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医科歯科通信  (医療から政治・生活・文化まで発信)



40年余の取材歴を踏まえ情報を発信

軍国主義に抗して論陣を張り、軍部に立ち向かった

2015-07-01 07:08:04 | 受けとめる力
「学生に与う」河合栄治郎
非合理・反知性の軍国主義に染まりゆく世相中で、学生に支持され、瞬く間に十数版を重ねた。
戦後もロングセラーを続け、学生、青年の必読書の一つとなった。
軍国主義に抗して論陣を張り、軍部に立ち向かった。
経済学者・自由主義思想家として著名な河合栄治郎は、また天成の教育者でもあった。
戦時中ファシズムに抵抗し、東大教授を休職となり裁判の被告となりながら、自己の理想主義思想をつらぬき通し、その信条を直接学生に呼びかけた本書は、時代を超えて、青年学生の心の奥深く生き続ける“青春の門”であり、情熱あふれる不朽の名著である。一九五一年刊行の、超ロングセラー。
教育の目的を「人格の陶冶」と位置づけ、「人格」を成長させる学生生活の在り方の一つとして「師弟」を説いた。
「弟子はあくまで誠実をもち続け、最後まで師の跡を追う愛着と執拗さがなければならない」と。


長時間実行中のスクリプトのために、スクリプトの停止

“もう一歩深く、心の中に入ろう”

2015-06-30 22:59:57 | 受けとめる力
大切なのは「よく聞く」「よく知る」ことだ。
仕事はどうなのか。
体調はどうなのか。
家族状況はどうなのか・・・
人は皆、さまざまな悩みや苦悩格闘しながら、夢や目標に向かって努力している。
その苦労を知ってくれる人がいる-それが勇気の源になる。
その苦労をたたえてくれる人がいる-それが最大の励ますになる。
その一つ一つに全生命を注ぐ思いで、真剣に取り組む。
“もう一歩深く、心の中に入ろう”
“もっと強く、魂を揺さぶる思いではげまそう”と、いつも自分に言い聞かせながら、戦いに挑んでいる-それが真の指導者である。














ミサイルや砲弾が飛び交うのは、最前線だけではない

2015-06-29 03:11:54 | 受けとめる力
★戦死者が県民の4分の1に及んだ沖縄戦の惨禍を鑑みれば、沖縄の地は本来なら軍事基地を置くに最もふさわしくないはずである。
だが、本土防衛の「捨て石」として日米の地上戦の場となったことから、戦後の米軍支配下で住民の土地が広大な基地建設のために奪われ、復帰後も縮小されることはなかった。
琉球大学教授(政治学)波平恒男さん
★安倍晋三首相の安保関連法案をめぐる言語表現にはあぜんとさせられるものが少なくない。
「リスク」「レッテル貼り」といった用語を繰り返して、議論の中身をぼやかしている。
民主党の辻本清美氏の質問中、冷笑して「早く質問しろ」とヤジる(審議を受ける側の行政の総師が審議する側をヤジるとは、三権分立を軽視する権力丸出しではないか)。
日本を取り巻く国際情勢が厳しくなったのだから、それに対応した政策を取るのは「政治の責任だ」と言って、閣議決定の方を憲法より優先するかのように主張する。
一旦戦争が始まると、ミサイルや砲弾が飛び交うのは、最前線だけではない。
後方の兵站を立つことは、重要な戦術になる。
そんなことは戦争のイロハだ。
近隣国との戦闘が生じれば、それがどんな状況を日本各地にもたらすのかは、中東の戦争が見せつけてくる。作家・柳田邦男さん













破棄された経験があると日常が奇跡になる

2015-06-29 01:38:20 | 受けとめる力

★現代は、理想と一体でもある表現、言葉への信頼が失われた時代かもしれない。
★東日本大震災の直後、多くの作家らが「言葉を失った」と言い、発言から逃げました。
佐伯さんは逃げなかった数少ない一人だったことを今でも鮮明に覚えています。
被災地で逃げられない患者と共に医師はいましたが、書き手も言葉から逃げてはならない。批評家・若松英輔さん
★僕は言葉を失うというのとは違って、世界が真空状態になった。
現実感も喜怒哀楽もなくしたという感覚でした。
★他方で数カ月後には、「言葉を失った」はずの人が、テレビで当時のことをぺらぺらと話した。作家・佐伯一麦さん
彼らにとって言葉は単に表現の道具に過ぎないのでしょうか。批評家・若松英輔さん
★本当は、書き手が言葉に言わされるというところがあるのだけれど。
この間はつくづく、現代日本の知識人の考え方の典型が、原発から文学まで露になっていますね。
なんでも、技術の問題に切り縮めてしか理解しないし、できない。
文学ならば、大震災以前からの傾向ですが、作品の企みや細部の精巧さばかりが評価され「いのち」の表現であるはずの文学が見失われる。
作家・佐伯一麦さん
★芸術や宗教は元々、死者を含んだつながりで成り立っている。
ところが、現代は生きている者だけが市民権を主張しがちです。
今、文壇で評価を得ているある種の人たちにも、その傾向を強く感じます。
あえてとても大ざっぱに言えば、大震災後で何一つ新しいことはなかった。
元々あった問題を露呈させただけです。
だから問題は一層深刻で、根深い批評家・若松英輔さん
★少なくとも大人にとっては、見ないできた、先送りしてきた問題が露わになっただけ。
たとえば、大震災後に「何の変哲もなく暮らせることは素晴らしい」と言われるようになったけれど、死者は誰もが以前からそう痛切に思っていたはずです。
文学の言葉は、何かを破棄された経験から出てくる。
なんであれ、破棄された経験があると日常が奇跡になる。
その思いで日常を描いています。
文学は、言葉で表現できない無力感と「でも、言葉で表現する」という矛盾から始まる。
そもそも。一人の人間が生きて死ぬとは、一冊の本みたいなものです。
誰も添削などできないし。またモデル化もできない。作家・佐伯一麦さん
















彼はわたしにとって重要な人物だった

2015-06-29 01:38:20 | 受けとめる力
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ドストエフスキーに影響を与えた作家は、プーシキン、シラー、バルザック、ユーゴ、ホフマン、ゲーテ、ホメロス、フランス古典など。
母親のマリアは、商家の娘ながらなかなか教養があって、詩や小説まで読んでいたという。
子供たちはこの母の手引きで、平易な聖書物語をテキストとして、読み書きを学んだ。
また青年時代のドストエフスキーに大きな影響を及ぼした人物として、イワン・ニコラーエヴィチ・シドロフスキイ(1816~1872)が存在した。
当時役所につとめていた詩人、文学者であり、理想主義的な、高揚した精神の持ち主であった。
この5歳年上の青年によってドストエフスキーは感化され、哲学的、文学的な議論や人生談義を交わすことによって、いわば精神の窓が開かれたらしい。
シドロフスキイは、ありあまるほどの才能をついに一語も文章に表現することができず、詩作からロシア教会史の執筆に筆を転じたがそれも果たさず、のちに僧院へはいって、生涯、世を捨てて暮らした。
ドストエフスキーは晩年になってもこの友のことを思い出して「彼はわたしにとって重要な人物だった。彼の名は永遠に残る値打ちがある」と書いている。














映像表現の可能性を追求する美術家が増えた

2015-06-29 01:09:45 | 受けとめる力
★「過去の日常にも現代と同じだけの密度や複雑さがあったことははっきりと誰にでもわかる 。
しかし、わずかに残された記録を手掛かりに歴史が叙述されてきた。
いつの間にか過去の「断片」が歴史となってしまう。
★例えば同じ風景でも誰かが表現したものは、記録写真で見るのと異なり、その個人の見方が同時に作品を見る者の中に入り込んでくる。
それは、もしかしたら「知る」というよりも「触れる」に近い感覚ではないだだろうか。
★過去の起きた出来事を明確に知ることができるわけではない。
むしろ、混沌さを増すかもしれない。
自分とは異なる個人の感覚を通して歴史に
触れるようなお感覚である。
★美術が自らの歴史だけでなく、社会の歴史との結びつきを強める動向は、冷戦体制が崩壊した後の1990年代ごろから欧州で顕著に見られるようになった。
★植民地主義や戦争、あるいは人種差別のような負の記憶に目を向け、歴史の叙述を固定化せず、複雑化させる作品に多くの関心が向けられた。
とくに映像という新しいメディアはこれを加速させた。
★もともと社会の出来事に敏感に反応してきた写真家のみならず、映像ともドキュメンタリーとも異なる映像表現の可能性を追求する美術家が増えた。
アーツ前橋館長・住友文彦さん

「心理的な準備」の必要性

2015-06-25 00:00:38 | 受けとめる力
★「人間のプライドの窮極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか」「東京八景」小説家・太宰治
★結果はどうであれ、苦しみもがきながら勝利を目指す“過程”を話す人、聞く人が共有するところの「体験」に意味がある。
★「体験」を語り合う集いがある。
そのことが救いでもある。
★苦しい胸の内を誰にも吐露しない。
聞いてくれる人がいない。
そのことが、不幸でもある。
★教育を基盤とした青年の交流の場がある。
それ自体が希望である。
あらゆる差異を超える原動力は対話である。
★近代日本の“脱亜入欧”の流れが、日本をダメにしたと想われる。
★老後のために貯金、預金などをする人は多いが、「心理的な準備」をする人は多くありません。
大阪大学大学院教授・佐藤眞一さん
★アイデンティティとは、「自分とは何者」ということ。
未来の展望を描くためには、「夢を持つ」ことです。
ポイントは「お金にならなくてもやりたいこと」を考えること。
★別の自分をみつけ、今までとは違う能力を発揮することも可能です。
定年退職後は、いわば“心の奥にしまい込んだ夢”を実現するチャンスなのです。
★孤独を解消には、人と会う機会を増やし、自分自身のことを相手に話す「自己開示」を積極的に行うと効果的です。
佐藤眞一さんに、「心理的な準備」の必要性を教えられた。

本土と異なる戦後史理解を

2015-06-23 14:19:10 | 受けとめる力
近現代の沖縄の歩みは、自立を求めて苦闘する不断の歴史だ。
それは今も続いている。
70年前の戦争終了は沖縄にとって決して平和の到来を意味するものではなく、米国統治という新たな苦難の始まりだった。
多くの命が失われた沖縄戦の記憶は単なる過去の事実ではない。
沖縄の人たちの生き方、価値観を根底から規定する精神的な岩盤と言っていい。
その記憶にさらに米国統治の歴史が絡みつくからこそ、人権や命にかかわる問題に、怒りと悲しみの抗議が噴き出すのだ。
沖縄が今も生々しい戦争の記憶のただ中にある。
そして沖縄の戦後史と本土の戦後史は全く異なる。
そのことを理解せずに、多くの県民が反対する県内移設を強行しようとする政府のやり方は、沖縄の人たちの歴史や精神の岩盤そのものを無理やり崩そうとするものだ。
だからこそ沖縄はあらがい続けている、ということに気が付くべきだ。
琉球大学名誉教授(日本近現代思想史)比屋根照夫さん











「武士の言葉に二言はない」

2015-06-23 01:49:11 | 受けとめる力
「男と男の約束だ」
【武士道 新渡戸稲造】 なぜ「武士に二言はない」のか?

テーマ:武士道の言葉

武士にとっての「言葉」は、

一言一言に命が宿り、軽はずみな発言は、

武士としての弱さと思っていたようです。

だから、武士の言葉はかっこいいんですね。



■武士道 新渡戸稲造

「誠」 ――なぜ「武士に二言はない」のか?

・真のサムライは「誠」に高い敬意を払う

嘘をつくこと、あるいはごまかしは、等しく臆病とみなされた。
武士は自分たちの高い社会的身分が商人や農民よりも、
より高い誠の水準を求められていると考えていた。

「武士の一言」、
あるいはドイツ語でこの言葉の同義語にあたる「リッターヴォルト」は、
断言したことが真実であることを十分に保証するものであった。

このような語句があるように、
武士の言葉は重みをもっているとされていたので、
約束はおおむね証文なしで決められ、かつ実行された。
むしろ証文は武士の体面にかかわるものと考えられていた。

「二言」、つまり二枚舌のために死をもって罪を償った武士の壮絶な物語が数多く語られた。

(中略)

偽りの証言をすることに対する何らかの積極的な戒めがない中で、
嘘をつくことは罪悪として咎められたのではなかった。
むしろ弱さとして批判された。
そして、弱さは大いに不名誉であった。


言葉に重みがあるというのは、

約束を守るということであり、

有言実行するということ。


そして、余計なことは言わない。


武士としての自覚が、このような誇り高い精神を育んだのでしょう。


自覚が言葉になって現れ、

言葉が自覚を深めます。















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腰の骨を骨折してね。これまでの人生を色々振り返ってね」
「そうでしたか。大変でしたね」
「君には、色々お世話になったね。何とか恩返しもしたいと思っているのだけれど、こんな身になって、それどころではない」
「恩返しなど、必要ありません。1日も早く腰を治して、復帰してください」
「そのことなんだが、娘にも言われてね。引退しようと思ってね」
「引退ですか!まだ、引退は早いですよ。これかま協力は惜しみませんから、一緒にがんばりましょうよ」
「ありがとう。そんなふうに言ってくれるのは、君だけだ。ありがとう。本当にこれまで、ありがとう。助かったよ。取材先の日程を毎回、知らせてくれたのは君だからね。本当に、本当に感謝しているんだよ」
「いいえ、たいしたことはしていません」
「君がいたから、今日まで来られた。本当に感謝している」
「いいえ。大したことはしていません」
「そうじゃない。ありがたかったよ。逐一、取材の日程を知らせてくれて、君以外はとてもできないことだったよ」
「・・・・」
「娘は“お父さん、もう十分でしょ”と言うんだ。確かにもう無理はできない。歯科記者会も引退届けを出そうと思っているんだ」
「引退ですか?もったいないですよ!」
「そんなふうに言ってくれるのは、ありがたい。だが、もう私は年なので引退だ」
「伝統ある社歴が消えるのは、もったいないですよ」
「結局、後輩が育たずだ。消えるもの仕方ない」
「もったいないですね」
「もったいないなどと、言ってくれるのは君だけだ。消え去っても仕方ないことだ」
「社名を残せませんか?」
「残す?」
「そうです。私が会社を継承できませんか?」
「君が?」
「そうです」
「そうか、君が継承してくれるのか!ありがたい!そんなことまで今まで、考えてもみなかったことだ。君がやってくれるのか?」
「ハイ!譲ってくださるのなら是非、継承したいです」
「そうか!継承してくれるのか?本当なんだね?!」
「本気です!」
「では、好きなようにやりなさい。日本歯科医師会、東京都歯科医師会、日本歯科技工士会へは、私から君が継承者だと電話で伝えておくからね。好きなようにやりない」
「あくまで私は編集の責任者であり、生涯、大坂さんが社長です」
「私のことは、もういいから、君は社長でも編集長でも名乗りなさい。まず、名刺を作り挨拶回りが先決だよ」
「いいえ、あくまで大坂さんが社長であることに変わりはありません」
「好きなようにしない」

「生命の眼」

2015-06-18 01:22:22 | 受けとめる力
★世界に現在、人類の規範となる人物や思想、哲学は存在するのだろうか?
社会は今、日々複雑さを増している。
そして、人々の価値観も変化を続けている。
★中国の儒家は「仁」の思想を説いたが、徳行や美徳は人生の最高価値ではなく、まして唯一の価値などなくなってしまった。
★人間は豊かさの中で、大切なものを失っていく。
刹那的である。
★現代文明は物質文明と精神文明の二律背反である。
科学技術の飛躍的な発展は、物質文明を急激に発展させた。
一方、道徳や倫理などの精神文明は停滞している。
★現代社会の現状をどのように変え、人類の幸福を追求できるのか。
★幸福は天から降ってくるのものではなく、努力せず手に入るものではなく、創造するものだ。
★相対的幸福と絶対的幸福がある。
絶対的幸福を得るためには、心の内を探索する必要がある。
しかし多くの場合、少なからず外からの助けを必要とする。
★組織は幸福を創造する最も大きな力であるといえる。
現代社会において、人は組織から離れて生活することはできず、その意味で組織は社会の細胞となる基本単位であり、社会の基礎をなしている。
★期待されるのは、人類の幸福を創造する組織であり、家族や社会、国家もその組織の範疇にある。
★本来組織は、人間の幸福の創造のために存在する。
★組織は人と人の結びつきで、構成される。
人がそれぞれ境涯を広げていく時、自己と他人の繁栄の中に真の幸福を打ち立てることが可能になる。
★自己と他者の幸福は密接な関係にあり、不可分である。
だが、非常に遺憾なことであるが、現代社会には他者を顧みず自己の幸福ばかり願い、他者の犠牲の上に自らの幸福を得ようとさえする人が存在する。
★私利私欲の行動は、人と人の交友や社会の安定を脅かすものである。
★期待されるのは、「生命の眼」を通して人を見ることだ。
生命の尊重の上に立脚し、人間を認識する。
国家的な視点ではなく「生命の眼」で人を見ることが不可欠だ。
★なぜなら、「国家の眼」は生命を権力の楯に利用し、数で捉え、人を物のように見るからである。
★一方、「生命の眼」は生命を無上の価値あるものと見る。
★生命は最も尊貴であるがゆえに、いかなる時も、いかなる状況にあろうとも、他人の生命と自分の生命を重視しなければならない。
★しかし、戦争は生命の尊厳を踏みにじる。
だから、戦争は絶対悪であり、許してはならない。


















自分が感動しないで、よい製品は生まれない

2015-06-16 01:10:53 | 受けとめる力
世界連邦政府を作らない限り、人類は滅亡する」
トインビー博士。
核戦争への脅威があった。
「人間はエゴを乗り越えことができない。核戦争で人類は滅亡する可能性がある」とH・Gウェルズも警鐘鳴らした。
“社会をつくっているのは、人間。戦争を起こすのも、また人間である。
その人間の生命を根底から変革、つまり人間革命しない限り、社会の安定も、恒久平和も訪れない”
一人の人間が世界を変えていける。
“天職は、現実を直視して、戦って中でしか見つからない”
自分が感動しないで、よい製品は生まれない。

日本語はなんと豊穰な言語か

2015-06-14 00:12:13 | 受けとめる力
やまと言葉で<日本>を思想する 竹内整一著
日本固有のやまと言葉への思索を通し、日本人の感情と思想、生死観・宗教観を考察する。
具体的に言えば「さびし」という感情は、万葉の頃から日本人の生と死を表現してきた。
注目すべきは、その意味が欠如や枯渇、荒涼、寂寥だけでなく、その対局にあるはずの活気や生命的エネルギーを内包する美意識を示す両義性だ。
「幾山河越えさり行かば寂しさのはてなく国ぞ今日も旅ゆく」(若山牧水)
ここにあるのはポジティブな感情であり、軽やかな足取りすら思い浮かぶ。
「歌はその時々の私の生命の断片」との自注も記される。
日本語はなんと豊穰な言語か。
























続けるからこそ見える景色がある

2015-06-13 23:48:34 | 受けとめる力
自分のやりたいことを見つけることが、そのまま自分を受け入れることにつながるような気がします。
私にとっては、相撲がそれでした。
やりたいなとか面白そうだなと思ったら、ぜひ行動してみてほしい。
きっとすぐつまずくと思います。
ただ、そこで諦めるのではなく、しばらく続けてみてください。
工夫を重ね、試行錯誤を繰り返す。
そうやって何かをやり遂げた時、喜びや心揺さぶられる瞬間が必ず待っています。それが、やりがいや生きがいにつなかっていくのだと思います。
若い人たちのは、思い通りならない人生を楽しんでほしいですね。
その先にある景色を思い描きながら。
NHK大相撲解説者・舞の海秀平さん
































私にしかできない使命がある

2015-06-13 15:09:36 | 受けとめる力
★「読む=生きるチカラ」新聞の特長の一つは、紙面の「一覧性」である。
目当ての記事の隣にある記事や写真が目に留まり、今まで興味がなかったことに関心を持つようになる。
毎日教育総合研究所の木村葉子さんの指摘である。
★「一覧性」で出会う「偶然の発見」が新聞には詰まっている。
★自らの価値観を内に保持するたけでなく、それを社会に提供し、共有財産とする。
★いくら高邁な理想を語ろうと、それを成し遂げる
強靭な意志と具体的な実践がなければ。平和は実現しないだろう。
★世界各地の貧困問題は深刻である。
だが、苦境を打開する知恵を与えることができないのが現実だ。
現実的な知恵はどこにあるのか?
★意識を持つことが平和にも繋がる。
「過酷な民族紛争の現場で、中立的な日本の民間団対だからこそできる仕事がある。
「難民を助ける会」(AAR)理事長・長有紀枝さん
★「誰が正しいか、じゃなくて、何が正しいかを考えなさい」尾崎行雄の三女でAAR創設者・相場雪香さん
★私にしかできない使命がある。











極論こそ危ない

2015-06-12 05:56:12 | 受けとめる力
憲法98条は。憲法は国の最高法規であって、憲法に反する法律は無効と定めている。
99条は、政府や国会議員に憲法を尊重し擁護する義務を負わせている。
論理的整合性を超えて解釈変更が必要というのなら、憲法改正を国民に問わなければならない。
憲法を守って国が滅びていいのかといった、極論こそ危ない。
憲法の安定性を損なうことこそ、国家運営のリスクとなる。
毎日新聞社説から引用
政府与党は国民の幸福追求権を定めた13条を根拠の一つに、集団的自衛権の行使に踏み切った。
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「大学で憲法の講義を受けたが、あまりにも現実の政治とギャップがあり、残念に思った」
「人権を最大限に尊重するという13条の政治に課された意味を、憲法学で教わった記憶がない」公明党・山口那津男代表