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別冊 よもやまツレヅレ・・・

おもに名古屋と東京の食べ歩き日記。

『ARGO(アルゴ)』(半蔵門)

2009年08月13日 | フレンチ(東京)
http://www.tojo.co.jp/argo/index.php
http://r.gnavi.co.jp/b666900/

地下鉄の半蔵門駅からほど近く、
皇居の目前は、英国大使館の近隣に立地するビルの上階。

フロアの一方の窓際は、フランス料理などの蔵書が収められた、
重厚なライブラリで仕切られており、厨房に近い側がレストラン、
向こう側は日あたりの良いカフェスペースになっています。

店奥に広がるガラス張りの眼下には、
皇居を彩る、真夏の木々の緑色が鮮やかで、
きっとこれも四季折々に楽しめる景色。

フランスではトロワグロやピエール・ガニエールなど、
名だたるお店で経験を積まれたシェフの正統派フレンチ。

デザイン性の高い、カラフルなプレートの数々が現代的で、
目にも楽しいお料理のコースをいただきました。

(メニュー)
・食前のプティフール
 (竹墨のチップ、ケイジャンクッキー、ひと口カレーパンなど)
・アミューズのプレート
 (野菜などの豆腐、葱とエリンギのスープ、燻製魚介など)
・天使の海老のカダイフ巻きと旬野菜 レモンバームのソース
・長崎県産太刀魚の直火焼き サフランとイカ墨のソース
・熊本県産褐毛和牛フィレ肉のポワレと季節野菜 マデラ酒ソース
・デザートのプレート
 (ピラミッドのアイスケーキ、フルーツのアイスケーキなど)
・ハーブティ、プティフール
(お昼のARGOコース5500円也、OP追加料等別)









食前から、
南国フルーツのノンアルコールカクテルとともに。

食材の個性を存分に生かしたプティフールとアミューズは、
いずれも楽しくいただけます。

なんといっても、旬の太刀魚の香ばしい焼き味と、
ジューシーな口あたりがとっても美味しい。

和牛はほどよい歯ごたえで、
噛むほどに、濃厚な旨みがいつまでも楽しめます。

お野菜はどちらのお皿も、とても豊かな味わいに。

プレートの最後を飾るのは、艶やかなデザートの数々

ギザの三大ピラミッドとナイル川を模したひと皿は、
神秘的で格好良く、これはきっとどなたの心にも残るはず…。

各国大使館をはじめ、周辺企業のお客様方からも支持される、
大都会にありながら喧騒とは無縁のレストランで、
豊かなくつろぎのひとときを得られました。

『マダム・トキ』(代官山)

2009年07月31日 | フレンチ(東京)
http://www.madame-toki.com/
http://madame-toki.brides-express.jp/
(東急東横線代官山駅徒歩)

各国の大使館やミシュラン星付きのお店などが居並ぶ、
お洒落な代官山のバス通り沿いを歩けば、
ほどなくあらわれる、異国情緒あふれる建物。

おとぎ話から飛び出たような、ロマンチックな門構え

石畳の向こうにはパティスリーショップ、
その左手にお屋敷風のレストランがあります。

入り口ではシェフも待ちかねたように出迎えてくださり、
期待感が募るお食事の時間が始まります。

(メニュー)
・アミューズの鶏のリエット
・グリーンアスパラガスと関アジのマリネ
・桃の冷製スープ コンソメジュレとイベリコ豚の生ハム
・天然平目とニース風お野菜のコンフィ
・シャラン産鴨のハンバーグ 根セロリのピュレと無花果のサラダ
・トマト・黒ゴマ・四種のミルクなど自家製パン
・デザート盛り合わせ
・コーヒー、プティフール
(おすすめランチコース5300円也、税込・サ別)








※この日は別途、
 北海道産のハードタイプのチーズ「アネペツ」も。
 (しっかりとしたコクとクリーミーな口当たりでした)

なんといっても自家製パンのいずれも素晴らしいこと。

オリジナルのカルピスを使ったホイップバターが好相性で、
ついつい、パンのお替わりもすすみます。


※ホイップバターの塔!
 お店の方がナイフでバター皿へ切り出してくれます。

桃の冷製スープは斬新な口当たりですが、
コンソメのジュレが溶けあって上品な味わいに。

この日のお魚は天然平目。

低温のオリーブオイルで、
アーティチョークやトマトなどの野菜と魚を順に、
じっくりと煮あげて、旨味を凝縮させたジューシーなひと皿。

鴨肉を包丁で叩いてミンチにしたハンバーグも、
噛むほどに味わい深くて、とっても美味しい。

デザートは、10種類ほどから好きなだけをチョイスすれば、
その場で大皿に素敵な盛りつけを施していただけます。

お料理の丁寧なご説明もさることながら、
折々で思いやりのひと言をかけてくださる、嬉しいお気遣い。

ウェディング会場にもふさわしい、
幸福感をいっぱいに感じられるひとときでした

『INDIGO(インディゴ)』(学芸大学)

2009年06月30日 | フレンチ(東京)
【カリフォルニアキュイジーヌ】
http://www.restaurant-indigo.co.jp/
http://www.elledeco.jp/atable/restaurant/restaurantdb/show.php?id=532
(東急東横線 学芸大学駅徒歩 ※現在は定休日無し)

駅前の商店街をひと通りぬけて、
住宅地のバス通り沿いをすこしだけ歩くと現れる、
蛍が光るごとく、青いネオンに浮かぶ看板のお店。

ガラス張りの店構えの奥で、
夜は暖かなオレンジの明かりが灯る客席と、
気さくなオープンキッチンが出迎えてくれる空間。

調理技法はフレンチと何ら変わりませんが、
味わいのエネルギッシュで開放的なところが、
こちらのカリフォルニア料理なところ、でしょうか。

お肉や魚介もお野菜も、シェフがこだわって厳選した食材を、
コースで少しずついただくのもよし、
カジュアルにアラカルトで楽しむのもよし。

お客様の、お料理を楽しみたい気持ちにあわせて、
心温まるサービスをしてくださいます。

カリフォルニア産の美味しいシャルドネとともに、
充実のコースでいただきました。

(メニュー)
・「千代幻豚」のリエット
・生ウニの冷製フェデリーニ イクラとわさびソース
・「大山黒牛」のカルパッチョ ビーツとクレソンのサラダ
・紅ズワイガニのコロッケ ロブスターソース
・パンチェッタ 極太ホワイトアスパラガスに巻いた炭火焼き
・タスマニア産ラム肉のグリル ラベンダーのソースで
・フォアグラ丼
・ライ麦のパン
・デザート盛り合わせ
・ハーブティ
(インディゴコース5000円也、税込・サ別)











牛肉のカルパッチョは、スパイシーなソースがよくからみ、
マグロの大トロのような口あたりと、お肉本来の旨みがとっても美味しい。
添えられるサラダが、爽やかさをプラスしてくれます。

ロブスターの濃厚なソースは蟹のコロッケに好く合って、
ワイルドで楽しいひと品に。

ホワイトアスパラガスの甘みもとってもジューシー。
ほどよい歯ざわりで焼き味をいただけます。

ラム肉に飾られたラベンダーは、カラーと香りが心地よく、
ソースの奥にも感じられるその隠し味は、女性には嬉しいひと皿。

いずれもすてがたいメニューの数々

なんといっても、こちらはデザートの品数が豊富。
ひとつひとつ丁寧に作られた、フルーツとの盛り合わせの大皿は、
お昼間のカフェタイムにもいただきたい大満足の内容

コースのボリュームはたっぷりで、こだわり食材のバリエーションからも、
コストパフォーマンスの格別の高さがうかがえます。

夜は早めのお時間から訪れれば、
女性のお腹にもほどよくいただけることでしょうか。

カリフォルニア産と国産で揃えられたワインとともに、
お料理をフォーマルにもカジュアルにも楽しめる、
素敵な「ご近所レストラン」との出会い、でした

『L'EMBELLIR (ランベリー)』(南青山)

2009年06月30日 | フレンチ(東京)
http://www.lembellir.com/
http://www.food-stadium.com/headline/367/index.html
(地下鉄表参道駅徒歩)

表参道の交差点から坂を少し下り、
根津美術館を曲がってさらに歩いたあたり、
閑静な低層マンションの地階にお店はあります。

エントランスを入り、地階への階段をおりると、
開放的なテラス空間の背後は、
白を基調とした気品溢れるテーブル席に。

野菜ソムリエ仲間もいちおしの、野菜のテリーヌに憧れて、
シェフのおまかせコース「Passion」をいただきました。

(メニュー)
・17種類の農園野菜のテリーヌ
・ホワイトアスパラガスと蛍烏賊のグリエ オランデーズソース
・天然真鯛のポワレ 季節野菜とラタトゥイユ
・牛あばら肉の網脂包み焼き 野菜のパイを添えて
・リコッタチーズのアイスクリーム 白桃 ハイビスカスのジュレ
・ハーブティ ローズジャム添え、お茶菓子の盛り合わせ
(昼のおまかせコース6825円也、サ別、パン&お土産付き)









お野菜のテリーヌは、まるで名画のようなひと皿。
色彩豊かに隙間なく彩られています。

よくみれば、ひとつひとつの野菜は極細に千切りしたものが、
ふたたび形に組み合わされていて、寄木細工のよう。

その切り口が、光の加減に応じてキラキラと輝きます。

お野菜ごとにも個性を活かした味付けがなされて、
大切にじっくりと味わいたいひと口。

次のホワイトアスパラも同様、細麺状になっており、
パスタのごとくオランデーズソースを絡めながらいただく格好。

グリエの前に極細の千切りにしたホワイトアスパラを、
また元の姿にととのえて、紐で固定してから焼くのだとか…。
偉大なひと手間が素晴らしい作品を生み出すのですね。

真鯛のポワレは旨みが凝縮された濃厚な味わい。

お肉料理の網脂包みにはジャガイモとキノコも加えられて、
とってもいただきやすく、あとをひきます。

帰り際には、焼き菓子の入った可愛らしいバックを手渡されるのが、
お店でのひとときを印象づけるサプライズに

美しく優しい時間はゆっくりと流れて、
繊細なお料理を心ゆくまで楽しませていただきました

『O'hyoi's(オヒョイズ)』(外苑前)

2009年05月31日 | フレンチ(東京)
[別冊のみ掲載]


【Wine&Bar】
http://www.ohyoi.co.jp/ohyois/index.html

こちらのオーナーは、
テレビでもお馴染みの、藤村俊二さん。

そして料理長を務めるのは、
かつて『夏目亭』をやっていらした、夏目安彦シェフ。

ワイン&バーなので、フレンチを楽しみながら、
各国のワインなど片手にくつろぐひととき。

とっても粋で「本物」の大人の空間ですが、
調理師学校時代の先輩OBを通じたご縁でお伺いできました

お店のお料理はどれも素晴らしい逸品ばかり、
でも、なんといってもいちおしは「チーズパイ」です。

数種類のチーズが醸しだす絶妙な味わいと、
パイ生地のコンビネーションがたまらないひと皿。

店内はこだわりぬいた設計で、
店奥の厨房を囲むカウンターの前に、テーブル席が広がります。

テーブル席サイドには、ガラス張りの向こうへ見える、
たくさんのワインストック。

このお店の魅力は、きっとなんども通いながら、
もっともっと大人になってこそ語れるものかもしれません。

素敵な夜を過ごさせていただきました