名刹・古刹・国宝・名塔を巡ります

五木寛之著「百寺巡礼」講談社刊
日本列島の北から南まで百の寺と百名塔を巡ります

史跡・詩仙堂

2011年02月25日 | 日記

徳川譜代の臣・武士だった石川丈山が寛永18年(1641)に詩仙堂を造営、隷書・漢詩の大家として、また煎茶(文人茶)の開祖でもある。狩野探幽筆で林羅山の選定による三十六歌仙を左右十八人それぞれに意味を持たせた。建屋とその庭は創建時代の往時をそのまま偲ぶことが出来る。

丈山はその凸凹な土地に住居を建て十境をみたてた。玄関の門・詩仙の間・堂上の楼・侍童の間・滝の流れ出る池・百花鳥・今流に言えば獅子脅しなど閑寂の中の音も楽しんだ様子が見える。春の5月末の皐月と秋の紅葉の季節が良さそうです。

 

『史跡・詩仙堂』