別冊 よもやまツレヅレ・・・

おもに名古屋と東京の食べ歩き日記。

『Triskele(トリスケル)』(東区泉_名古屋)

2011年02月25日 | フレンチ(名古屋)
参考サイト:
http://r.tabelog.com/aichi/A2301/A230104/23037510/
(市営地下鉄高岳駅から徒歩)

高岳駅から閑静な通りを少しあるくと、
夜道にうかびあがる温かなオレンジ色の灯り。

ガラス張りの店内をうかがえば、
現代的でスタイリッシュなカウンターとテーブル席には、
早い時間から、すでに食べ始めているお客様の和やかな笑顔が

入口すぐが客席のフロアで、厨房は奥側に配置されており、
お心遣いの溢れる、美しいマダムが出迎えてくださいます。


「トリスケル」とは、水と大地と火とをあらわす文様で、
西ヨーロッパのケルト文化のシンボルだそうです。

いち押しのお店としてご紹介してくださった方曰く、
とても丁寧なお料理をお出しするビストロとのこと。

シェフは名古屋の出身で、
市内の有名レストランはじめ、フランスでは「アラン・シャペル」、
帰国後も東京は恵比寿の「ラ・ターブル・ドゥ・ジョエル・ロブション」など、
一流レストランシェフとしての経験を重ねられた方です。

近年、フレンチ界では、
レストランシェフのビストロ回帰がちょっとしたブームになっているとか…、
お料理にも気品と優雅さが漂う、高級ビストロと呼べるかもしれません。

季節柄ジビエのメニューも数多く揃っていましたが、
今回は家禽の鴨肉をメインに、魅力いっぱいのあれこれをいただきました

(メニュー)
・鮪と阿古屋貝のタルタル 北海道産赤雲丹 サワークリーム
・前菜盛り合わせ グリーンサラダ添え
  黒豚の生ハム、ニュージーランド産キングサーモンの自家燻製、
  豚と鶏レバーの田舎風パテ、自家製ベーコンとコンテチーズのキッシュ
・有機栗カボチャのポタージュ
・ハタマスのポワレ 雲丹のソース
・シャラン産鴨のコンフィ ポテトのミルフィーユ 黒大根と人参のグラッセ
・自家製パン
・イチゴのスープ ヨーグルトのソルベ
・食後のエスプレッソ
(アラカルト 1人分約5000円也サ込、税・ドリンク別)








香りは爽やかながら、
しっかりとフルーティな味わいが印象的な、
ブルゴーニュのリュリーブランと。

メイン料理もさることながら、
前菜のひとつひとつがとっても美味しい。

チーズのキッシュは絶品、
タルト生地のさくさくとした香ばしさもたまらない味わい。

スープはふわふわとクリーミィな口あたりでも、
しっかりと濃厚なカボチャが楽しめます。

魚も肉もたいへん美味しくいただきました

デザートの、ふんだんに使われたイチゴのくせになる甘みは、
チーズにも似た熟成の風味を感じるソルベと好相性。

とってもジューシーなひと皿です。


こちらは、
グレープフルーツのプリン マンゴーのアイスクリーム
甘酸っぱいプリンがアクセントになっています。

『Loire(ロワール)名古屋東急ホテル』(栄_名古屋)

2011年02月25日 | フレンチ(名古屋)
http://www.nagoya-h.tokyuhotels.co.jp/restaurant/index.html
http://g.pia.co.jp/shop/25239
(地下鉄栄駅ほか下車、名古屋東急ホテル内 2階)

前回訪問はコチラ

ロワールへのご訪問も三度目になりました。

あることでレストランとご縁があり、
今回は、仲間たちとの食事会にて。

(メニュー)
・食前のオレンジジュース
・フォワグラのプリン カクテル仕立て
・たらば蟹と色々野菜のテリーヌ、蟹のコンディメント
          マスタードと赤ワインのソース
・オマール海老の軽いブイヨンソース
・仔牛フィレ肉のポワレ、人参のグラッセ
          今市かぶとポルト酒のソース
・四種の自家製パン
・丸ごとみかんのコンポート、ヨーグルトソルベ
・食後のコーヒーとプティフール
(特別ランチコース5000円也、税・サ込)







フォワグラのプリンは、甘みのある洋酒を用いて、
カラメルとともに仕上げられたもので、デザートのようなひと品

おもにポワレやソテー、フランなどで楽しめるフォアグラは、
プリンやブリュレで甘みを加えればひと味ちがった美味しさです。

テリーヌに使われる野菜は丁寧に千切りにされており、
それぞれを塩茹でし、カリフラワーのムースで寄せたもの。

茹であげた野菜はいちど生理食塩濃度の水にさらすのも、
食材の旨みを逃さないひと工夫だとか。

スープは白身のフュメ・ド・ポワソンがベースとなり、
オマール海老を煮出した濃厚なエキスがとても印象的。

フィレ肉に添えられるかぶのソースも、
野菜の優しさがたっぷりで、お肉に好く合います。

かぶをじっくりと蒸し煮してピューレにし、
赤ワインとポルト酒にのばしたもの。

ガルニチュールのフランベされたかぶも、甘みが凝縮して美味しい。

なんといっても、みかんのコンポートは、
皮ごといただける絶品のデザートでした

同席者に出されたのは、
甘みと酸味が楽しめる、紅玉りんごたっぷりのタルト。


名古屋にも、少しだけ暖かさが訪れて、
冬の名残りを感じるランチメニューでした。

『東京竹葉亭(ちくようてい)名古屋店』(名駅_名古屋)

2011年02月25日 | 日本料理&鰻(名古屋)
【うなぎ・鯛茶漬】
http://www.chikuyotei.com/thikuyotei_nagoya.html
http://r.gnavi.co.jp/n245400/
(名古屋駅直結 JRセントラルタワーズ12階)

東京は銀座に二店舗構える、老舗うなぎ屋の竹葉亭に、
ここ名古屋でもお会いできました。

現在は、ほか大阪や兵庫にも支店があり、
一部はミシュランの星を獲得しています。



名古屋店の特徴は、
鰻丼のほかにもひつまぶしを扱っていること。

それも名古屋流と江戸前が選べるしくみです。

江戸前なら、一度蒸し上げてから三度タレをくぐらせて、
ふっくらと柔らかく炭火で焼き上げるもの。
名古屋流は関西圏と同様、焼きのみで仕上げます。

竹葉亭の名物、鯛茶漬けもやっています。

鰻の基本がひと通り味わえるコースをいただきました。

(献立)
・うざく
・お造り 鯛、鮪
・う巻き
・鰻丼 江戸前
・赤だし、お新香
・冷菓 バニラアイス
(蒲焼コース 4935円也)







西宮の酒蔵で唯一伊勢神宮の御料酒でもある、
白鷹金松の冷酒とともに。

東京は江戸前のいわゆる蒸してから焼く鰻が主流ですが、
こちら名古屋では丼もひつまぶしも、ほぼ焼きのみで仕上げます。

個人的には、どちらも好んでいただいてきたつもりでしたが、
今回ひさびさに江戸前をいただいて、
自分の故郷の味わいに、無性にこみ上げる思いを感じまた。

こんなところがきっと、いつまでも江戸っ子なんですね…

『Bon Vicant(ボンヴィヴァン)』(伊勢市本町_三重)

2011年02月25日 | フレンチ(名古屋)
http://www.bonvivant1983.com/top.html
(JR線/近鉄線 伊勢市駅下車)

駅から伊勢神宮外宮へ向かう参道の角を曲がってすぐ、
白壁にオレンジ屋根の、レトロな洋館レストラン。





立派な建物は、大正12年に建造された逓信省のもの。

通りの向かいには、可愛らしいカフェが併設されています

年明けのお参りをかねて、
伊勢のくにの、食の恵みを堪能しました。

(メニュー)
・オードブル
 うたせ海老のクロケット、帆立のワイン蒸し、サーモンのクリームチーズ
 たまき豚のパテ、伊勢赤鶏のスモーク、豚バラの角煮
 にんじんのムース、じゃがいものシュー、野菜のマリネ
・かぼちゃのポタージュ
・松坂牛のハンバーグ
      ラタトゥイユ、きゅうりのマリネ、ポテトのミルフィーユ
・パン
・コーヒー
・クレームブリュレ(OP+250-)
(ランチ3990円也)






9品のオードブルがきれいに並べられたひと皿は、
たまき(玉城)豚にしても鶏や海老、野菜など、
くまなく地産地消の心が活きた、丁寧で心地よい味わい。

いずれもがとっても美味しくて、感動的なお店の人気メニュー

松坂牛は噛むほどにジューシーな旨みがたっぷりで、
深みのあるソースと好く合います。

やはり場所柄で、松坂牛や伊勢海老、黒あわび、
そして地元の鮮魚あれこれが、お店のメインメニューを飾ります。


同席者のオーダーは、松坂牛ほほ肉の赤ワイン煮込み

やわらかくも歯ごたえよく、
かみしめるたび肉の旨みがひきたつ王道の品。

こちらは、伊勢志摩の食文化とグルメ界を盛りたてる、
「うましくに伊勢シェフクラブ」のメンバー。
http://www.ise-chefclub.com/

店内は、シェフとマダムをはじめ多くのスタッフが、
それは忙しそうながらも心温かで、気がねのないサービスで、
伊勢に来られてよかった…そんなひとときをいただきました。

    

伊勢神宮の外宮に祀られているのは、
内宮の天照大御神(あまてらすおおみかみ)の食事を司る、
豊受大御神(とようけのおおみかみ)、つまり食の神様です。






伊勢市駅から外宮へ通じる道は、
おかげ横丁で賑わう内宮とは対照的にとても静かですが、
ただもの思い願うための、大切なひと筋に見受けられました。