goo blog サービス終了のお知らせ 

しまいびと

☆終活や介護に関する役に立つ情報を発信しています☆

明日は四天王寺へ

2019-03-16 | 日記
前回、
アドバンス・ケア・プランニング」の話をしました。

実は私が以前、
任意後見契約を締結し関わらせて頂いた高齢者の方が、
リビング・ウィル」を申し込み、
いつも会員証を携帯されていました。

その方は、ガンで亡くなられたのですが、
元気なときに申し込んだ意思のまま、
最後の最後まで一切の延命治療を拒否し、
それどころか点滴さえも受けず、穏やかに天寿を全うされました。

最後の数ヶ月は私も頻繁にお会いし、
いろいろな支援をしました。

そして、一番最後に頼まれたことが、
「世話になった隣の人に、
百貨店で最高のお茶を買って届けて欲しい」
というものでした。

「隣の人はいろんな病気があって、
お菓子などは食べられないから、お茶がいいの」
ということだそうです。

自分も一切の治療を拒否し、とても大変な状況の中で、
なお他人のことを思いやれるその心に、
「なんて強い人だろう」
と感動したことを今でも強く覚えています。

そして、その数日後にその方は亡くなられました。
死後は死後事務委任契約に基づいて、
火葬のあと四天王寺に納骨しました。

本当に小柄で華奢な女性でしたが、
私は今でも、その芯の強さを心から尊敬しています。

そして、明日はその方の命日。
お墓参りに四天王寺へ行ってきます!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

住吉祭

2018-08-01 | 日記
今日は、大阪の住吉大社の住吉祭の日です。
今年はひょんなことから、
住吉祭のお神輿をかつぐことになりました。

先日、練習と神輿洗神事というのに参加しましたが、
これがなかなか大変…。

当然ながらむちゃくちゃ重たいですし、
終わった翌日は、肩が真っ赤で皮がむけて、全身が筋肉痛…。

でも、昔のアメフト部時代の部活動を思い出して、
かなり楽しんでいます。
このようなご縁を頂けたことに感謝です。

また、今年は母校が10年ぶりに甲子園出場とのこと。
いつもと違う楽しみのある夏になりそうです。

では、住吉祭へ行っていきます!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後を迎える場所

2018-07-07 | 日記
先日参加した研修で、ターミナルケアについて勉強しました。
「ターミナルケア」とは、終末期の医療や介護のことを表します。

最近は、自宅で最後を迎えたいと望む人が多くなっており、
それが可能な医療・介護体制が整備されつつあります。

ただ、その研修の中で、
本人は、最後まで自宅で過ごすことを望んでいたのに、
あとから現れた家族の、
「自宅で死なれたら、家を売るときに価値が下がる!」
という理由で、
希望が叶えられなかったケースが紹介されました。

なんとも悲しい話ではないでしょうか。

ただ、やはり今の日本では、
まだそのような考え方が多数を占めているのだと思います。

自宅で最期を迎えるということは、
本人の強い意志に加え、
本当に良い周りの支援者に恵まれなければ実現しません。

実は、とても温かいことなのですが、
まだまだその感覚が浸透するのに時間がかかるのかもしれません。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

介護業界に入ったわけ

2018-07-03 | 日記
私が介護業界を目指すことになったのは、
ちょうど20年前に、
ニュージーランドで暮らしていたときの出来事がきっかけです。

ワーキングホリデーで渡航し、
アルバイトはしていたものの、結構暇な時間もあったので、
日がな毎日78歳のイギリス人の男性に、英語を教えてもらいながら、
遊びにも連れて行ってもらっていました。

よくそのイギリス人は、私を友人宅に連れて行ってくれました。
もちろん、その友人たちもほとんどお年寄りの方ばかりです。

そんなある日、いつもと同じように友人の一人のお宅を訪ねました。

その友人は、90歳で両足がなく、一人暮らしをしている女性でした。

私たちをベッドの上から出迎えてくれたその90歳の女性は、
車いすに移り、私たちにコーヒーを淹れてくれようとしました。

単純に両足がない老人が一人で暮らしているのにもビックリでしたが、
その人が自分たちにコーヒーを淹れようとしたのを見て、
思わず手伝ってしまいました。

すると、その90歳の女性とイギリス人の友人から、
「あなたはゲストなんだから、座っていなさい。
手伝うのはとても失礼なことなのよ。」
と注意されてしまいました。

私にとっては衝撃の瞬間でした。
と同時に、その女性がとても格好よく思えました。

日本ではお年寄りの方とほとんど関わることのなかった自分が、
自分の国はどうなっているんだろう、
と初めて興味を持ちました。

そして帰国後、福祉の世界で生きていこうと決意し、
この業界に入り、今もずっと仕事を続けています。

日本では、高齢化が異常なスピードで進んでおり、
また介護保険の財源も厳しい状態で、
今、『地域包括ケア』という仕組みが進められています。

税金を財源とする公助だけに頼らず、
なるべく自分の力で行う自助や、
地域の支え合いで成り立つ互助、
をとても重要視しています。

さて、
20年前に私がニュージーランドで感じた、
お年寄りたちの『力強さ』を、
日本でもいつも感じることができるよう、
これからも、
ご利用者に寄り添った支援を続けていきたいと思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする