沼津西高校サッカー部

沼津西サッカー部の活動を報告します

狩野川杯1日目

2019年08月16日 | 日記





今日から二日間、狩野川杯にお世話になります。今日は、熱海の姫の沢公園グランドで伊東高校と伊豆総合高校とゲームをさせていただきました。
今日のテーマは、スプリント回数を増やすことと、ボールロストの回数を減らすことです。どちらもサッカーのゲームを有利に展開していくには欠かすことのできないものです。
スプリントは、攻撃においては、相手の背後を狙ったり、チャンスを広げるためには大切なことです。守備においては、ゴールを奪われないためにいかに早く帰陣するかで、失点の確率が変わります。これは、一人一人の意志が大きく影響を与えるプレイです。
ボールロストについては、せっかく皆で頑張ったボールを簡単に相手に上げてしまうことが多いと感じます。だから展開が行ったり来たりのゲームになります。どちらのチームも切り替えがすごく早くロストしているのではなく、状況判断や使う技術の選択が悪くてボールを失うことが多いし、取られてはいけないという意志が足りなさすぎます。日本人のサッカーを見るとバタバタして見えるのはそのせいです。
チャレンジとは違うものです。
簡単にミスをしてしまうと味方はどれだけ余分に走ることになるのでしょうか?
ミスを恐れてチャレンジするなというのではなく、もっと状況判断をしっかりするべきです。
この二つは、サッカーにおいて、特別な技術よりも、素晴らしい身体能力よりも大切にするべきことです。誰しもがやることができるプレイであり、サッカーを格段に向上させることです。

小笠原満男が子供達に伝える自立心

2019年08月16日 | 日記
インターネットの記事より

 遠征中、小笠原は子どもたちのプレーだけでなく、ピッチに立つまでの過程にも目を配っている。遠征に持参する荷物、ビュッフェ形式の食事、ホテルでの時間の過ごし方、そして試合への準備。

 たとえ、荷物の中身が整理整頓されていなくても、そこに明確な理由があれば、小笠原は目を細める。

 「(自分も)遠征の準備は、必要最低限。あとは、あるものでなんとかする。俺にとっての準備はそんなところだから」

「自分のことは自分で」
 21年にわたりプロ生活を続けた小笠原は言う。

 「トップの選手がまさにそうなんだけど、自分のことを自分でできない選手はたいていつぶれる。それはこれまで見てきた経験から、僕だから言えること。今のアカデミーにいる子どもたちの親御さんたちにも知ってほしい」

 子どもの自立心を育む。育児において、目指すべきところだろう。それは、サッカーの指導においても同じと、小笠原は強調する。それも、プロを目指す選手にとっては、特に。

子どもたちと接して気になること。
 小笠原が幼稚園から高校生年代までの子どもたちとともにボールを蹴り、よく観察して接する日々のなか、気になっていることがあるという。

 “親と子どもの関わり方”だ。

 「アントラーズの育成方針としては、子どもに対して“自分のことは自分でできるようにしましょう”という考えでやっています。それはつまり、何をするにも自分で考えて判断しなさいということ。サッカーでもそうなんだけど、正解はない。だからこそ、自分なりの正解を、自ら考えて見つけ出せるようになってほしい」

食事の選択も、コンディション管理も。
 プロのサッカー選手は、1日2時間から3時間のチーム練習がある。それ以外の時間はすべて各人に任せられる。自らのパフォーマンスを上げて、ピッチで結果を残すこと。すべての者が、その目標に向かって日々を過ごす。

 「プロになって、周りがやってくれることが増えて、環境としては良くなる。でも、最後は自分だから。遠征の荷物の準備は自分でしないといけないし、食事も自分で考えないといけない。チームの食事も、定食が出てくるわけじゃない。ビュッフェ形式で、何を選んで食べるか、自ら考えて決めないといけない」

 ピッチ外での選択は、食事だけではない。世界と戦う選手にまでなれば、時差との戦いも出てくる。

 「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)を戦うときには、試合に合わせて1、2週間前から時差を意識して、1時間ずつ寝る時間をズラしていった。いかに現地に着いてすぐ順応できるようにできるか。チームドクターから指示が出ていたけれど、それをどこまでやるかも、自分次第。トップに行ってもそうだもん。自分のことは自分でやれないと」

「あ、自分で準備をしてきたな」
 荷物の準備も然り。必要と思うなら持っていけばいいし、いらないなら持っていかないという選択を自ら行う。アントラーズアカデミーでは、スクールからユースまで、年間で数多くの遠征を実施している。海外遠征だけで直近3年で32回。カテゴリーに関係なく、国内外を行ったり来たりする日々だ。

 「リーグ戦、ACL、クラブW杯、日本代表戦、W杯。これまで何度も遠征に行ったけど、パンツを何枚持っていくのか、靴下を何足持っていくのか。そんなの決まりはない。朝、起きられなければ目覚まし時計を持っていく。天気予報を見て、雨が降りそうだったら、多めに着るものを持っていく。寒そうだったら何を持っていかないといけないのか。上質な睡眠のためにマットレスを持っていく選手もいる。俺は持っていったことがないけど、それも自分次第。自分に必要なものは何かを考えて、準備を進めていくもの」

 遠征のとき、子どもたちの荷物を見ればすぐに分かるという。

 「きっちり親にやってもらったなっていう子もいれば、ぐちゃぐちゃだけど、“あ、自分で準備をしてきたな”っていう子もいる。忘れ物をしたっていいんだよ。自分でできるようになるのが正解なんだから」

「親離れ、子離れしないといけない」
 能動的に行動することは、成功または失敗に向けたスタートラインに立つことを意味する。まず挑戦しなければ、成功も失敗もない。挑戦なしには成長もない。だからこそ、親が口出ししないでほしいと願う。

 「“水筒の中身はちゃんと入ってる? ”。出発の際によく聞く言葉だけど、それは自分でやらせてほしい。“親が過保護だと、子どももダメになりますよ”っていうのは強く言いたい。失敗をしても、忘れ物をしても、本人の成長のためだと思って。

 子どもは親離れしないといけないし、親も子離れしないといけない。親がベタベタして、何かを渡したりとかしているのを見ると、俺は『離れろ』と言いたくなってしまうんです。子どもがかわいいというのは、気持ちとしてよく分かるんだけどさ。俺自身、子を持つ親として」

プロサッカー選手になるための自立。
 準備に正解はない。それぞれに合ったものを、自分で考えることが必要と、小笠原は説く。自立することで日常の生活が変わり、ピッチでの表現にもつながるからだ。

 「何をどれだけ食べなさい、何時に寝なさい、何時に起きなさいなんて言われないから。自分でできるようにならないといけない。いろんなやり方はあるだろうし、合う・合わないがあるだろうから、自分のベストの方法を見つけていくことが大事だよね。俺にとっての正解は、他の人にとっての正解ではないから。何事も自分で判断できるようにならないといけない。その判断力は、ピッチ上にも表れるものだから」

 子ども自身が考え自立するために。今、小笠原は、プロサッカー選手につながる過程に向き合い続けている。

(「JリーグPRESS」池田博一 = 文)