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医科歯科通信  (医療から政治・生活・文化まで発信)



40年余の取材歴を踏まえ情報を発信

生命をどのようにとらえるのか?

2015-02-20 12:38:58 | 受けとめる力
生命は儚い、とも想われているが、一人の生命は、か弱く無力なものではない。
生命は宝であり、可能性を秘めている。
生命は外に現れた姿形、行動である。
抽象的、理念的なものではなく、目に見える具体的、現実的な「すがた」であり、今、ここで、懸命に生を営んでいる一人一人野人間そのものである。
生命それ自体に身分の尊さや賎しさ、また立場の上や下のは関係ない。
その人自身が宝の命なのだ。















人間は生き方を変えられる

2015-02-17 21:07:47 | 受けとめる力
★聖路加国際病院名誉院長・日野原重明さん(103)は2003年から月1、2回、全国の小学校で「いのちの授業」をしている。
「命は?」
「生きている時間そのものです」
「子どもは自分の時間をすべて自分のために使っていい。けれど大人になれば、誰かのために使ってほしい。だから命を大切にしてください」と子どもたちに伝えているそうだ。
鳥は飛び方を変えられないし、動物は走り方を変えられない。
でも人間は生き方を変えられる。
いくつになっても新しいことに挑戦し続けることが、私の存在意義だと思っています。
「人間は新しいことを創める限り、いつまでも若い」。
ある哲学者の言葉で、とても気に入っています。
長く続くものには価値がある。
けれど、どんな分野でも、古いものをただ受け継ぐのでなく新しい発想が必要。
私の使命は、革新して実践して、次にバトンタッチすることでしょう。
★88歳の時、シニアの新しい生き方を提唱するために「新老人会」を設立しました。
会員は1万2000人。
体を動かしたり、みなさん生き生きとしている。
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「新老人の会」とは?
  ▲NHK番組で「新老人の会」活動を伝えました!!

「新老人の会」は財団法人ライフ・プラニング・センターの理事長として「よく生きる」ことを追求してきた日野原重明先生が、シニア世代の新しい生き方を提唱し、この「新老人運動」に賛同する方々の集まりとして、2000年9月に発足しました。

「新老人運動」とは、世界で一番早く長寿国となった日本の高齢者が、世界のモデルとなるべく健やかで生きがいを感じられる生き方をしていただくための具体的な提案活動です。設立当時は、21世紀を目前に急速な人口の高齢化が社会問題化されつつありました。しかし高齢になっても自立して、これまでの人生で培った知恵や経験を社会に還元できる老人はたくさんいらっしゃいます。また、日野原先生はかねてより、半世紀前に国連で定めた「65歳以上を老人」とする捉え方はすでに実態に即しておらず、 老人は75歳以上として、自立して生きる新しい老人の姿を「新老人」と名づけました。

この「新老人運動」の趣旨に賛同する多くの方々の集まりとして「新老人の会」を設立、マスコミにも数多く紹介され全国的な活動に広がりました。「新老人」「新老人の会」という名称は2002年度版「現代用語の基礎知識」に収録され、さらに日野原重明先生は「新しい老人文化の構築に貢献した」として2003年度朝日社会福祉賞を受賞しています。

発足から12年を経た2012年10月、 会員数は約12,000名、地方支部は45ヶ所になりました。現在の会員種別は、75歳以上を「シニア会員」、60歳~75歳未満を「ジュニア会員」、60歳未満を「サポート会員」と世代を超えた運動に拡大しています。

そして2012年5月、「新老人の会」の更なる発展のためにフェイスブックを代表するソーシャルネットワークサービス(SNS)を活用し、日野原会長の理念のもとに集まった会員たちが素早く繋がることで、新しい展開が始まりました。「SmartSenior;新しいことに常に前向きに挑戦する”イキイキはつらつシニア”)」という新しいシニア・ライフスタイルの提案です。日野原先生も自ら「100歳からのフェイスブック」をスタートされました。フェイスブックからの新規会員と既存会員がフェイスブックを創(はじ)めることで化学反応が起こり、新しい「フェイスブック新老人の会(SmartSenior Association)」の大きなうねりを誕生させましょう!!












誇りと自覚と自信があれば

2015-02-17 14:03:31 | 受けとめる力
★これからの時代は、生命の重要な問題の解明のため、ウイルスからバクテリアから、エコロジー、経済学、社会学まで及ぶ、学祭的な“協働”“共生”がますます重要になる。
20世紀は、科学技術の世紀、21世紀は、人間の世紀。
その成長と幸福のためには、技術以上に、生態系や社会のレジリエンス(回復力)を理解することが大事。
科学とは、既存の誤った論理をただし、真理を発見する絶えざる闘い。
どんな美しい理論でも“実証”がなければ、空論だ。
★誇りと自覚と自信があれば何を言われようと「風の前の塵」に思える。
一人になってはいけない。
周りには信頼できる家族、友や仲間がいる。
★一人一人に個性があり使命があり輝きもある。
★決意したことを思い出して、もう一度決意する。
“ぶれない自分”をつくることだ。
★苦しくても戦うことで自分が鍛え高められる。
使命に自覚が、人間として成長をもたらす。
★戦争をすることも負わされた「宿命」である。
世界最大の強国、米国は戦争という「宿命」を負わされているように想われてならない。
第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、そして湾岸戦争。
さらにパンドラの箱が開けられ、テロとの闘いも続いている。
銃を規制できなことも米国の「宿命」であろうか?
★政治と経済の「再人間化」
人間の内発的な力の開花の連鎖。
共生の世界を築くための「差異を超えた人間関係の拡大」
人間尊厳の思想・理念の共有。
「対話の拡大」が基本である。















生死を超えて共に生きる

2015-02-16 09:42:25 | 受けとめる力

「悼む(いたむ) 」とは、「生死を超えて共に生きる」こと
それが平和の礎になり、幸せの縁(えにし)になる
作家・天童荒太さんが『悼む』を生み出すきっかけになったのは、2001年9月11日の「アメリカ同時多発テロ事件」だった。
亡くなった人たちは“数の多さ”として強調され、世界は報復という形で別の命を奪うことを選択した。
どうすることもできない苦悩の中で、天童さんは考えたという。
「一人一人を分け隔てなく悼む。そんな『悼む人』がいたら、こんなやりきれない、悲しい世界でも生きていける。次の世代にも、この世界の美しさをしっかり渡していける。そんな小さな希望の明かりになるのではないか」
筆を執るにあたり、天童さんは自ら「人を分け隔てなく悼むこと」を突き詰めた。
「この世界では、よく『逃げるな』という。でも、大切なことは逃げないことではなくて、『逃げたくない場所に立つ』こと。皆が自分が逃げたくないと思える仕事や人に出会えることを、心から祈りたい。
その言葉は、人の生死に向き合う作品を編み続ける天童さんの姿勢と重なる。

スタートラインは毎日やってくるのですから

2015-02-16 05:25:34 | 受けとめる力
若者たちがつくった学校“侍学園”
「自分の学校をつくろう」
各地のフリースクールを見回った。
そこには、社会にも、学校にも、親にさえ見放された子どもがいた。
時に27歳。
全財産725円からのスタート。
資金集めのためにバーを開業。
学校建設は夢物語に見えた。
しかし長岡秀貴さんの志は、バーに集う地元の若者に熱い灯をともした。
侍学園では、子どもだけではなく大人も含めた成長と自立への、創意工夫の教育が行われている。
できるかできないかではなく、やるかやらないか。
人間に平等に与えられているのは時間です。
スタートラインは毎日やってきます。
無理に過去を消し去ろうといなくてもいい。
でも悩んだら、目の前に自分でラインを引いて、そこから新しい自分をつくり上げるスタートを切ってほしいと思います。



代表者挨拶
当学園HPにお出で頂きました皆様。
この出会いに心から感謝申し上げます。
侍学園スクオーラ今人(以下サムガク)理事長の長岡秀貴35歳子持ちでございます。
当学園は、長岡が20歳の時に描いた「青写真」を元に
長岡と長岡が教員時代の教え子である若者たちの手によって設立した民間の教育施設です。
この学園には※基本的にどんな方でも入学することが出来ます。
生きていくうえで、人間には三つの場所が必要だといわれております。
子どもの場合 「家庭」「学校」そして、もう一箇所。
大人の場合  「家庭」「仕事場」そして、もう一箇所。
そしてそのもう一箇所は「学び舎」であることが望ましいそうです。
それも
「生きることを学べる場所」が必要であると。
趣味のサークルでも構いません
子ども会のようなものでも構いません
とにかく
今の公教育では補うことが出来ないものを
与えてくれる場所が必要だってことです。
この国には何でもあるが「希望」だけが無い。
飽食の国が抱える問題の一つとして
「足元の幸せを見失う」という
必然のスパイラルが存在します。
その結果
生きることに「理由」をこじつけようとしたり
「生き方」をカテゴライズしようとしたり
誰が作ったかわからない
「成功の大道」を信じ
そこから外れてしまう自分を蔑み、悩み、
心を病んでしまう人々が沢山出てきています。
サムガクでは
「生きることに理由なんて無い」
「生き方にレシピなど無い」
「人生に幸も不幸存在しない。全ては考え方次第」
「思考中心の生き方から、行動中心の生き方へ」
を提唱し
「基本的な生きるチカラ」を在籍する全ての仲間たちと共に育む
「共育」を教育理念としています。
今何かに悩んでいる人
生きていくことに困難を生じている人
居場所が無い人
今の自分を前進させたい人
笑顔を手に入れたい人
今苦しい状況にあるならば
一人で解決することは限りなく不可能です。
いくら悩んでも
いくら考えても
今の状況は変わりません。
だとしたら
誰かに頼ってみることも
誰かの力を借りて背中を押してもらうことも
明日のあなたを手に入れるためには
必要なのかもしれません。
その誰かに
サムガクは手を挙げます。
あなたと共に生きることを
約束します。
あなたがサムガクを必要とし
信じることが出来れば。
共に生きましょう。
スタートラインは毎日やってくるのですから。

親は「3割バッター」を目指そう

2015-02-16 03:34:43 | 受けとめる力
★幼児期の教育は、「教える」というより「伝えるていく」という視点をもつことが大事だ。
★あいさつをする習慣が大切だ。
日ごろのあいさつは、人との交わり、触れ合いの第一歩で、人間関係の入り口につながる。
★社会生活を送るためには、気持ちを抑えること。
自身の感情をうまく表現し、外に出すことと、自己抑制も不可欠。
この両面いかにバランスよく育むかである。
辛抱すべきところは辛抱できるようにならなければならない。
★子育てがうまくいく秘訣は、お母さんがストレスをため込まないこと。
100点万点を目指す「完璧お母さん」には無理はくるだろう。
完璧を目指すのは逆効果となる。
心に余裕がなくなり、自分を責め、子どもをも責めてしまう。
親は「3割バッター」を目指そう。
野球では3割打者は一流選手。
★自分を追いつめるのではなく、心に余裕をもつことだ。
大切なことは反省ばかりではなく、子育ての感動や学べたことを育児日記などに書く。

宗教が人間を“強く”し“善く”し“賢く”する

2015-02-11 08:50:06 | 受けとめる力
★東日本大震災を機に、人間の尊厳や幸福観が、物質的な側面だけではなく、精神的な側面によって左右されるものであるとの認識が一段と広がり、宗教に対して“心の拠り所”としての期待が寄せられるようになった。
だが、一口に「宗教」といってもその内実はさまざまである。
冠婚葬祭の時だけ関わる宗教も多いが、それだけでは人間の生き方そのものを変えるに至らないことは明白である。
単に、“心の慰め”の場を提供する宗教もある。
それでは、人々の期待に応えられる真の宗教とは、いかなるものであろうか?
「宗教を持つことが、人間を“強くするのか弱くするのか”“善くするのか悪くするのか”“賢くするのか愚かにするのか”が問われる。
「宗教が人々の平和と幸福に資するためには、何よりもその宗教が、人間を“強く”し“善く”し“賢く”するよう促し、後押しするものでなければならない。
例え病気という現実を前にしても、どこまでも強く生き抜き、善く受け止め、賢く前向きな闘病生活を送っていくことである。
“自分が病気に負けないことが、周りの人の希望になれば”と自らを鼓舞しながら、闘病生活を送っている人もいる。
病気と向き合い、乗り越えようと挑戦する姿が、希望でもある。
病気は心身両面に関わるものだ。精神的な強さが病状に好影響を与える場合も確かにある。
まさしく、身体と心は密接な関係にある。
それゆえに病気になった時に、いかなる心で立ち向かうかが大切なのである。
人間の心ほど移ろいやすいものはない。
ゆえに、揺れ動く自身の「心」を基準にしてはならない。
高齢社会を迎え、“病気をどう捉え、どう向き合っていくか”がこれまで以上に問われるようになってきた。

他者の身になって考える

2015-02-09 13:23:21 | 受けとめる力
親子によせる詩ごころ

高校生に特別授業で詩や作文を書かせた時は、「纸」の辞書を持参するよう指示し、電子辞書を禁止しました。
そしてページをめくったら、調べたい言葉の、前の言葉三つと後ろの言葉三つに必ず目を通し、一つの言葉を知るついでに他の六つの言葉に心を留め言葉の表情をつかみなさいと言い続けました。
そうすることで言葉から「思いを馳せる」という想像力を育てたいと。
すべてがワンポイント理解の今の時代に「惻隠(そくいん)の情」という言葉とその意味する魂を知る人が激減すると感じます。
他者の身になって考える。
思いを重ね「共感力」を意識して、子どもを育てたい。
詩人・エッセイスト・浜文子さん


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「惻隠の情」というのは、中国の古典である孟子の言葉から来ているのですね。
本家テキストでは情ではなくて心になっていますが、「惻隠の心は仁の端なり」とあ
りまして、その意味は、思いやりの心は仁という大道の端緒である、ということです。つまり「惻隠の心」とは、人に同情して、忍びがたい心情をいうのです。
難しい高尚な内容ですね。
「四端の説」の第一歩でもあります。
このことと対になって、羞悪の心というものがありまして、「羞悪の心は、義の端なり。
辞譲の心は、礼の端なり。是非の心は、智の端なり。
人この四端あるは、猶お其の四体あるがごとし」と続いています。詳しくは中国の古典参考書などをお読みください。

人間の「境涯」を変えなければならない

2015-02-09 12:04:22 | 受けとめる力
世界の深刻な対立を止揚するには?
第二次世界大戦後、朝鮮戦争が起こった。
1950年代、資本主義・自由主義圏を代表する米国と共産圏を体表するソ連との代理戦争の様相であった。
そして核戦争の恐怖に揺れ動いた1960年代のキューバ危機。
さらにベトナム戦争の泥沼化。
人間の「境涯」を変えなければならない。
それは人間の生命の問題であった。
「仏の境涯」に照らせば、人類は未熟である。
キリスト教は、超越的な神が人間を造ったとした。
一方、仏教は、人間の生命の内に「仏の生命」があると説いている。
つまり、仏と人間は同一であることからに生命は尊いとしている。
成仏とは、人間の内にある仏の生命を開くことなのだ。
人間は死んで仏になるのではない。
仏の生命が人間の生命に内在しているならば、その生命を殺すことは許されない。
ここに仏教の卓越した理念がある。

人間性の“幼児化”

2015-02-07 02:07:54 | 受けとめる力
★経済成長に所得格差は必ず出てくるは、その副作用に対応するのも政治の課題。
★「伝える力」は「受けとめる力」でもある。
「率直な自己表現をすると、相手から抵抗や反発が返ってくることが多々あります。
こんな時に自分の思いや考えだけを主張すると相手の感情が高ぶり、会話がかみ合わなくなります。
自分が自己表現した後には、話すから聞くことに「きりまえ」が必要です。
その時にはただ受け身で聞くだけでなく、相手の思いや考えを理解したことを相手が確認できるような“能動的な聞き方”というのが効果的です。
具体的には、相手の言ったことを“くりかえす”“言いかえる”“気持ちをくむ”の三つです。
親業訓練協会・瀬川文子さん
★昨年1年間の書籍と雑誌を合わせた出版物の推定販売金額は、前年比4・5%減の1兆6065億円。
10年連続の前年割れで、落ち込みは過去最大だそうだ。
ピークだった1996年に比べると約4割減で、市場規模は実に1兆円も縮小。
また、全国の書店数がこの15年間で4割も消えている。
★1か月に本を1冊も読まない人は今や2人に1人。
高校生は7割が本を読まない。(国立国語研究所)
「活字文字によらない新しい情報メディアへの依存と、使い捨て情報の反乱」(劇作家・山崎正和さん)
★断片的、即物的、即効的な“情報”の洪水の中で、体系的、総合的、持続的な“知識”を獲得する営みとしての読書は敬遠される一方にあるようだ。
★「キレる」「ムカつく」という言葉に象徴される現代の病理。
それは人間性の“幼児化”を意味するのではないだろか?
★市民の自立を前提にした民主主義の深化と成熟のためにも、読書は不可欠。
★少子高齢化やグローバル化、高度情報化の進展など、急速な変化の中にある。
こうした社会を生き抜くためには、与えられた知識を受け取るだけではなく、自らの課題を発見し、主体的・協働的に探究し、その成果を表現するといった資質・能力が求められる。
本を読む、そこで感じたことを読書感想文に書くといったこともまた、そうした能力につながることが重要な意味をもつと考えられる。
子供自身の読書への課題意識を膨らませることが重要である。
読書感想文を書くことが、子供自身にとっての一貫した課題解决の過程となるようにすることが求められるのである。文部科学省初等中等教育局教育過程課教科調査官・水戸部修治さん















生命に永続性や平等性を説く仏教思想

2015-02-03 07:20:05 | 受けとめる力
アインシュタインの相対性理論は「時間」「物質」「空間」はそれぞれ独立した個々のものではなく、互いに相対的な関係にあることを証明した理論である。
つまり個々の事象は全て関係している。
これは、何ものにも左右されず独立して均等に流れる「絶対時間」、何ものにも影響されずに、独立して存在する「絶対空間」という従来の古典物理学で言われていた概念を覆し、それまでの世界観を一変させた。
仏教で説く「縁起」は、時間も空間も、あらゆる事象は関連性を持ちながら展開するという思想である。
何一つ相互の関係から離れ、独立して存在するものはない、と釈尊は洞察した。
近年、生命科学が急速に進歩し、それに伴う倫理問題にどう対処すべきかという課題に直面している。
釈尊は「生命には仏の生命が内在しているので尊厳である」と説いている。
一方、キリスト教では、生命は、神という超越的な存在に創造されたと考えている。
そして、白か黒かといった二元論的な考え方が強い。
仏教では、生命は、顕在化と潜在化を繰り返す永続的なものだと捉える。
それは“有でもなく無でもない”というように多元的な見方をもつ。
このため生命操作は、新しい生命の尊厳性を第一義としている行為であるか否か、が重要な焦点になると思われる。
生命に永続性や平等性を説く仏教思想は、生命科学の時代をリードする視座を与えるのではないだろうか?
遺伝子は次世代に伝えられる意味からも永続性があるだろう。

「自分らしく」「ありのまま」に生きるためには?

2015-02-03 06:49:40 | 受けとめる力
★災難や事故、病気などの逆境を肯定的にとらえるのか、否定的とらえるのかである。
「大病を経験した人は、人生の深さを知っている」とも言える。
つまり病気にもそれなりの意味を見出す。
逆境が人生の転機ともなる。
生命の尊貴き気付き、宿命を使命に変え、飛躍のチャンスにもできるはず。
人の痛みも分かり、人を思いやる心は膨らんでいくだろう。
★例え悩みや壁に阻まれようと、いかなる悩み障壁も打破できると確信することだ。
★ありのままにとは、自分らしくと言い換えることもできるだろう。
「あなたにとって、“自分らしい”と思える瞬間はどんな時ですか?」
「自分の主張をする。流されない」
「マイペース・無理はしない」
その場の雰囲気、風潮、大勢の意見に関わらず、自分の思ったことを言う。
また、思った通りに行動することが「自分らしくある」と想定している若者が少なくない。
★しかし、「自分らしさ」は一歩間違うと新たな問題を生み出すようにも思える。
他者への配慮など全くなしに、自分の要求ばかり追求する人が近年、増えている。
例えば国民生活センターは、企業や他人の事情などお構いなしに、消費者としての要望をまくしたてる電話が増加傾向にあると、教育心理学者・速水敏彦さんは懸念する。
★「ありのまま」「自分らしさ」とはどのような状態なのか?
その探求が、ほとんどなされていない。
それなりの理念や哲学をもった人は、ありのままで歩んでいける。
複雑で多様化した現代社会。
「自分らしく」「ありのまま」に生きるためには、人生の羅針盤が不可欠。
★何が正しいのか、それを認識することすら困難を伴うほど、発生する問題は世界のグローバル化に伴い、一国の枠に収まらなくなっている。
★「科学が進歩すればするほど、生命哲学の正しさが証明される」
生命の尊さは遺伝子的にも裏付けられるはず。
再生医療、最先端の規範は生命科学に帰着する。









取材する後藤健二さんの勇姿・功績広めよう!

2015-02-03 00:12:00 | 受けとめる力
★人生はある意味で「思い込みで決まります」
教育評論家・親野智可等さん
★地域と何らかの関わりを持つ人ほど健康状態を良好と感じている人が多い。
「単身高齢社会」といわれ、地域との関わりの希薄さが指摘されている。
★徹して「地域を歩く」
人と会い絆を深める。
悩みや課題を共有し、励まし合う。
人生の目標を分かち合う。
★一対一の信頼と友情の絆が社会を変え、世界おも変えていく。
★憎しみ、怒りの連鎖を断ち切ることだ。
★テロにひるむことなく冷静に対応する日本の姿を見せることこそが、テロリストたちに対する最も有効な「反撃」なるはずだ-毎日新聞
★イラク、シリアの一部を実効支配するISの常軌を逸した暴力的支配に耐え兼ね、多くの難民が周辺国に押し寄せている。
★自民党内からは、自衛隊が邦人救出をできるような法改正を求める声が上がった。
★日本が中東で果たしてきた中立かつ非軍事分野での貢献で、評価されてきたのだが・・・
★「生まれてから一度も絵を描いたことがない子どもや、色を知らない子どもがいっぱいいるんです。
クレヨンや色鉛筆、絵の具、ノート、画用紙を届け、絵を描くことで夢と希望をもってもらいたい」
「地球上の困難の中で暮らす人々に寄り添いたい」ジャーナリスト・後藤健二さん(47)
★「彼の生前の素晴らしい活動を広めることこそ価値がある」後藤さんの中学時代の同級生でITジャーナリスト・林信行さん(47)

日記の主なメリット 「自己肯定感が高まる」

2015-02-02 23:15:25 | 受けとめる力
★「日記の魔力」の著者・表三郎さんが日記の主なメリットを「感情が整理される」「自己肯定感が高まる」などと指摘している。
確かに人は、覚えているようでも、1週間前のことはもとより、昨日のことも細かいことはどんどん忘れていく。
例え充実した日々を送っていても、書いておかないと思い出すことは難しい。
特に思うのであるが、その朝目覚めてから見た夢すら思い出せない。
散歩の間、夢の内容を思い起こそうと記憶をたどってみた。
だが曖昧模糊としていて父が夢に出てきたこと確かではあったが、どのような夢であったのか分からない。
夢の中の自分は30代であった。
そして父は60代。
そして不思議なのは何時も駅のホームで電車を待っている。
終電に近い時間帯で、気持ちは焦っているのだ。
「多くの人は、“自分は平々凡々とした日々を過ごしている”と思っています。でも、それは間違いです。一人一人がダイナミックに、独自の人生を生きています。日記を読み返すことで、自分の人生はとても劇的なものだとあらためてわかるでしょう。そのことは未来の希望を生み出す効果もあります」
「特に私が大事だと思うことは、自己肯定感が高まる点」
「元気がない時ほど日記を読み返してみるといいでしょう」予備校講師・表三郎さん


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日記・雑記・断片ノート
中学2年生から40歳ころまで。
原稿用紙に書き溜めた詩、短歌、俳句、創作など。
27年間の記録、人生の足跡の全てを当方が外泊中にゴミとして家人と息子たちが処分してしまったのだ。
「そんなに、大切なものだったの!」平凡な家庭の主婦の家人は悪びれない。
そして日記など書いた経験がない息子たちにとっては、部屋を汚しているゴミ同然に映じたようなのだ。
怒りを通りこして、悲しくなったが取り返しがつかない。
諦める他なかった。
父親として、夫して自堕落な日々を送っていて、家を空ける日々が続いていた。
家族の手で「己のこれまでの罪悪」が罰せられたのだと諦めた。

一人一人の意識の変革が社会精神を高める

2015-01-29 21:04:39 | 受けとめる力
★「これまで会った中で、最も貧しく、最も無力な人の顔を思い出してください。そしてあなた自身に次のように問かけて下さい。自分のしようとしていることは彼の役にたっているだろうか?」マハトマ・ガンジー
★自分の判断や行動が「人間としえの道」に反していないかどうか、常に問い直しながら、自分の生きる証しを社会に刻み続け生き方に本義がある。
★「だれの前に出しても恥ずかしくない立派な、本当の自己というものを
たよること」仏教学者・中村元さん
一人一人が、自分の行動によって影響を受ける人々の存在を思い浮かべ、その重いみを絶えず反芻しながら「本当の自己」を顕現する手掛かりとして、人間性を磨いていく。
★自分の決断が時として、社会の空気や時流に逆らうものと非難される場合もあるかもしれない。
それでもなお、信念を貫き通さなければ「不善」となり、結果的に多くの人々を苦しめる「大悪」を招くことになる。
★「不善」とは、広い意味で「人間としての道」に反すること。
政治と経済の影響によって悲惨な事態が生じる背景には、「法律に触れさえしなければ何をしても良い」といった、他者の痛みを顧みない自己正当化の風潮が強まっていることが、往々にしてあるのではないだろうか。
★マネーゲームの加熱が金融危機を引き起こし、世界経済に深刻な打撃を与えた2008年のリーマン・ショック。
★「社会の精神といえども各個人を離れて存在するのもではない」
一人一人の意識の変革が社会精神を高める。
社会や団体を構成する一人一人の成長以外に、平和で健全な地球の未来は見えてこない。
★縄文時代、「当時の人々は、万物に神が宿っていると信じていました。ゆえに自然に敬意を払い、森などに生き方を学んでいました。いわば、生まれては死に、また新たな生命として生まれる“循環の哲学”ですね」
「彼らの祈りは深いとともに広いと思います。その対象は自分の子や家族だけにとどまらない。集落の人々だけでなく自然の生きものまでに及んでいました。
自らと結び付いていると捉えていたがゆえに、地球上の生きとして生けるもの全てに思いをはせたのでしょうね」
「地域の自然風土の適した文化を築き、人と人のつながりを大切にすること。それが古来の日本文化の伝統だったはずです。その豊な生き方を少しでも多くの人に伝えていければと思います」考古学者・岡村道雄さん
★普通の人でも、権威者の命令により途方もなく「残虐に」なりうる。
ユダヤ系の米国心理学者・ミルグラムの実験で明らかにされた。
アウシュビッツ強制収容所では1940年から45年までにユダヤ人ら110万人が犠牲となった。
「傍観者になるな」は次世代への伝言だ。
世に偏見や憎悪が広がり、その権威や権力をまとった時、どこまで人間が冷酷非道になりうるのかを示す強制収容所跡。
最後のとりでは個々人の「まともさ」。