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意訳が自然な例、列王下5:21, 22

2018-08-12 07:46:33 | 聖書

 

エリシャの従者ゲハジが、ナアマンの持って来た贈り物を貰おうとナアマンを追っていく場面である。(エリシャは断って受け取らなかった)。追いついたゲハジを見てナアマンが言う。

 

ヘブライ語

ナアマン: 「ハシャローム」הֲשָׁלֹֽום(「平安(ですか)」(ハは疑問の小辞)

ゲハジ:  「シャローム」שָׁלֹ֗ום(「平安(です)」

 

欽定訳英語聖書

ナアマン: “Is all well?” (「すべてよし(ですか)」

ゲハジ:  “All is well.”(「すべてよし(です)」

 

口語訳

ナアマン: 「変った事があるのですか」

ゲハジ:  「無事です」

 

新共同訳

ナアマン: 「どうかなさいましたか」

ゲハジ:  「何でもありません」

 

口語訳と新共同訳は、意訳しているが、自然で原語と矛盾することもない。「シャローム」שָׁלֹ֗וםは現代ヘブライ語でも挨拶に使われ「こんにちは」である。「改訂英語訳(REB)」は”Is anything wrong?” “Nothing.” とあり、口語訳の訳と似ている。

 

*なお、欽定訳に見られる斜自体の言葉は、ヘブライ語の原文にない語を補ったもの。ジョセフ・スミスの聖書改訂はこの斜字体部分に手を加えた例が多く見られる。



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