ガガーーピーピー
ガガーーピーピー
ガガーーピーピー
ざざーーざざーーーざーーーーー
五木おばちゃん「おや、今日のうちのテレビさんはなかなか調子が悪いね。今日はめでたいニュースがあるという話だったのに。全く、ネオデジタル放送だか知らんけど、今まで使っていたデジタルテレビがだんだん見れなくなるってのは本当に不便だねえ。」
ツン。ちゃらりらーん。
「ああうつった。。。ええと、天気予報が終わって、、よし、10時のニュースには間に合ったぞ」
(画面に大きく「ニュース10」)
(2052年7月30日)
武田アナウンサー「やりました!繁殖成功です!」
(音楽)
武田アナウンサー「2030年ごろから数を減らし、2042年に絶滅危惧種に認定されていたニッポンチャバネゴキブリ。宮崎県にある国立希少種保護繁殖研究所は同ゴキブリの人工繁殖に成功しました。同研究所は、7月29日、ゴキブリを100匹まで繁殖させることに成功したことを発表しました。また、同研究所は、人工繁殖されたゴキブリが、自然界で生きていくことができるかどうか調べるため、試験的に20匹を、県内県外に放野することを決定しました。放野場所の詳細については現在検討を進めているようです。」
記者会見VTR「...という遺伝的手法を用いることで、中国原種のゴキブリから、ニッポンチャバネゴキブリを生ませることを成功しました。なお、同研究には京都大学の再生医療センターの技術も...」
アナウンサー「さ、喜びの声が日本各地から聞こえてきます。中継の堀さーん、堀さーん」
堀さん「はい、こちらは、宮崎県の繁殖研究所に隣接する、宮崎県立五木小学校です。こちらの小学生たちは、ゴキブリの繁殖の手伝いを長年総合学習の一環として手伝ってきました。ついに放野に至るとなって大きな喜びに包まれています。。みんな!うれしい!??」
(はーーーーーい!!!!)
堀さん「高齢の保護者の一部には、ゴキブリを嫌悪する空気があるのですが、若手教員の振山(ぶりやま)先生が、命を大切にするためにゴキブリ学習を導入すべきだ、と情熱をもって粘り強く説得をすすめたことが、この10年に及ぶ伝統的な総合学習として結実しました。どうですか振山先生。」
振山先生(女性)「たしかに、わたしの両親世代はゴキブリを嫌悪する風潮もあったのですが、生物の命に、貴賤はない。私のその思いが届いたのだなあと思うと感無量です。(泣いている。ひっくひっく)」
堀さん「ということで東京のスタジオにお返ししまーす」
武田アナウンサー「よろこびの声は、多くの地域から聞こえてきます。明るいニュースのない中非常におめでたいニュースですね。しかし、一部の経済団体からは反発の声も寄せられています。特に、絶滅に追いやった、ゴキブリ撃退製剤を開発したために、現在裁判で争っている、チョーキン株式会社は、『人工繁殖の技術の高さについては高く評価しているが、今回の繁殖成功が、われわれの主張に影響を与えることはない』との声明を発表しております。」
ぴろーんぴろーん。
ニュースソクホウデス
武田アナウンサー「ええと、、、速報が入りました。原理主義集団、ゴキブリ繁殖阻止戦線が、『今回の件でわれわれの活動に一層の勢いがつくことになったことを全国民は思い知ることになる』という発表を、、発表をしたようです。繰り返します。今回の人工繁殖の成功を受けて、原理主義集団、ゴキブリ繁殖阻止戦線が、『今回の件でわれわれの活動に一層の勢いがつくことになったことを全国民は思い知ることになる』と発表しました。」
武田アナウンサー「さて、次のニュースです。。。」
ガガーーピーピー
ガガーーピーピー
ざざーーざざーーーざーーーーー
五木おばちゃん「おや、今日のうちのテレビさんはなかなか調子が悪いね。今日はめでたいニュースがあるという話だったのに。全く、ネオデジタル放送だか知らんけど、今まで使っていたデジタルテレビがだんだん見れなくなるってのは本当に不便だねえ。」
ツン。ちゃらりらーん。
「ああうつった。。。ええと、天気予報が終わって、、よし、10時のニュースには間に合ったぞ」
(画面に大きく「ニュース10」)
(2052年7月30日)
武田アナウンサー「やりました!繁殖成功です!」
(音楽)
武田アナウンサー「2030年ごろから数を減らし、2042年に絶滅危惧種に認定されていたニッポンチャバネゴキブリ。宮崎県にある国立希少種保護繁殖研究所は同ゴキブリの人工繁殖に成功しました。同研究所は、7月29日、ゴキブリを100匹まで繁殖させることに成功したことを発表しました。また、同研究所は、人工繁殖されたゴキブリが、自然界で生きていくことができるかどうか調べるため、試験的に20匹を、県内県外に放野することを決定しました。放野場所の詳細については現在検討を進めているようです。」
記者会見VTR「...という遺伝的手法を用いることで、中国原種のゴキブリから、ニッポンチャバネゴキブリを生ませることを成功しました。なお、同研究には京都大学の再生医療センターの技術も...」
アナウンサー「さ、喜びの声が日本各地から聞こえてきます。中継の堀さーん、堀さーん」
堀さん「はい、こちらは、宮崎県の繁殖研究所に隣接する、宮崎県立五木小学校です。こちらの小学生たちは、ゴキブリの繁殖の手伝いを長年総合学習の一環として手伝ってきました。ついに放野に至るとなって大きな喜びに包まれています。。みんな!うれしい!??」
(はーーーーーい!!!!)
堀さん「高齢の保護者の一部には、ゴキブリを嫌悪する空気があるのですが、若手教員の振山(ぶりやま)先生が、命を大切にするためにゴキブリ学習を導入すべきだ、と情熱をもって粘り強く説得をすすめたことが、この10年に及ぶ伝統的な総合学習として結実しました。どうですか振山先生。」
振山先生(女性)「たしかに、わたしの両親世代はゴキブリを嫌悪する風潮もあったのですが、生物の命に、貴賤はない。私のその思いが届いたのだなあと思うと感無量です。(泣いている。ひっくひっく)」
堀さん「ということで東京のスタジオにお返ししまーす」
武田アナウンサー「よろこびの声は、多くの地域から聞こえてきます。明るいニュースのない中非常におめでたいニュースですね。しかし、一部の経済団体からは反発の声も寄せられています。特に、絶滅に追いやった、ゴキブリ撃退製剤を開発したために、現在裁判で争っている、チョーキン株式会社は、『人工繁殖の技術の高さについては高く評価しているが、今回の繁殖成功が、われわれの主張に影響を与えることはない』との声明を発表しております。」
ぴろーんぴろーん。
ニュースソクホウデス
武田アナウンサー「ええと、、、速報が入りました。原理主義集団、ゴキブリ繁殖阻止戦線が、『今回の件でわれわれの活動に一層の勢いがつくことになったことを全国民は思い知ることになる』という発表を、、発表をしたようです。繰り返します。今回の人工繁殖の成功を受けて、原理主義集団、ゴキブリ繁殖阻止戦線が、『今回の件でわれわれの活動に一層の勢いがつくことになったことを全国民は思い知ることになる』と発表しました。」
武田アナウンサー「さて、次のニュースです。。。」