかもそのうち2コマはテストじゃないっすか)
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火曜日:他大学に押しかけパウエル前国務長官の公演を聞きに行く。その後、昔の友人と喫茶店でぺちゃくちゃ。
水曜日:歌舞伎座に出没。NINAGAWA十二夜を観劇。感激。
木曜日:とりあえず皮膚科学の試験を受ける。前日二日間遊んどいて、いつ試験勉強してたんだよ。
帰宅して、虹色のポロシャツを買いに行く。派手さに感激。
金曜日:母校の高校野球応援。第1シード校相手に逆転スリーランホームラン!興奮するも、負けてしまった。でも、昔の先生達のお子さんとかと遊べたので有意義。日焼けしたその顔引っさげて、夕刻に大学に出没。医学英語のテストを受ける。いつ試験勉強してたんだよ。
土曜日:同大学上級生のテストのお手伝い。患者役をおおせつかる。
上級生(医師役)「ここ痛いですか~?」
自分「だいじょぶです」
朋友の兄上様に診察されたりした。

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いやまじで来年から勉強します(←こういうこと昔も言っていた気がする),,,,orz
ちなみに来週は、他大学の病院で、一週間みっちり勉強&実習してきます。
てゆーか、自分の大学の授業に出ろよ。来週いっぱい授業やってんだから。

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酷すぎる、、、。

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歌舞伎とKITCHEN(清書バージョン)

2005-04-10 21:24:03 | 演劇
昨日は勘九郎改め勘三郎の歌舞伎に行って、
今日は蜷川幸雄先生演出のKITCHENなる演劇を見に行った。

歌舞伎はまともに見たのは初めてだった。(以前見たときは数分だったから)
今回ちゃんと見ての感想を書く。

面白かった。

伝統芸能だからオカタイものだと思ったけど、
なかなか庶民的で、笑いありの、肩の力を抜いてみることの出来る、
とても親近感がわく舞台だった。
歌舞伎って江戸の頃は、庶民の芸術だったのかしら、なんて思いを巡らせたりして。
また行ってみたいものです。

今日の蜷川先生の演劇もなかなか良かった。
その感想。

舞台が真ん中にあって、
客席が舞台の前後左右に配置されていて、
どの方向からも観れる斬新な(自分にとってはね)試み。

だから、舞台の前も後ろも無いわけで、
役者さんたちはあらゆる方向から注目されることになって、
演技する人はさぞかし大変だろうなと思った。

普通の舞台なら、主人公的な存在が舞台の前の方に来て、
後ろの方の人たちはある程度手を抜けそうじゃん。

でもこれじゃそうはいかない。
だから自分は、気に入った役者を、その人の台詞が無い時も、ずっと見ていたりした。
一瞬も気を抜かずに居て、その役になりきっていて、存在感もあった。すごいと思った。

いや、ホントいろいろ楽しめたよ。
舞台の合間の休憩時間には、
舞台中で作られているミネステローネとかも飲めたし。

正直二日連続で演劇鑑賞してしまったのはもったいない。
間を空けてもっと余韻に浸って居たかった。

ペリクリーズ

2005-03-28 16:50:37 | 演劇
カレンダーを見てみると毎月一回は観劇に赴いていることに気付く。
別に「毎月一回は芸術に触れて心に潤いを!」なんて大袈裟なことを考えてるわけではなくて、観たい劇のチケットをとっていたら自然とそうなっていた。

どの劇を観に行くかを決める基準はひとつ。
蜷川幸雄さんが演出していること。
蜷川さんは、最近大忙しで、毎月一本ぐらいの勢いで、劇を作っている。
かれこれ、かなりの作品を観させて頂いた。

その中でも、一番最初に観たもの。これは凄かった。「ペリクリーズ」という作品。
シェイクスピア原作、時は紀元前300年ごろ、つまり大昔。場所はフェニキアとかシリアとか。要するに、地中海の東の方の、世界史で習ったあの辺。
この作品で衝撃を受けたわたくしはそれ以後、ずーっと蜷川さん演出の作品は欠かさず観るようにしているわけ。

舞台の上で生身の人間が劇をしているのだから、その素晴らしさをここで、文字の力で表現することは困難極まりないのだけれど、ほかに書くこともないので、挑戦してみようと思う。

話の内容は、まぁ、なんか悲劇的な目にあった主人公がいて、その後、長く辛い旅にでる。紆余曲折あって、結局ハッピーエンド。という内容。内容についてはここで述べる話の主題ではないからこのぐらいで省略。

衝撃を受けたのはその表現の仕方。

原作・場所ともに西洋でありながら、
役者の服装は武士を髣髴させる日本的な鎧を模したもの。
途中途中で登場する語り手(小説でいうとト書きの部分。市村正親様と白石加代子様がやってた)は琵琶を持っていて、ベンベンしながら不気味な語り口。
その語りの最中は、日本の伝統芸能である、文楽の人形のようなものが出てきたりして。
日本人にしかできない舞台で、それはそれは衝撃を与えてくれたのであった。

船のシーンに入る時は、舞台の上から、帆がバサッと降ってきたりと、
舞台の細かいところまで、気がきいていて、いちいち感動させられたものだった。
しかも全体にメリハリがピシッと利いていて、長い上演時間がすごくあっという間だったの。

その「ペリクリーズ」なる作品はその後、多くの賞を獲得し、海外でも非常に高い評価を得たそうです。こういう作品を通じて始めて演劇に触れることができて、本当によかった。

言いたいことは和洋折衷。
異質なものが接することで、さらに深みを持つ文化が生まれるのではないかと思う。