草加市議・佐藤のりかず公式ブログ

公正・共生・多様性による「じぞくまちプロジェクト」推進中!
草加の「知りたい」が分かるブログを目指します

草加市の「たばこ税」16.7億円

2019年10月02日 | 市政・議会・活動など
2018年度、草加市の「たばこ税」収入は約16.7億円でした。
草加市によると、18年度に旧3級品のたばこなどが値上げされたことにより、約5千万円の税収増となったとのことです。
これだけの税収があります。

2020年4月1日より、健康増進法の一部を改正する法律が全面施行されます。
望まない受動喫煙を防止するための取り組みが、マナーからルールへと変わります。

たばこ税収をいかして、
煙が周りに漏れにくいプレハブの喫煙所を設置するなど、タバコを吸う人も吸わない人も、お互いが快適に過ごせる空間を考えていきましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国の借金肩代わり-臨財債の矛盾

2019年10月01日 | 市政・議会・活動など
全国の自治体では、「臨時財政対策債(りんじ・ざいせい・たいさくさい)」(以下、臨在債・りんざいさい)が大きな問題になっています。

「臨在債」をざっくり言うと…
国はお金がないから、自治体に「地方交付税」を全額渡せません。
代わりに、自治体は「地方交付税」の不足分を借金(臨在債)してください。
その借金は、利子も含めて、返済する時に国が全額補てんしますよ~

という制度です。
具体的には、臨在債の元利償還金(利子も含めた返済分)の全額が、後年度の地方交付税に算入される(はずの)制度です。ややこしいです。

国が財源不足を理由に、2001年度から03年度までの3カ年に限る「臨時的措置」として導入した制度ですが、そのまま現在に至るまで延長され続けています。

[1]地方交付税の内訳は、借金の方が多い
2018年度、草加市が国から受け取った地方交付税(普通交付税)は約23億円です。
これに、「臨財債」振替分の約29億円を加えた52億円が本来「地方交付税」として国からもらうはずの金額でした。
もはや地方交付税は借金(臨在債)の方が多くなっています。




[2]約束通りお金が来ない!
2018年度、草加市が返済した「臨在債」は、利子分も含めて約25億円です。
ここで「あれ?」です。
おさらいですが、「臨在債」は、利子も含めて、返済する時に国が全額補てんしますよー!という制度です。
ところが、[1]で書きましたが、草加市が国から受け取った「地方交付税」は約23億円です。「2億円どこ行った?」です。
国が約束した臨在債の返済分すら、自治体は受け取っていないんです。

[3]借金で借金返し
では、消えた「2億円」はどこにあるのでしょうか…
ここで[1]に戻りますが、本来もらえるはずの地方交付税は「52億円」なんです。
これが答えです。
結局は、2018年度に草加市が新たに借金させられた「臨在債」で、返済期限がきた「臨在債」の返済をおこなっているんです。
国が、(半ば強制的に)自治体に借金をさせて、その借金で借金を返済させている状況です。

[4]借金が減らない理不尽
草加市では毎年、借金削減に努力しているにもかかわらず中々借金が減りません。
一般会計の借金(市債)は、臨財債を除くと2008年度の約319.9億円から、10年後の2018年度には226.9億円まで減っています。
ところが、臨財債が増え続け、一般会計の借金全体では、08年度の478.4億円から、18年度は579.1億円まで増えています。
「臨財債」が、今や一般会計の市債残高の6割を超す状況です。
あまりにも理不尽なんです。
(ただし、草加市全会計の借金残高は減少傾向が続いています)




複雑であまり知られていませんが、非常に深刻な問題なんです。
引き続き、行政と一体となって国に是正を求めていきます。


※話しが複雑になるので、「地方交付税がそもそも必要額来てないじゃないか!」といった問題には触れませんでした。地方交付税は普通交付税のみにしています。細かい制度などについては割愛しました。数値は四捨五入です。表は議会答弁をもとに佐藤が作成しました。市債のことを借金と記載しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする