しまいびと

独立型ケアマネジャー兼、終活を専門とするファイナンシャルプランナーです。

私が西区に事業所を立ち上げた理由

2021-05-25 | 介護保険
私の事務所は、
大阪市西区というところにあります。

事業所を立ち上げたのは、
平成22年の4月で、
3年経過後別の仕事に移り、
一昨年またケアマネの仕事に戻りました。

そもそも、
なぜ西区に事業所を置いたかといいますと、
ただ単に西区が最も好きな街だったからです。
経営戦略的な要素や先見的な視点は全く考えず、
本当に純粋に街の雰囲気が好きだから西区に決めた、
というのが正直なところです。

その西区ですが、
高齢化率はなんと
約15.5%(令和2年9月末時点)です。
大阪市全体の高齢化率
約25.1%(令和2年6月末時点)と比べると
驚くほど低い水準です。
それだけ若い世代の方も住みやすいのだと思います。
そして住民の約9割の人がマンションに住んでいます。
そしてそのマンションの中でも、
オートロックマンションが増えてきています。

さて、
今年の介護保険法改正により、
全ての介護事業所に
BCP《業務継続計画》の策定が義務付けられました。
(3年間は経過措置期間)

BCPとは、
感染症や自然災害が発生した場合でも、
利用者に対し必要なサービスが安定的・継続的に提供されるよう
あらかじめ事業所で策定しておく計画のことです。

私どものような小さな事業所は、
必要に応じて他の事業所と連携しなければなりません。
どのような内容にするかは、
今年度中に検討し、策定する予定です。

ところで、
以前私は阪神大震災で被災した経験をお伝えしました。
そのときの記憶が鮮明に残っているので、
あのような大地震が起こった場合に、
オートロックマンションの人にどのような支援ができるか、
についてよく考えます。

オートロックは、
防犯に優れている反面、
震災等の際にスムーズに救助や安否確認ができるのか
不安が残ります。
そもそもマンションの場合は、
玄関扉が変形すると扉を開けることすらできなくなるため、
閉じ込められてベランダから助けを呼んでいる。
そんな光景を阪神大震災のときにたくさん見ました。

震災の場合、
台風の場合、
そして今回のような新型コロナウィルス感染症の場合、
など、
それぞれの状況に合わせた対策を考えておく必要があるのでしょうが、
これはイチ事業所だけでなんとかなるものではありません。
計画のための計画にならないよう、
実現可能な災害対策を考えたいと思いますが、
これはなかなか頭を抱える宿題です。

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